TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する




na「なぁ、なんでkn先輩避けてんの?」

sh「……。」

na「答えろって。」


俺はあれからknの事を避けてしまっている。忙しくて会えはしないが連絡や大学でも挨拶ぐらいで終わらせてしまう。


na「…何があったかはわかんないけど、話した方がいいんじゃないの?」

sh「……わかってる。」

na「こうなったらお前頑固だからなぁー…。」

sh「なぁ、naは寂しくないの?」

na「寂しいよ。だから俺はこの前電話したもん。」


“会いたい”って


sh「そ、それで?」

na「それがさ、面白くて。brの家に呼ばれて行ったけど、話しながら寝ちゃってずっと抱き枕状態だった。」

sh「嫌がって無かったのか?」

na「全然。なんならbrも充電ーとか言ってめちゃくちゃ甘えてきてた。」


そういうもん?na達の仲がそうなだけ?俺ももしかしたらあの時…


na「我慢しよーってなってたけどさ、意外と伝えてみたら違うなって。shkもさ、伝えてみれば?」

sh「俺…。お、俺さ…この前会う約束してたんだよ。でも、kn疲れてて来なくて……ごめっ…やっぱなんでもない。」


俺は泣きそうになるのを我慢して話をやめた。


na「……brから聞いたんだけどさ、kn先輩就職先すんげーこだわってんだって。」


俺はnaの話を黙って聞いていた。


na「αの採用率ってめちゃくちゃ高いんだってさ。だからすぐにでも就職できるのに、kn先輩はまだ考えてんだって。」

sh「……。」

na「その理由が…属性に囚われない会社がいいって。」

sh「え…?」

na「αと違ってΩは採用率が低くて正社員とかにはなれないのがほとんどらしい。」

sh「…そう…なのか。」

na「一個一個会社の見学に行って、説明会も聞いて時間ギリギリまで話してるって…」


naが俺の方を見る。


na「すごいよなー…。」

sh「…すごいな。」

na「2人はお互いの壁を乗り越えて今があるんでしょ?きっとそういう会社を選びたいんだよ。」

sh「あいつは…すごいよ…。」

na「そうじゃないでしょ。Ωであるshkでしか手伝えない事とか見えてるものがあるんじゃないの?」

sh「俺にしか?」

na「お前の意見めちゃくちゃ役に立つんじゃない?」

sh「そうかな…」

na「なんでも聞いてみろって。それに…今しんどいからこそshkの存在が必要だと思う。俺は、brと会ってそう感じた。」

sh「na…」

na「kn先輩も優しいからな…お互いにその優しさが邪魔してんじゃない?時には我を出さなきゃ!俺みたいにさ!」


力強く背中を叩かれる。何だかnaの気合いが入った気がして少し勇気が湧いてくる。


sh「俺、怖いし…今knに会ったら泣くかもしれない…嫌われるかもだけど…」

na「うん…」

sh「自分の気持ち伝えてくるわ。」

na「…いってらっしゃい。」

sh「有難う、na。」


優しい笑顔で俺に手を振るna。俺は携帯を手に取りknに連絡する。


“今日、家に行く。”


手が震える…怖い…会ったら泣いてしまうだろう…ちゃんと伝えれないかもしれない…


sh「けど…後悔はしたくないっ」


携帯が震える。深呼吸をして画面を確認する。


“待ってる、俺も会いたい。”


俺は携帯を強く握りしめてknの家へと歩き出した。




続く。


知り得る先は幸福のみ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

657

コメント

3

ユーザー

その勇気を振り絞った気持ちは届くのでしょうか!?見届けましょう!

ユーザー

syaさんが勇気出して頑張ろうとしてる、、(泣)

ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚