テラーノベル
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私は今、偶像と喋るキノコが大量にある場所にいる。そういえば、キノコは字を読めるという噂があったけど、本当だろうか。
「あ、旅人さん!」
「あらあら、何ヶ月ぶりかしら?」
「旅人さん。この辺のキノコは毒があるから、食べるなら気を付けてね」
「キノコ達、毒キノコに似てるけど、喋るキノコに毒は無いから安心してね」
「キノコ達美味しくないよ!
美味しくないって鳥さん言ってたから!」
どのキノコが話してるかなんて、わかったもんじゃない。
「忠告ありがとう…。ところで、ここはどういう所?」
「偶像とキノコがたくさんあるとこ!」
「どうして、偶像とキノコがたくさんあるの?」
「そうねぇ、あるからじゃないかしら?」
「…そうだ、祈世黙字っていう不思議な書き物を探しているけれど、ここの辺にある?」
祈世黙字という言葉に、キノコ達はざわつき始めた。
「のせもじ?知ってる?」
「さあ…」
「それっぽいの知ってるキノコ、どのキノコだろう…」
やがてキノコ達は話がまとまってきたらしく、うるさいぐらい一斉に話しかけてきた。
「旅人さんこの先!まっすぐ行って!」
「たぶんそれあるよ!」
「偶像の中の変なの!」
「こっちこっち!」
「わっ、わかった!皆ありがとう!」
私は逃げるようにその場を去ったが、その先にもキノコはいた。
言われた通りまっすぐ行くと、偶像の中に祈世黙字があった。
だが本物ではなく、誰かが書き写したものだった。
祈世黙字「物作様」
カルマに煮え、屠圡詩歌(ホフドシカ)に知恵を描きだし、異様の者土偶やハニワをなどを作り出した。
我々は物作様を見習い、偶像を作ることにした。
「やっぱりそれのことだったのね!」
私はそれを書き写し、キノコ達にお礼を言い、今度こそ別れを告げた。
白雪.。o○
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#生きてるだけで花丸満点❕
💮ㄘゃᖾ
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ruruha
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コメント
1件
第7話、読み終えました。キノコたちが一斉にまくしたてるカオスな賑やかさと、偶像に挟まれた写本のひっそりとした佇まいの対比がすごくいいなと思いました。「あるからじゃないかしら?」みたいな理屈を放棄した答えに、この世界の空気感がぎゅっと詰まってる感じがして好きです。それにしても「物作様」の記述、偶像を作るという行為の由来が示唆されていて、とても気になります。続きが楽しみです。