あれから目玉を取り出したことを叱られて、悲しみから寝込んだ。その際にオールマイトに個性のことでカマかけたら見事に連れて、AFOを教えてもらったわ。情報がホクホクね
。その後、また授業に参加した。そして少し分かったことがある。私の悪霊が霊が居なくなった前と後に比べて害のあるものだけが極端に少ない。仮面ちゃんに聞いたら転生する際にそれぞれの能力があってそれを叶えるには魂をかけるリスクがあるらしいわ。とは言っても、どんな能力かは本当に使うと判断したときだけ思いだせる。霊がお願いしたのは害のある悪霊を減らすことね…どうせ時間経過で消えるくらいなら、命懸けで誰かを守る。目標が出来たわ!黒い眼帯を手に持って進む。
蛇腔市。この一つの街に全国のヒーローが集う。地方のヒーローも、教師だったヒーローも、ヒーロー科所属の生徒も緊張した面持ちでその時を今か今かと待ち構えた。
何故こんなにも大勢のヒーローが集められたのか? それはとある筋からの情報で敵の居所を見つかったから。公安からヒーロー達への命題は超常解放戦線一斉掃討。一つは山荘で敵軍隊隊長クラスが集まる定例会議の包囲、もう一つは脳無を作り出している疑いのある蛇腔総合病院の現理事長殼木球大の捕獲。この2つをメインにヒーロー達はそれぞれ役割を担う。プロと呼ばれるヒーローでさえ、大規模な招集と任務に緊張した面持ちで待ち構えている。ヒーローの卵は周りの空気に当てられて怖気ついていた。それほどまでに今回のヒーロー活動は難易度が高いことを理解せざるおえない。神野や保須の事件はまだ新しく、ヒーローにとってトラウマに等しい。もしかしたら今日死ぬかもしれない。そんなもしもの可能性が誰かの脳裏によぎった。
糸を張りつめた空気の中、私は戦場になるかもしれない街を一望しながらポケットに入っている宝物を掴む。私の受けた任務は住民の避難。最前線から遠ざけられてもヒーローを集結している今、どの立場にいようと危険が及ぶ。決意を固めるようにぎゅ、と力強く宝物を握った。
「前線が動いた」
エンデヴァーのSK、バーニンが受信を受けて後方に聞こえるよう声を張り上げる。
「私たちも行くよ!!区画ごとに分かれて住民の避難!!いいね!!」
「「「はい!!!」」」
病院、アジト、避難誘導組がそれぞれ動き出す。
「この街は一帯対敵戦闘区域になる恐れがあります!!ご家庭や近隣に身動きの取れない方!または連絡が取れないという方がいましたらお教えください!!」
バーニンが住民に避難勧告を促す。各区域で配置されたヒーロー達が避難誘導を始めた。子どもが泣いてれば安心するように笑顔を向け。怪我させないように誘導し。老人ホームから動けない人がいれば個性でベットを浮かせて運び出す。誰一人、取り残されないよう目を光らせる。
「こっからは護送車。街から出て」
「ありがとうねぇ。ふわチョコ饅頭あげるよ」
「いーから行って」
A組も気を引き締めて避難誘導に務める。委員長はフルスロットルでキビキビと動き、甲田くんは個性を活かして動物を誘導。先輩である波動さんは浮遊で上空から人がいないかチェックしていた。
「慌てずに!走らないでくださいね!街の外の避難所で一時待機していただきます!」
「体調が悪い人がいたら遠慮なく……!」
「緑谷、どうした」
「サボってんじゃねーぞ!どういう了見だ!」
横断歩道を渡り切った最高傑作と爆豪くんが後方で立ち竦む緑谷くんに気づき声をかける。緑谷くんは2人の声を聞こえていないのか、冷や汗を流しながら病院の方を見た。爆豪くんもつられて同じ方向を見る。悪い予兆の知らせか、鳥達がざわめいて飛び立つ。刹那、病院が轟音と共に崩れ落ちた。
「病院が!!」
土埃を巻き上げながらものすごい勢いでナニかが迫る。
「何が起こっているの!?」
「市民の避難を!」
「全員走らせろ!!」
「エンデヴァー!おい!?エンデヴァー!?」
「皆逃げて!!」
「デクくん!?」
緑谷がナニかを止めに個性を使用する。だが土埃を晴らすだけで原因自体が止まらない。土埃が晴れたおかげで全貌が明らかになる。衝撃波だと思っていたソレは、建物と地面にひび割れて塵と化していた。最高傑作が氷壁でひび割れを防止しようとするがそれすらも塵と化す。まさに見境のない攻撃。
「皆退いて!!」
眼帯を取って見えるのは薄いピンクの目。これは霊の遺体からもらった目玉で霊の個性。異怪物創造が使える、異怪物創造はこの世には存在しない怪物を創造して使役できる。ただし実際に見たことあるモノにしか出来ない。私は個性を使って金の龍を出した。その龍は塵とかする前の地面を口からのビームのようなもので壊した
「病院何してんだ!誰か!応答しろ!エンデヴァー!!リューキュウ!!ミルコ!!クラスト!!誰でもいい!返事してくれ!!くそッ、どうして繋がらないんだ!」
バーニンが無線機にいくら呼びかけても無音しか返ってこない。最悪な未来が一瞬脳裏に掠める。
「頼む!応答してくれ!エンデヴァー!!リューキュウ!!誰か!!誰か!!状況を伝えろ!!」
龍のおかげで、一瞬だったような、短い時間でも長く感じた崩壊が止んだ。安全な場所まで移動した緑谷くん達は崩壊した街を見て絶句する。神野事件より酷い瓦礫化した光景が目の前に広がっていた。
『全体通信!こちらエンデヴァー!!』
「エンデヴァー!?」
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