テラーノベル
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#mmdt
ろず
301
2,225
⚠️BL要素あり、年齢操作、ピアス捏造
以上が許せる方のみご覧下さい。
※学パロです
設定
🩷:高校二年生。クラスメイトの❤️が好き。
❤️:高校二年生。佐久間のクラスメイト
💙:高校二年生。❤️の幼馴染で別クラス。
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🩷視点
無機質な机を暖かく照らす放課後の太陽、グラウンドからは大会を控えた運動部員達の血気盛んな掛け声が遠く聞こえる、そんな時間。教室には俺と涼太だけが残っていた。
特別何かをしているわけではない。俺は行儀悪く机に腰掛けて昨日発売された漫画を読んでいるし、涼太は俺の隣の席でスマホをいじっている。お互いに無言で、時折相手に話しかけてまたそれぞれの手元に視線を戻すというのを何度か繰り返していた。いや、これは正しいようで正しくない。涼太に関しては正しいと言えるけど俺はその限りではなかった。なぜなら俺は漫画を読んでいるふりをして涼太の横顔ばかり見ているからだ。
「…ねぇ、涼太」
「ん?」
「ピアス開けた時、痛かった?」
「うーん、昔のことだしあんまり覚えてないな…。開けたいの?」
それまでスマホに向けられていた視線を外し、記憶を掘り起こす時特有の斜め上を見上げる仕草をしてから俺の方をまっすぐ見上げて尋ねてくる涼太。レアな上目遣いだ。可愛い。
「まぁちょっと気になってはいるかな。せっかく校則ゆるいところ入学したんだから少しは羽目外してみたい的な?」
「軽いな」
嘘だ。いや、嘘ではない。でも2割しか合ってない。
俺がピアスを開けたいと思ったのは、他でもない涼太がきっかけだった。
涼太はいつも左耳に一つピアスをつけている。銀色のあんまり目立たないやつ。目立たないけど太陽に照らされた時とか頬杖をついた時とかにちらりと光るそれが俺は大好きだった。多分、“涼太の耳についてるから“が大好きな理由の大半だろうけど、それでもその輝きは憧れを抱くのに十分だった。
「確かに動機は軽いけど!これでもちゃんと考えてるんだよ?開けてみたいけど自分でやるのは怖いしズレたら嫌だし…。」
「…俺、開けてやろうか?」
「………へ!?マジ!?」
「後輩に頼まれて何度か人に開けたことあるし。まぁ、もちろん佐久間が良ければだけど」
期待に大きく膨らんだ心が勢いづけて萎んでいくような感覚がした。
俺が初めてじゃないのか…。まぁ涼太は面倒見がいいから頼みたくなる後輩の気持ちもわかる。
大体、こんなことで一喜一憂したって俺が涼太とどうこうなる可能性なんて1%もない。
だって、涼太は翔太のことが好きなんだもん。
涼太が翔太を見る目も、翔太の冗談に微笑む顔も、翔太が他の誰かと話している時に話しかけるタイミングをうかがう間も、全てから涼太の『大好き』って気持ちが溢れている。涼太が思っているよりも涼太の翔太に対する愛情は大きいし深い。
しかも、多分翔太も涼太のことが好き。
いつも照れてるけどなんだかんだ涼太の近くから離れないし、涼太がミスるとすぐフォローするし、でも普段は涼太の好きにさせて見守っている。
幼馴染でいられなくなるのを怖がってか二人とも告白とかはしてないみたいだけど、普段の夫婦漫才を見ているとそんなことが些細なことに感じられるぐらいに二人はお似合いだった。
俺はそんな二人を見ているのが好きだった。
好きで、嫌いだった。
「…涼太に開けてもらえるなら心強いかも!」
「人の耳たぶに開けるくらいなら誰でもできるよ」
「そんなことないでしょ!そうだったとしても涼太は特別頼りになるよ!」
「そう?ありがと」
いつもの調子で話しながら涼太にピアスを開けてもらうことを想像する。
涼太の手が俺の耳たぶに優しく触れて、涼太の声が俺だけを心配してくれて、そんなことを考えるだけでどうにかなっちゃいそうだった。
「じゃあ帰りにピアッサー見に行こっか」
「流石の行動力!好き!」
「なにそれ。褒めてないでしょ」
「超褒めてるって!!」
つい勢いに任せて本音が出ちゃったけど、いつものおふざけだと思った涼太は笑って本気にしなかった。
こういう時に自分のキャラは便利だとつくづく思う。
そう思うことにして、いつものように笑って、泣きそうな自分をそっと隠した。
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