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無自覚な彼女
休み時間。
女子たちに囲まれて話していた奏音は、楽しそうに笑っていた。
その様子を少し離れた席から見ていた那月。
「……かわいい」
ぼそっと呟く。
「重症だな」
桜梨が冷静に言った。
「自覚はある」
那月は否定しない。
するとその時、クラスの男子が奏音に話しかけた。
「奏音ちゃんってさ、那月くんと付き合ってからさらにかわいくなったよね」
「えっ!? そ、そんなこと……!」
照れて笑う奏音。
その瞬間。
「……」
那月の空気が変わった。
「怖」
佳亮が即反応する。
太陽も引き気味。
「今の那月、絶対嫉妬してる」
すると那月は静かに立ち上がった。
そのまま奏音のところへ向かう。
「奏音」
「わっ、那月?」
那月は何も言わず、奏音の肩を引き寄せた。
「えっ!?!?」
「俺の彼女困らせないで」
にこっと笑ってる。
でも目が笑ってない。
男子たちは「ひぇ……」と引いていった。
奏音だけが真っ赤。
「な、那月!?」
「ん?」
「びっくりした……!」
「ごめん、ごめん」
全然反省してない顔だった。
コメント
1件
那月の「かわいい」ってぽろっと出ちゃうところ、もう完全に甘いですね。でもその後の嫉妬行動が最高に刺さりました。「目が笑ってない」って表現、那月の独占欲が一気に伝わってきて……奏音だけが真っ赤になってる対比がたまらなかったです。この二人、周りから見ても分かりやすすぎるのが尊い🤍