テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
・
⚠️捏造
________________________________________________________________________________________
☔️kr
「さーて、今日も今日とて、悩める信者の話でも聞きましょうかねー」
俺は、この街の神父だ。
時に悪霊を祓い、
時に悩みを聞いたりする。
そして、罪悪感を少しでも晴らしてもらう。
☔️kr
「確か今日は1人…」
ガチャッ
☔️kr
「あ、きたきた」
🎪nk
「………」
☔️kr
「こんにちは」
「…えっと、名前…は、?」
🎪nk
「………」
答えない…か。
まぁ、そんなに珍しいことでもない。
ここに来る人は、だいたい
深く追い詰められてる人
または、
重い罪悪感に苛まれてる人
が多いからね。
ただ、一つ妙なことがある。
彼から悪霊の気配がしない。
不思議だ…。
🎪nk
「…………ぃ…」
☔️kr
「…ん、?」
🎪nk
「ゎ……んなぃッ……」
「……こ…ゎぃ……」
「ごめ……な……さぃッッ……」
「……な…んで…ぼ…く……だけッ…」
「……なんで…ぃきて……るのッ…」
☔️kr
「…」
こういう時は、黙る。
相手が落ち着くまで、黙って見守る。
・
🎪nk
「…すいません…。」
「…取り乱してしまいました……」
☔️kr
「いえいえ、大丈夫です。」
「お話できる限りでいいので教えてください。」
「…どうされましたか?」
🎪nk
「…怖いんです。」
「……団長を失ってしまった今…、」
「僕……はどう生きていけば…ッ」
☔️kr
「団長、と言うのは、?」
🎪nk
「…僕がずっと慕っていた人です。」
「彼は……もう戻って来ないっ…」
「こんな…こんな未来なんてッ」
「望んでないッッ…‼︎」ポロポロッ
☔️kr
「なるほど…」
「……未来…ですか。」
「なら、何もしなくていいです。」
🎪nk
「…っ、え、?」
☔️kr
「未来とは」
「“未だ来らず”と書いて未来って読むんです」
🎪nk
「…いまだきたらず、?」
☔️kr
「はい」
「未来とは、遠い先のことを言います。」
「つまり、まだ起こっていない事象」
「……まだ、団長さんがいる、と」
「信じたいのではないですか、?」
🎪nk
「…っ」
☔️kr
「信じるなら、信じ続けてください」
「でも、」
「未来ばかりじゃなくて将来も」
「考えるべきです。」
🎪nk
「しょ……らいッ…?」
☔️kr
「たとえば…将来の夢…とか」
🎪nk
「……僕は…ッ…ッッ…」
「やっぱ…りッ…」
「…団長ッと…一緒に…」
「みんなを楽しませるサーカスを…」
「作りたいなぁ…」
そういう彼の顔は、笑顔で満ちていた。
まるで、
雨上がりの空のように。
☔️kr
「…まだ、終わったわけじゃないです。」
「未来、じゃなくて、将来を考えませんか?」
🎪nk
「将来…?」
☔️kr
「未来は来ないんです。」
「でも、」
「将来は必ず訪れます。」
まさにきたる
将来という字は、そう書く。
私自身も……
この職に就く前は病院で働いていたが、
もちろん、何度も
“未来”を考えては絶望していた。
彼には同じ思いをしてほしくない…。
🎪nk
「ッぐっ…グスッ」
「……はいッ…」ポロポロッ
[🎪nk視点]
トントン
🎪nk
「ッ……ぇ、?」
🎪kr
「なかむ」
🎪nk
「……きりやッ…、グスッ」
🎪kr
「なに泣いてんだよ」
「なかむらしくないぞ」ゴシゴシ
🎪nk
「だっ…だってぇッ…」ポロポロッ
「…ッお、置いてかれたッ…とッ…」
🎪kr
「ばかだなぁ…」
「俺がなかむをおいていくと思うか?」
「ほら」
「一緒にいこう」
🎪nk
「うんッ…」ポロポロッ
ガチャッ
[☔️kr視点]
いってしまいましたね。
彼……から悪霊の気配を感じなかった
理由がはっきりしました。
☔️kr
「…“彼ら”に花でも渡しに行くか。」
今日の仕事は終わり。
ここからはプライベートの時間。
・
☔️kr
「……」カサッ
(どうか……どうか、幸せに。)
俺も、彼らが幸せになる“将来”を祈り続けよう
彼らが報われるように…。
________________________________________________________________________________________
コメント
15件
この作品… 名言多すぎな!?w
私の意味わからない解釈だったら本当に申し訳ないんですけど🎪nkも死んでたってことをわたしは祈る……😇
「未来は来ないが、将来は必ず訪れる」 これめっちゃいい言葉…