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よいしょー
初投稿に選ばれたのは、brknでした。がちで下手くそなので大目に見てください🙇♀️誰もが頷く下手です。
なんか嫉妬しちゃうきんさんが見たかったので、衝動で書きます。対戦よろしくお願いします。
あ、kn視点です。さりげなく付き合ってるし、同棲までしちゃってます。
恋人が楽しそうに誰かの話をするとき、俺は呼吸を少しだけ浅くする。深く吸ってしまうと、胸の奥に溜まっているものまで一緒に吸い上げてしまいそうだから。
br 「 聞いて〜?今日さ、ちょっと面白いことがあって…… 」
家に帰ってきた彼はそう言って、靴を脱ぎながら振り返る。
仕事帰りのその声は軽くて、疲れよりも満足が勝っているのが分かる。
kn 「 ……へえ。 」
俺はソファの上でスマホをいじりながら短くそう返事をした。顔は上げない。今、彼の顔を見たら、表情を読み取ってしまう。
名前が出るまで30秒もかからなかった。
br 「 あの人がね________ 」
kn 「 …… 」
やっぱり、と思う。最近よく聞く名前。彼の世界に、静かに居場所を作った人。俺はその人に会ったことがないのに、声の調子や話し方まで想像できるようになっていた。
kn 「 すごいよね、その人 」
そう言ったのは、俺だった。自分の声が思ったより自然で、少し安心する。嫉妬は、気づかれなければ存在しないのと同じだ。少なくとも、彼の前では。
彼は嬉しそうにしながら話を続ける。
会話は穏やかだった。何も壊れない、何も乱れない。ただ、俺の中だけが少しづつ削れていく。
気にしない。気にしない。そうやって何度も心の中で唱えるうちに、「何を気にしているのか」がわからなくなっていく。嫉妬は、はっきりした形をしていない方が厄介だ。理由が言葉にならない分、出口も見つからない。
br 「 ね、聞いてる? 」
呼ばれて、俺はスマホから目を離し、顔を上げる。彼の視線が、まっすぐこちらを向いている。その瞬間、胸の奥がひどく痛んだ。こんなふうに見てくれるのは、今だけかもしれない、と思ってしまったから。
kn 「 ……聞いてるよ。 」
俺は笑った。
減っていく自分を、悟られないように
br 「 ほんと?なんか今日、静かだね? 」
彼はそう言いながら、俺の隣に腰掛けてきた。いつもと同じ距離なのに、今日は妙に遠く感じた。
kn 「 そう?いつも通りだと思うけど 」
br 「 んー、そっか。 」
それだけで話は終わる。深掘りされないことに、ほっとする反面、胸の奥がちくりとした。気づかれたいわけじゃない。でも、まったく気づかれないのも怖い。
br 「 でね、その人がさ…… 」
……またその名前だ。俺は再びスマホに視線を戻した。
kn 「 へえ。仕事楽しいみたいだね。 」
自分でも驚くほど穏やかな声が出た。彼は少し考えてから頷いた
br 「 うん。最近は特に。周りもいい人多いし 」
いい人。その中に、あの人も含まれているのだろう。聞かなくてもわかることを、俺はあえて聞かない
br 「 knは?? 」
突然話を振られて、俺は一瞬言葉に詰まる。彼が俺の一日を気にかけてくれるたび、ほっとするのと同時に、少しだけ苦しくなる。
kn 「 相変わらず、かな。特に変わったこともないし。 」
br「 そっか 」
彼はそれ以上深く聞かなかった。
胸の奥で別の感情がざわつく。俺の世界には踏み込まないくせに、自分の世界の話はこんなにも楽しそうにするのか、と。
その直後、胸の奥で、何かがきしむ音がした。今までちゃんと積み上げてきたはずのものが、ほんの少し傾いただけなのに、取り返しがつかなくなるような音。
br 「 はぁ……、水飲も。 」
彼はそう言っては立ち上がり、キッチンに向かう。その後ろ姿を見ているうちに、呼吸がうまくできなくなった。息を吸うたび、喉の奥がひりつく。
だめだ、と思う。
今じゃない。こんなことで。
kn 「 ……ねえ 」
それでも声が出た。思ったより小さくて、頼りなかった。
br 「 ん、なに? 」
振り返った彼の顔は、何も知らない。心配そうですらある。その表情を見た瞬間、胸の奥で抑えていたものが、堰を切ったように溢れ出した。
kn 「 あの、」
続きを言おうとして、言葉が詰まる。代わりに、視界が滲んだ。あ、と思ったときにはもう遅くて、頬を伝う感覚がはっきりとわかる。
br 「 ちょ、え、どしたの 」
彼が慌てて近づいてくる。その距離が、今は怖い。
kn 「 ごめん、違う、責めたいわけじゃなくてっ、 」
言い訳から始めてしまう自分が、嫌だった。でも止められない。
kn 「 わかってる、何も悪くないのも、俺が勝手に考えすぎてるのも、 」
涙が落ちる。声が震える。
それでも、言葉だけは吐き出さないと、もう持たなかった。
kn 「 でも……嫌だった、 」
初めて、はっきり言った。
kn 「 brが、俺の知らないところで誰かと笑ってるのも、俺より楽しそうに話してるのも 」
彼は何も言わない。ただ、驚いたように俺を見る。その沈黙が、さらに追い詰める。
kn 「 こんなこと言うの、重いってわかってる。でも、ずっと我慢してた。嫉妬してるって思われたくなくて、面倒な人になりたくなくて、 」
息を吸う。胸が痛い。
kn 「 でももう、無理だった、 」
最後は、ほとんど泣き声だった。
kn「 俺がこんなふうになるくらいなら、いっそ全部言って嫌われた方が楽だって思った、 」
部屋は静かだった。
彼の返事を待つ時間が、永遠みたいに長い。
br 「 ……kn。 」
返事の代わりに彼は俺の名前を呼んだ。いつもより低くて、少しだけ迷いの混じった声。そのまま距離が詰まって、気づいた時には彼の腕の中にいた。
br 「 ごめん 」
ぎゅっと強く、優しく抱きしめられながら頭を撫でられる。体の奥で張りつめていたものが一気に緩んで、声を殺すこともできなくなった。
彼の服に顔を押し付けると、いつもの匂いがした。
br 「 そんなに傷ついてたなんて、気づけなかった、 」
耳元でそう言われる。
ああ、この人はもう、俺を手放さない。
少なくとも今は。
はい。無理やり終わらせました。
うーーーーーーん、実に下手。逆に素晴らしいですね。
ここだけの話、これずーーっと投稿するか迷ってました。秘密っすよ????
没とかのレベルじゃないっすねこれ。
次は頑張るんで許してくださいボス……
次つってもネタがないんだよな、がはは
見てくれて誠に感謝です。対ありでした。