ハオ「俺も楽しかったよ。もし良かったら一緒に帰る？」

玲香「えっ？」

予想だにしていない展開にびっくりする私

ハオ「どうせ行く駅一緒だし別々に帰る理由なんてなくない？もう暗いし危ないから」

確かにって思って先輩と一緒に帰ることに。

先輩との帰り道、教室の時は普通に話せてたのに今は何故か少し気まづくて。

なんか言わないとなって思ってたらハオ先輩が口を開いた。

ハオ「玲香ちゃんが嫌じゃなかったらこれからも俺と話してくれる？」

驚いた反面、あのハオ先輩からそんな事言われると思ってなくて嬉しかった。

玲香「嫌なわけないじゃないですか！私でよければいつでもお話してください」

ハオ「俺けっこーめんどくさいよ？」

玲香「へーきです笑」

なんて話して駅に着いた

電車乗る方向も同じだったからホームの方へ歩いていた時、見慣れた背格好の人が女の子と歩いているのが見えた

玲香「テレ……？」

大好きな彼の名前を呟いた

女の子と笑って楽しそうに歩くテレ。

テレの彼女だったりする？好きな子？

学校で女子とあまり話さないから余計に不安が広がる。

女子で1番仲いいって思ってたの私だけだったかな。

ハオ「玲香ちゃん？どうかした？」

ハオ先輩の声で正気に戻った私。

玲香「大丈夫です！すみません。」

何も考えないことにした。

ハオ「さっきの男の子の事、もしかして好きなの？」

核心を突く質問にびっくりした。

きっと嘘ついたとしてもハオ先輩にはお見通しなんだろうな。

玲香「そうです。」

ハオ「そっか。こんな一途で可愛い子に好きになられるなんて幸せ者だね。」

玲香「え？」

ハオ「純粋で素直でほんとにいい子だよ。落ち込む事ない。侑奈ちゃんは充分魅力的だよ」

なんて先輩が優しい言葉をかけてくれるから、

泣きそうになる

ハオ「えっ、なんで涙目なのー泣かないで笑」

あたふたしながらも肩をとんとんって優しく叩いてくれる。

先輩って本当に優しい人なんだなって今日1日身に染みて感じた。

次の日

朝、イヤホン（有線）で音楽を聞いてた。

いつもテンション上げるために聞くのが日課。

今日もいつものように聞いていたら、片方のイヤホンをテレに取られた

玲香「うわっ、ビックリした」

テレ「あ、ごめん笑何聞いてんのかなーと思って」

玲香「この曲いいでしょ。」

テレ「僕、この曲知ってるよ。Say My Nameでしょ」

玲香「えっ、テレ知ってるの！？」

テレ「僕も好きだもんこの曲。侑奈と曲の趣味合うねほんと笑」

笑いながら隣で曲を口ずさむ

やっぱりテレが好き。

だからどうしても気になっちゃう昨日の女の子との関係性

玲香「テレ、あのさ昨日＿＿＿」

先生「HR始めるぞー」

タイミングよく先生が入ってきちゃった

なんでだろう昨日のことが頭から離れなすぎて何も集中出来てない

なんてだらだら考えてたらあっという間にお昼休みになった

ユジン「玲香〜」

とユジンに教室の入口から呼ばれた

ユジンがわざわざ教室にくるなんて珍しい

玲香「ユジン、どうしたの？」

ユジン「購買行こうと思ったら財布家に忘れてきちゃって」

玲香「も〜何してんの。私も買いに行くから一緒に行こ」

結局4つもパンを買わされた私。絶対お昼に食べないでしょ。

なんて教室に戻って自席に着く。

テレ「おっ、美味しそう〜買ってきたの？」

玲香「うん」

テレ「そう言えばさっききた子彼氏？」

玲香「え、なんで？」

テレ「仲良さそうに見えたし？」

テレにとって仲良かったら彼氏なの？

玲香「彼氏とかじゃないよ笑1個下の幼なじみだよ、」

テレ「幼なじみとかいたんだ好きになったりとかしないの？」

玲香「今更ないよ笑どっちかと言うと家族みたいな存在だから。」

テレ「でもここまで仲良いのって侑奈の人柄の良さが出てると思うんだよね」

玲香「えっそう？」

テレ「うん。羨ましいもん」

そう言われて調子に乗っちゃったのがいけなかったのかな。

玲香「テレは？好きな人いないの？」

気がついたらそう口走っていた