一応最初に言っておくんですけど、今回はリクエストCPじゃないです
日帝×韓帝というCP自体はリクエストの中であったのですが、そっちの方では平和系の話でリクしていただいてるんですよ。
それに対して今回は平和とはほど遠い。
ってことで早速
【日帝×韓帝(腐)】
◤◢◤◢◤⚠️attention⚠️◢◤◢◤◢
・政治的意図はありません
・露帝もがっつり登場してくるんですけど、韓帝→ロシ帝みたいな描写もあるので地雷の方要注意
・日帝がヤンデレでかなりド鬼畜です
・監禁表現有
・基本的には韓帝目線で進行しますが、日露戦争の場面だけは第三者視点です
雪が降り積もるソウルには、この私―…大韓帝国の宮殿がそびえ立っている。
―いや、「そびえ立つ」という表現は相応しくないだろう。なにしろ、まさに”土階三等”という言葉を体現したかのような質素な宮殿なのだ。それは謙遜でも卑下でもなく、言葉通り貫禄や華やかさは微塵も感じられない。
韓帝「ロシアさん…貴方は…貴方は私を助けてくれるのですか?」
喉を振り絞って発した声は、自分でも情けないと思うほどに震えていた。
心臓がバクバクと秒を刻む音がだんだんと大きくなり、体を蝕むような冷たい空気に頭がくらくらする。
しかし、合い向かいの椅子に座るロシア帝国は、どこか面白がるような顔つきで冷やかに私を眺めている。
露帝「朝鮮、私にお前を救う義務はないが…考えてやってもいい」
その言葉が鼓膜をついた瞬間、思わず彼のコートに手を伸ばした。
その勢いのまま露帝のコートをぐっと掴む。
韓帝「頼む、貴方しかいないんです。日帝がッッ…大日本帝国が私を潰す前に…!だから、お願いだからッッ…お願いしますからツッ…」
彼のコートを握りしめる指が震え始めるとともに、視界が潤んでぼやけた。
睫毛から零れた涙が生温く、そして惨めな感情を伴って頬を濡らす。
韓帝「もう…無理なんです…。国内の、親日派勢力と、、日本…、、、大日本帝国からの圧力に……もう、耐えられない‥‥…」
露帝「私にそんな目で見られると困る……」
「可哀想に、」とあからさまなうわべを並べるその口には、好奇心と嘲笑による笑みが湛えられていた。
そっと手を伸ばしたかと思うと、その長い指でコートを掴む私の手に触れる。
露帝「…分かったよ朝鮮、お前を私の手元に置いてやってもいい。…それで満足か?」
ため息交じりのその言葉に、自分の心臓がぎゅぅっと辛く捩れる音がした。
彼の低く静かな声色から、退廃的感情がちらちらと見え隠れしているのが息苦しくてたまらないのだ。
だが、それを退廃美と称することでロシアを信じようとする自分が思考回路の中を陣取っている。そして、その事実がより一層強く涙腺を酷く刺激した。
…無論、あの男が私に対して良心を向けていないということは重々承知の上だ。
”朝鮮”…だなんて、な。
今はもう朝鮮国ではなく”大韓帝国”なのに。それでも未だに私のことを”朝鮮”と呼ぶロシア帝国は、他の列強諸国と同じように私を尊重するつもりなんて殊更無いのだろう。
別に、ムキになっている訳じゃない。ムキだなんてそんな、そんなわけない。そんなわけない…そんなわけ…あるはずがない…。
本当は…
「本当はロシアに認めてもらいたい」
なんて、口に出したらその瞬間自衛の糸が切れて狂ってしまいそうだ。
頭の中で呟くだけでも苦しいのに。
認めてくれるわけ、ないよな。
1904年―日露戦争開戦―
満州の雪原で、ロシア軍と日本軍が激突する。
露帝は凍てつく戦場に立ち、長い睫毛を軽く伏せて前線を見つめた。
するとそこに、軍服に身を包んだ大日本帝国がゆらりと現れる。
その紅い瞳は狂犬のように鋭い。
日帝「ロシア、貴様が朝鮮半島に手を伸ばすのはここまでだ。これ以上私のものに手を出すな。」
冷たい冬の面影を映す立春の風は、その日帝の声に揺れ、より一層冷たくなったような気がした。
露帝は薄く笑い、そっと首を傾けながら日帝の苛立ちを煽る。
露帝「日帝…お前、私に勝ったつもりなのか? 朝鮮は私の庇護下にいたんだ。短気な暴力男に渡す気はないよ」
日帝「庇護だと…? 笑わせるな、お前が大韓帝国に何をしたというんだ。今まで守った試しなど無いだろう?」
日帝は一歩踏み出して露帝の胸元に日本刀の鞘を突きつけた。
それを軽く手で振り払う仕草とともに、ロシア帝国は相変わらず挑発的な声で続ける。
露帝「…そもそも、朝鮮半島はお前のものじゃない。朝鮮……嗚呼、そうか、今は大韓帝国だったね。韓帝は日帝の圧力から逃げるために私のもとに駆け込んできたんだ。お前の支配下に収まったあかつきには、さぞ嘆くことだろうね…」
日帝「貴様が理屈を練っていくらほざいたとて、なんの説得力もないぞ?なんせ、保護を口実にして清から東三省を奪い取った貴様のことだ…。どうせ朝鮮も同じように占領して利用したいだけだろう?」
そう冷たく言い放つと、じっと露帝を見上げて冷笑した。
そうして国の化身である二人が互いに火花を散らしていた頃。
戦場ではロシア軍が後退し、戦局は日本軍に軍配を上げていた。
戦争終結後、ロシア帝国が再びソウルに姿を現した。
露帝の勝利を願っていた私は、ロシア帝国の敗北という事実に対し、自分の祈りが雪に埋もれて踏みねじられるような感覚を覚えていた
―が、
国家の混乱と衰退に疲労の色を滲ませたその姿に、思わず心が揺れる。
露帝「久しいな、朝鮮。申し訳ないけど…私にはもうお前を支援できるほどの余裕がない。諦めてくれ」
そう軽々しく言い放つ声色と表情は以前と何ら変わっておらず、いたって平然としていた。
韓帝「……露帝…。貴方を、貴方のことをを信じた私が愚かだったんですね…」
だんだんと濡れてくる両目をぎゅっと抑え、掠れた声で虚勢を張る。
露帝「朝鮮…いや、韓帝。悪かったな…日帝のところでもお大事に、」
露帝は朝鮮半島に対する関心を失くしたのか、他人行儀に柔らかく微笑むと、そのままくるりと踵を返して去って行ってしまった。
その背中に今すぐ感情をぶつけてやりたいという衝動を飲み込み、ツカツカと立ち去る露帝の姿をただただ見守る。
その後ろ姿が夕焼けに呑まれて消えるまで。ずっと。ずっと。
ずっと、ずっと。
その後日帝の軍がソウルを踏み荒らし、私は捕らえられた。
日本へ連れ去られると同時に、ロシアへの淡い期待に蓋をして、もう二度と期待などするまいと硬く鍵を閉める。
日帝の監禁部屋は冷たく、私は鎖に繋がれていた。
まるで家畜のようではないか。
屈辱と羞恥心で唇を嚙み締めつつ、日帝を怒らせたらどうなることかと想像して震える。
その時、扉が軋む音とともに日帝が入ってきた。軍服の裾が床を擦り、鋭い目が私を貫く。
露帝の嘲るような冷たさと日帝の刺し殺すような冷たさに、対となる恐怖を感じる。
日帝「親書まで送って必死に縋ったロシアに見捨てられるなんて…貴様は本当に報われないな…。なぁ、韓帝?」
日帝は私の顎を掴み、親指で唇を乱暴に擦った。反射的に、自分を見下ろす旭日旗が刻まれた彼をぐっと睨みつける。
日帝「…チッ…気に入らないな…その目。あのままではお前がロシアに好き勝手利用されてしまうから、私が救ってやったんだぞ?」
必死に声を振り絞って言葉を返そうとしたが、鎖の重さに押し潰され、掠れた呻きにしかならなかった。
日帝は薄く笑い、私の首に手を滑らせる。
日帝「…利口な韓帝なら分かっているよな?貴様と私を引き裂くような輩はもういないんだ。英帝もアメリカもフランスも、一時はお前に手を出そうとしたロシアも、全員、私による韓帝の支配権を承認しているんだ」
彼の指が締まり、私の息が詰まる。
咄嗟に抵抗しようとしたが、鎖が腕を締め付け、力は抜けていく。日帝の唇が私の首筋に触れ、冷たい息が皮膚を這った。
その夜、私は暗闇の中で目を閉じた。
あの時の露帝の声が遠く響く。「韓帝、私にはもうお前を支援できるほどの余裕がない」――あの言葉が、鉄の味と共に喉に突き刺さる。私の想いは届かず、日帝の鎖に縛られたこの体は、もう自由を夢見ることすら許されない。
数日後、監禁部屋の床に一枚の紙が落ちていた。露帝からの手紙だ。
”韓帝、私はお前を忘れてはいない。あの時の記憶だけは、な”
私はそれを拾い上げ、震える手で破り捨てた。
忘れていない? 笑いものだ。露帝、貴方が私を見捨てたあの瞬間から、私の心は死にかけている。涙は出なかった。ただ、胸の奥で何かが砕ける音がした。
日帝が再び現れた時、私は膝をついていた。彼は私の頭を掴み、顔を上げさせる。
日帝「いい子になったな、韓帝。ロシアの幻はもう消えたか?」
もう、何も答えることが出来ない。
露帝への想いは鎖の冷たさに飲み込まれ、ただの残響となっていた。
その瞬間、パンッッと鋭く乾いた音が室内に響き渡った。
一拍遅れて、日帝の手が私の頬を叩いたのだということに気付き、血の味が口に広がる。
日帝「案ずるな…貴様のことは私が守ってやるからな。もう欧州の輩に惑わされるなよ?私だけに肩を預けていればいいんだ」
監禁部屋の闇の中で、私は自分の心さえ見失いそうだった。
コメント
17件
げへへへへへh(((蹴 平和系もいいですけど最後まででろでろアンハッピーエンドもいいですね! ぐふぉf((((殴
ヴッ……新たな扉が開いた…… どうやっても救いがない韓帝ちゃん可愛いよぉぉ(((
こういう日帝もありか…(変態) 日帝×韓帝…ご馳走様でしt((殴