「…、ん…」
大きくそそり勃ったそれを両手で上下に扱く。しのぶの唾液やらで濡れたそれはてらてらと月夜に照らされ輝いていた。
義勇の魔羅は小さな口のしのぶには到底入らず亀頭や裏筋、カリ部分をチロチロと舐めるだけで精一杯だった。それでも、ビクビクと震え「気持ちイイ」と脈打つ魔羅にしのぶは気を良くする。
「はむ…ん、ふ…おっきぃ……」
義勇の股間部分に顔を埋めるしのぶの表情は、恍惚に満ちた顔をしていた。
しのぶとて寝ている相手を犯す趣味はない、ではなぜこんな事をしているのかと言うと、この前の仕返しなのだ。これ以上イイ様にされてたまるか、という抵抗なのだ。
改めて触れて見ると分かるが、義勇の魔羅は平均より…デカイ。そしてこの大きなモノが、平均より小柄な己に毎日出たり入ったり……。ブンブンとしのぶは頭を振る。
(今は義勇さんを気持ちよくするんだからっ)
自分が疼いてどうするのだ、と目の前の魔羅に集中する。
「ん…っ、ふ…」
魔羅の先端から、汁がタラリと零れた。それを舐めとって亀頭を口に含む。
歯を当てないよう、舌全体で亀頭を舐める。全部は入り切らないので両手で緩急をつけ扱く。滑りが良くなるように唾液を垂らしながら。
(震えてる、イきそうなのかしら)
しのぶも次第に息が荒くなる。魔羅を舐めているだけなのに、しのぶのソコも濡れてしまっている気がする。
「んく…っ、ッ…、」
義勇の息を飲む音が聞こえる。しのぶは扱く手を早めた。
ニチニチ チュコチュコ
握っている肉棒から卑猥な音が響く。無意識か、しのぶは自身の下半身が小刻みに動いているのに気づいていない。
「はぁ…っ、ははふ、はひへッ……」
ビクビクと震えるだけで、一向に白濁した液を出さない。
「んん…ぎゆひゃんっ…ぎゆひゃんっ」
はぁはぁと熱い息が吹きかかる。待ちきれないという顔でしのぶは口を開け、今か今かと待っている。
すると、どこからか出てきた手に後頭部を掴まれ魔羅を口いっぱいに咥えさせられる。不意打ちでなんの抵抗も出来ずに喉奥まで入ってくる。大きすぎる魔羅に顎が外れるのではという心配もよそにその手はさらに奥へと押し込む。
「おぇッ、ヴッ…ぐ、」
苦しさに涙が零れた。抵抗しようとした刹那、突然喉奥に流し込まれる液体。鼻から抜けるその匂いはしのぶを幸福感で満たした。
「う…っ、は、しのぶっ…」
長い射精のあとようやく口が解放された。義勇の濃い味で満たされたが、無理矢理喉奥に突っ込まれたせいか嗚咽が止まらない。
「ゴホッ、ぉえっ…ゲホッ」
逆流して来た精液がベッドのシーツにこぼれ、落ちた。
「も…ッ、ぎゆ、ゴホッ、おき…!」
後頭部を掴んでいたのは紛れもなく義勇だった。咳でうまく喋れないが怒りを露にするしのぶ。だが義勇の瞳はいつもより細く、まだ完全に目が覚めていないのが分かった。
半目でしのぶを見つめる義勇はぽやぽやとしており、焦点があっていない。
「…もぉ!なんて事するんですかっ。苦しかったんですけど…!」
涙目で抗議するしのぶにふにゃりと頬を緩めた彼は、彼女の腕を掴むと自身に引き寄せる。
あっ、と言う間もなくボフンッとベッドに押し倒されまるで犬のようにスンスンと首筋に顔を埋め匂いを嗅いだ。荒い鼻息がしのぶにも伝わる。
「はぁ…、しのぶ…」
鎖骨、谷間、ヘソ……薄く生え揃った恥毛のさらに奥…しのぶは彼が何をしたいのかを理解した。
「んなッ…!どこ舐めてっ、ひゃぅっ…!?」
べろりと彼の大きな舌が女陰を舐める。瞬間、感じたことのない快楽がしのぶを襲った。
あたたかな舌が、蜜が滴る蜜壺を這う。皮を被っている陰核は舌先でつつかれ、吸われ、優しく噛まれ、初めて感じた悦にしのぶは戸惑う。
「ぎゆさっ、んぁ…!や、やめ…っ」
彼の顔が股の間に埋まっており、脚を閉じようにも彼の手がそれを阻止する。
彼の頭を押し返し抵抗を試みるも、弱々しい力しか出ない。次第に彼の舌捌きも激しくなっていく。舐めるような動きから、貪る様な食べられているようにがっつかれ快楽を無理やり引きずり出されている。
膝裏を抑えられていた手が離れ蜜壺に指が入っていく。陰核とナカを同時に責められ数秒としない間に、絶頂した。
きゅぅぅうっ…とキツく締まり蠢くナカからはとろとろの愛液がさらに溢れ出す。義勇はそれを一滴もこぼさぬように丁寧に舐めとってゆく。
「ぁ…っ、はぅ…だめっ…アッ」
陰核を掠めしのぶが喉を鳴らす。既に勃ち上がったそれがもっと触れて欲しいというように赤く熟れている。
息も絶え絶えな彼女にそっとキスを落とした彼は次の体位に移った。
仰向けに寝っ転がった彼の上に、しのぶが四つん這いの状態になる。目の前には互いの陰部があった。
所謂、シックスナインと呼ばれる体位。
困惑するしのぶを他所に彼は再び蜜壺に指を入れる。もう一方の手で彼女の豊満な胸を堪能する。
「…!ぁ、ん、んぅ…っ」
ビクンッと身体が跳ね、快楽の波がまた迫ってくる。
しのぶも負けじと義勇の陰茎を握り上下に扱く。
「はぁ、はあ…っ、ぁっ」
しのぶの弱い所を完全に熟知している義勇はあっという間にしのぶを絶頂に導いていく。ジュポジュポと卑猥な水音が響き、しのぶの羞恥心を煽られる。
人差し指と親指で輪っかをつくり、義勇のカリ首に引っ掛け亀頭を執拗に責める。先っぽからはガマン汁が出ている。
「ぁぁイクっ…イッちゃう、ぎゆさ、イクッ――…!」
それでもしのぶが先に絶頂してしまった。力が抜けへなへなと義勇の上に寝転んだしのぶは身体を痙攣させ絶頂の余韻に浸っていた。
中途半端に刺激を与えていた義勇のソレは今にでも出しそうなほどビクビク脈打っている。
寝っ転がったしのぶを正面に座らせ自身の膝で彼女の脚を固定した。彼も上半身を起こししのぶが倒れないよう左手を腰に支える。
必然と近くなる互いの顔。唇を寄せ合いキスをする。義勇の大きな舌がしのぶの口内を蹂躙する。余すことなく舐められ、舌を吸われ、絡め合う。義勇のようにうまく息継ぎが出来ないしのぶはほぼ酸欠状態だった。
はふはふと肩で呼吸する彼女の胸を揉みしだく。
主張している桃色の可愛らしいそれを人差し指で左右に弾きこねくり回す。
「ンッ…、ふ、んん…っ」
「しのぶ…しのぶ……」
うわ言のように彼女の名を呼びながらも彼の愛撫は止まらない。
再び膣内に指が入ると敏感になったソコはすぐにきゅぅっとキツく義勇の指を締める。
「やッ、やだ…っ、あしっ」
しのぶは義勇の手を掴んだ。己を気持ちよくさせようとしてくる動きにやめてと請う。
M字開脚など、したことなどない。ましてや半分寝ている相手になんて。
閉じようとしても義勇の脚が邪魔をして閉じれない。余計に股部分に力が入り彼の指から与えられる快楽に甘い声が出た。
「あっアッ、!だめ、だめです…っふ、んっ、んんぅ…ッ!!」
一際大きく跳ね、指が潰されるのでは思うほどに膣圧をかけられる。一拍遅れて「はぁ…ッ」としのぶが息を吐き出す。
連続で絶頂したせいだろうか、しのぶはベッドにぼふんっと倒れるように横になった。
動悸が速く、火照った身体があつい。
指一本も動かせないほどの倦怠感に襲われ、目蓋が下がってくる。
(私が…気持ちよくさせたかったのに…)
うとうとと沈みゆく脳内に思い出したかのように浮かび上がってきた最初の動機。悔しいのに、身体は与えられた快楽に満足してしまっていた。
「………ん…」
「おい」
意識を手放そうとしたとき、低い声が耳元に響いた。
「寝てくれるなよ?」
「……え?」
「まだしのぶを愛し足りていないんだ」
深い藍の瞳の奥にある、情欲を孕んだ燃えたぎるような炎がしのぶをじっと見つめている。グッ…と己の上に跨がれ見下ろされる。 しのぶの逃げ場はない。
「たっぷり啼いてくれ」
__________
「ハッ…!」
義勇が目を覚ましたのは朝の6時30分。早い方だが義勇にしては珍しく30分の寝坊だった。しかし今日は特に用事もないので、寝坊をしても何ら問題は無い。義勇は背中合わせにして寝ていたしのぶの腰を抱き寄せる。
「………?」
寝汗にしては過剰にシーツがベタついているし、自身は何故か服を着ていない。おかしい、昨夜はエッチなどしていないのに。と義勇は疑問が浮かんだ。
そしてふと視線が向いた先に、しのぶのものと思われる下着があった。投げ捨てるかのように、布団の上に置いてある。よく見れば義勇のパンツも、服も、いろいろと床に散らばっていた。
もしかして、と布団を捲ると案の定肌面積100パーセントのしのぶがいた。
「…!!」
華奢で、綺麗な背中に、無数の華と噛み痕。昨日一緒に風呂に入った時にはこんなに付けた覚えも付いていた覚えもないし、一晩でこんなに!?と本気で引くぐらいあらゆる所に付いている。
「…………」
もしや…と義勇は昨夜の記憶を思い出そうとする。
もし…目が覚めて、下半身に違和感を感じ見てみたら、しのぶがフェラしていた光景が夢じゃないとしたら?
昨夜の義勇は人一倍羞恥心のあるしのぶがこんな事するはずない、と夢と思ってしまった。
夢だと思ったから、夢の中のしのぶなら好きにしていいと思った。普段出来ないことをシたいと思った。しのぶが恥ずかしがって出来ないことを(数え切れないほどたくさん)シた。
それならばこのエグすぎる所有痕にも説明が付く。
…さて、思い出したのなら、彼女にどう謝ろうか。きっと彼女の足腰は今日は使い物にはならないだろう。
まず彼女が起きたら即座に謝ろう。ご飯も着替えも全部世話しよう彼女は嫌がるだろうがそして云々かんぬん……。
ブツブツと口に出ており、まるでお経のようにも聞こえる。
「…ん…」
「!?」
しのぶが寝返りを打ち、向かい合う形になる。
アメジストに輝く瞳はまだ閉じており、スースーと可愛らしい寝息が聞こえてくる。
ちらっと見えた胸元や鎖骨、首筋には背中同様無数の所有痕。
全身舐めて吸って噛んだと言っても過言ではないし、なんなら文字通り“全身”を余すことなく頂いた。大変とても美味だった。
…じゃなくて。
まずはしのぶを起こさないように、放っていた衣服を片付けよう。しのぶが起きたら、その時はその時で叱られる覚悟を決めよう。
しのぶの頬にキスを落としてから布団から出た。
今回は結構長くなってしまいました!そしてオチが思いつかなかった!!!しのぶさんが目を覚ました所も書こうとも思ったんですがさすがに長くなりすぎと思い断念…。キリのいいところ(?)で~完~(笑)
私のとこの義勇さんは性欲強めです。しのぶさんのかわいい言動にいつもムラムラしてます(笑)
夢の中だから何してもええやん、という理論で義勇さんがしのぶさんにシたかった体位をしてもらいました。
もともとフ〇ラを書きたかったのですが、ウチの義勇さんは“されたい”より“シたい派”なのでフェ〇描写が少ないです…申し訳ない。
義勇さんが無理やり喉奥に入れた理由としてはしのぶさんの刺激が弱すぎたため、でした。寝ぼけてたので…しょうがない…。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
コメント
12件
いいですね
こんな小説の才能をアニメキャラの栄知に使うだと!? この才能をもっと他のことに使えw
長すぎて良いレベル!!最高です!