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文化祭も終わって通常授業に戻った。いい天気!教室でみんな休み時間待機中…最近は凄く頭がクラクラする……昨日は別にこれといったことはしてないのに意識が朦朧と…ヤベッ
ガシャン!
「え?!霊華さん!?」
「なんだなんだ?」
「相澤先生達呼んでくる!」
「大丈夫か?!」
オエッ…やばいやばいずっと身体の個性、幻術を使ってたからその反動まで来てる……体感とかでバレないように仮面ちゃんの個性の隠密でバレないように補強してたのも…私の個性でずっとヒーローのことやってたから精神的にもキツイ……本格的に死にそう。
「ん?」
はい、先程倒れた船長です。問題!何故私はこんなにもボロボロなの?いや、今は包帯されてるけども!頭からは転落したような出血、身体中切り傷や痣。体には毒が回ってたみたい……背中には肉を破るかのような大きな爪痕、髪はほぼ白く片目は白で完全に視力が無い状態。さて、何故だろう!
「いや、どーゆー事よ。隠す前よりも悪化してるじゃない。」
【(どーゆー事なのはこっちが言いたいわよ)】
《クゥ!》
《カァ!》
「おい、隠す前とはどういう意味だ?船長。お前の個性は武器生成じゃねぇのか?」
「あ、教室のオールマイトさんと担任さんと校長先生じゃないですかぁ?」
「話を逸らすな。」
「私の個性は、武器生成ですよ?他人格の仮面ちゃんは隠密。元轟家のこの身体は目です。これまで白髪だけは目の幻術で何とかしてきたのに…いつからこんなボロボロに??」
【いやだから分からないわよ…でも……その頭の血はアタシ死ぬ前に見覚えがあるわ】
《クゥ!》【約…背中、傷、見覚え、ある】
《カァカァ!》【約…白、私、原因】
「はい!重症な船長がアンケートとるよ★みんな死んだ時の原因と怪我の状況は?クマリンちゃんからお答えください!」
《クゥクゥクゥ!》【約…熊仲間、人間、洗脳済み熊、庇った】
「よし、クマリンちゃんは人間に操られてる熊から仲間を守るために庇って死んだのね。つまり、背中の原因。」
《カァカァカァ!!》【約…元悪霊、自己意思、成仏】
「白カラスは元悪霊で自分から成仏したのね。でも白いから多分白髪原因」
【アタシは誹謗中傷で転落死♡】
「はい、頭の原因は仮面ちゃんね。毒は多分私が自殺の時に飲んだやつかしら?」
【多分そうね。アタシ達はみんな捨てられたり孤独になったり波乱万丈だから♡♡】
「痣は身体が受けた暴力で…切り傷は病んでた時の傷ね!わぁ〜原因が分かって船長スッキリ✨」
【勝手にスッキリしないの。最近は夢見が悪いんでしょ?いつもうなされてて…寝不足も込みね】
「うわ…バレてる」
《カカカw》
「白カラスは 笑うな。相棒としてその反応は少々酷くない??」
【船長ドンマイ♡】
《クオッ?》
【「クマリンちゃんは癒される〜」】
「死んだ時ってどういう事だ!」
部屋に来たのは身体のお父さん。
「今までどこに居たんだ!」
いや、訂正するわクソ野郎ね。
【あら?何こいつぅ〜♡船長に近づくなら殺すわよ♡♡】
《ガルルルル…》
《カァ……》
「お久しぶりですねー。血縁関係の父のくせに身体を病ませて挙句の果てには飛び降り自殺にまで追い込んだオトーサン。いや…クソ野郎」
【(仮面ちゃんがアタシの過去もあってか身体の為に怒ってる…普段船長という重みや責任のせいで怒る資格もないと思ってた船長の……愛が溢れてる♡♡好き好き好き…愛してるわ船長❤︎)♡♡】
「……」
「正解だから言い返せないの?黙ればいいと思ってる??産んだなら、育てるなら最期まで見守るのが責任じゃないの?そんなんだから轟燈矢にも身体にも世間にも失望される…そんな奴に生きる資格など無い。お前は私と同じ、誰かに失望されるようなことをして勝手に決めつけた。安心して?そんな私はしっかり死んで今も償ってるから。お前はまだ償いもしてないだろ?1回死んどけクソ野郎」
【まってよ船長!船長の償いはもう終わってるでしょ?船長は非情な世界に捨てられてボロボロになってたアタシやクマリンちゃんを助けたのよ?!】
「何言ってるの?そんなんじゃダメ。最期まで見届けないと……みんなが報われない。今だってそう、みんな恨んでる。なら私が何度死んだとしても誰かを助けたい。この身体だって本当はもっと生きられたのにこのクソ野郎が殺した。今は私の子だから復讐しても問題ないでしょ??」
《クゥ…》
《カカカッw》
【あ〜♡船長…最高♡♡】
殺気まみれの部屋に医師が入ってきた瞬間
「え?」
ガシャン
その医師は船長達を見た瞬間冷や汗ダラダラで迫真と聞いてきた
「なんでそれで生きられるんだ!」
「「「「「???」」」」」
船長、仮面、クマリン、白カラス以外だれもが理解できてない
「待ってください。霊華に何が見えるんですか」
「教えてください!霊華少女に何が!」
「まて、なんで生きられるってどういう事だ?」
「は、はい…… 」
医師は理解できてないみんなに圧倒されてゆっくりと話し始めた
「私の個性は魂視です。幽霊や人の魂の色や声で本音、感情、状態が分かります。他人にも共有できますので見てください」
指を鳴らした途端部屋の空気が重くなり何十人ものヒト影が見えた。その影は頭がないもの、腕や足がない、生気が無い、骨だけになってる 、首がない、四肢がもがれてる、目玉がない、悪霊が沢山居た。ソレは全て真っ黒
「黒は悪霊。こんなに多く、黒いのは見たことがありません。まるで…深淵を覗いてるような……」
《気をつけなさい》
白カラスが人型になった。それの魂は真っ白で点々と赤黒い
《私は霊。生前は船長をしていて、死んで幽霊船に居たの。その呪縛から解き放ってくれたのが船長。こんなの聞いたことある?深淵をのぞく時深淵もまたこちらをのぞいてる。あなた達が見てることを気づかれたら船長のように呪われて最悪は死ぬわ。》
「え?!霊華少女は大丈夫なのか??」
《悪霊は必ずしも恨んでるとは限らない。悪霊になってまでも守りたかったり、そばにいたい奴だって居るの》
「何故彼女はお祓いに行かないんですか?お祓いで祓えるものもいるのに…」
《お医者。言ったでしょ?必ずしも恨んでるとは限らない。この中には船長の乗組員だって居るのよ。祓いたいと思う?》
「みんな…ごめん、ごめん、ごめん……」
《クゥ…》
【……】
その途端、部屋中に船長達の心からの声が聞こえた。好き♡、愛してる♡、大好き♡、一緒に居よ?、なんで他の人を見てるの?、船長のためなら世界も壊せるよ、命令するだけでいいの、ねぇ?こっちをもっと見て?、拾ってくれてありがと!、恩返しがしたい…、役に立ってみせるわ!、助けてくれてありがとうね、今度は私が助けるわ、愛してるわ、まだ生きてて…、死なないで…、死ぬなら一緒に死のうよ♡、愛してる愛してる愛してる♡、世界でいちばん大好き♡♡、このクソ野郎ムカつく、殺そうよ?、捨てないで、ひとりにしないで、ごめんなさい、1度死んだら死なんて怖くない、こっちおいでよ、恨む、殺す、殺したい、この化け物!、なんで生きてるのこのクズ!、恵まれててずるい、この能無しが!
《おい、これ以上なにか言うとその魂ごと消滅させるぞ悪霊》
何言ってるの?、お前も悪霊だろ、上から目線、自意識過剰、サイテー、お前が消えろ、このクズ。様々な悪霊の声が霊に向かって牙を向けた
《クゥ…》
【船長…どうせ人間なんて自意識過剰な生き物なのよ。聞く必要なんてないわ♡】
「う、うん…」
《船長、そろそろタイムリミット。ごめんね……ずっと居られなくて。》
その瞬間霊の四肢がもげて爆散し、部屋は真っ赤に染まった
「嘘……まって!霊、霊!!」
【…今までありがとう、霊ちゃん】
《クゥ〜(இдஇ; )》
「これはどういうとこですか?」
【アタシ達は本来この世界にいるべきじゃない異端者。存在する代わりに段々と世界に蝕まれ、破裂して死ぬ。早く出てって、これは仕方ないことだから】
船長がこれまでにないほどに号泣、クマリンちゃんが泣きながら肉片をかき集め、仮面が手でいけと圧をかけるからヒーローや医者が出ていった
「霊…そういえば目玉欲しかったんだよね?ごめんね、あの時あげられなくて…今なら大丈夫だよ 」
視力を失った目玉を取り出して山になってきてる肉片に目玉を置いた。もう身体の事はいいから、これはご褒美だよ…お疲れ様。と優しい声色で言う船長を横目に一生懸命かき集めてるクマリンちゃんを止めた