※ 道長 高校生設定 。
長尾 side
俺の目に映るのは 「 お腹痛い 」
「 気持ち悪い 」とうずくまる相方。
今日はみっちーと2人で撮影の仕事やって、
学校終わりやったから電車で来てん。
そん時は何もなかってんけど、
仕事が終わっていざ帰ろうってなった時、
急にみっちーが、
駿「 長尾…お腹痛い、気持ち悪い… 」
って言って来てん。顔色も悪かったし、
相当しんどい奴やなこれってなってん。
でも俺たち車運転出来ないし、
電車に乗るだけ頑張ろうってなった。
けど、電車待ってる間も、
駿「 ん”~…はぁっ、…長尾、…ッ、 」
謙「 大丈夫大丈夫、もうすぐやから。 」
「 長尾、長尾… 」って俺の名前を
連呼しながら、苦しそうにお腹を抑えて、
俺の腕を掴んどった。
あ、電車来た。座らせてあげよう。
そう思ったけど、電車は混んでて、
座れそうにない様子が目の前に広がる。
謙「 みっちー…ごめんやけど、
ちょっとの間やから立てる? 」
駿「 うぅ”…ッ、はぁ…っいたい、… 」
謙「 痛いな…ぁ、 」
今すぐにでも座らせてあげたい。
休ませてあげたい。なのに、
俺たちよりも年上の大人たちが、
どんどん空いてる席に座って行く。
俺まだ高校生やし大人の人たちに、
「 席、譲ってもらいたいです。 」
なんか言ったらすごく怒られそうな気がして
声を掛けられなかった。
謙「 ちょっとだけやから…我慢しよ。 」
駿「 ん”~……はぁっ、…こく、… 」
謙「 ほんまにごめんな。 」
ここから降りる駅まで30分くらい…
みっちー、大丈夫かな。
辛そうに立ってるみっちーを見ると、
やっぱりはよ休ませてあげたいと思う。
そしたら、端っこに座ってた女子高生が、
女「 体調悪そう…座っても良いですよ? 」
と声を掛けてくれて、譲ってくれた。
謙「 …ありがとうございます! 」
女「 いえいえ、お大事にしてください 」
謙「 みっちー、座り? 」
駿「 …ん、…ふ、…はぁっ…いだい、…ぃ 」
謙「 大丈夫大丈夫、… 」
みっちー顔真っ赤、絶対熱あるわ。
駿「 ぅ…ながお、きもちわるい…… 」
謙「 え、吐きそう? 」
駿「 …うん…ぇほっ…はぁっ、… 」
~ アナウンス ~
「 まもなくなにわ駅です~…… 」
謙「 なにわ駅で一旦降りよ。 」
駿「 …こくり、…げほっ… 」
~ なにわ駅 ~
謙「 トイレ行こ。俺も行ってええ? 」
駿「 …や、ッ、…こないで、… 」
そうよな。
吐いてる所なんて見られたくないよな。
謙「 ごめんな。待ってるから行ってき? 」
駿「 ん…はぁっ、…こくっ、… 」
謙「 みっちー…! 」
駿「 …ん、ながお…ッ、も、いや…ッ、 」
謙「 嫌やな。電車乗るけど… 」
駿「 いや…や、気持ち悪くなる…ッ、 」
謙「 …あ、こっから歩いて行ける!
電車乗るより歩いた方がええよな 」
駿「 …こくり 」
謙「 ゆっくりで大丈夫やから、
一旦帰ろっか。 」
駿「 …ん、…ありがとう、…ッ、 」
みっちー顔色悪すぎやろ…ほんま心配やわ。
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