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理不尽

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理不尽

14 - 第14話

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2022年04月03日

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桃side


〜回想〜


俺には、弟、まあ同い年だから双子かな。

そんな人が居た。


俺達には、両親が居た。

普通の家庭だった。


でも、それは“表では”という形。


お母さんとお父さんは結婚を望んでた訳じゃなかった。

俺たちが生まれてしまったから結婚した。デキ婚だった。


お父さんはお母さんを愛していたわけではなかった。

俺たちが寝付いたあと、毎日のように暴力を振るっていた。

俺は、そのことを、小学生になるまで知らなかった。



ある夜、目が覚めた。喉が渇いたから台所へ向かった。

そうしていたら、



「やめて゛ッ…泣お願いッ゛…泣」


「うるせぇ!お前のせいでッ…!」



そんな声が聞こえた。

心配だった。覗いてしまった。

でも、怖くて、足が動かなかった

猛烈な罪悪感に襲われた


次の朝、お母さんしかいない時に聞いた


“なんで昨日はお父さんに殴られてたの…?”


そしたら、想像もしてなかった言葉が返ってきた。



「…」


「…お母さん?」


「…アンタなんか…アンタなんか!生まれて来なければ良かったのにッ!」



この時、小さいながらも理解してしまったこの一言。


俺は、俺たちは、生まれてきてしまった子なんだ。

望まれてなかったんだ。


もしかしたら、ここに居たら危ない気がした。

俺も、何より橙が。


橙が大好きだった。

他愛もない会話で盛り上がって、一緒に遊んで

だから橙は絶対に傷つけたくなかった。






祖父母の家に逃げた。

もちろん母方の。


その後、両親から連絡が来ることは無かった。

居なくなって清々したろうな。


俺たちは、突然、祖父母の家に現れた。

何も準備はされていない。

お金もない

そこからは我慢との戦いだった。



「桃の方がおにいちゃんだから、」



あんまり変わらないのに、おばあちゃんたちの口癖はこれだった

しかも



「__だから、橙はちょっと我慢してね。」



だった。

だから橙はとっても我慢していたと思う。

歳で差をつけて欲しくなかったなぁ…

世の中ってほんとに理不尽。


それで、高校になったら、橙は一人暮らしを始めた。


一人暮らしは早いんじゃないかと言われていたが、

どうせ大学になったら一人暮らしになるから。

と言って出ていった。


橙が家を出てまもなく、祖父母老衰死した。

ある程度家事はできた。

でも、橙に連絡する…までは手が行き届かなかった。


だから、橙のことは全く知らずに時は経った



そして、橙について教えて貰ったらこの有様

俺が居なかったらこんな事にならなかったのかなぁ…

この作品はいかがでしたか?

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コメント

9

ユーザー

そうなんだぁ…

ユーザー

今回も良かった…✨ 両親が2人とも…ダメだ…(

ユーザー

遅くなってすみませんでした...汗 (´•̥ω•̥`)<ゴメンナシャイ

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