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第二章 温泉旅行♦︎
朝の集合とバス移動
夏休み、朝日が街を照らす中、東京卍會の全メンバーが集合した。
「おー、集合完了だな!」
マイキーがクールに声をかけると、ドラケン、場地、千冬、一虎、他の隊長たちも続々と集まる。
「麗奈、おはよう」
「おはよ…!」
朝から賑やかで、胸が少しドキドキする。
普段は強くてクールなマイキーも、今日はどこか楽しそうな笑みを浮かべている。
バスに乗り込むと、窓の外に広がる田舎の景色。
「うわぁ、景色きれい!」
「そりゃ田舎だしな」
ドラケンが笑い、場地は鼻を鳴らす。
メンバーたちはゲームや冗談で盛り上がり、笑い声が絶えない。
麗奈は少し離れた席からその様子を眺める。
「こんなに賑やか…でも、なんだか安心する」
マイキーの隣で手をつなぐだけで、心が落ち着く。
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温泉街でのわちゃわちゃ
旅館に到着し、荷物を置くと早速温泉街を散策。
屋台の匂い、温泉の湯気、賑やかな声——すべてが夏の思い出になる。
「ドラケン、そんなに水かけたらずぶ濡れになるぞ!」
「ざけんなよ〜!」
場地や千冬も巻き込まれて、水鉄砲での小競り合いが始まる。
途中、射的や輪投げで遊ぶメンバーたち。
「おお、千冬すごい!全部当てた!」
「おい、俺もやるぞ!」
みんなで競い合い、笑い声が絶えない。
麗奈は思わず吹き出す。
「男子たち、全然落ち着きないなぁ」
でも、その無邪気さが楽しくて、心が弾む。
マイキーは遠くから少し照れたように見守っている。
⸻
旅館での夜・お菓子とカードゲーム
夜、部屋に戻ると、窓の外にはきれいな月が輝く。
全員でお菓子を食べながらカードゲーム。
「俺、ここで勝ったらドラケンにアイス奢らせるぞ」
「ふざけんな!絶対負けないからな!」
メンバー全員で笑い、雑談しながら夜が更けていく。
麗奈はマイキーの横で小さく笑いながら、手を握る。
「今日は楽しかった…」
心の奥がじんわり温かくなる。
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月明かりの告白
ゲームがひと段落して、部屋の中は静かになった。
窓から差し込む月明かりの中、マイキーがそっと隣に座る。
「……麗奈、あのさ」
少し躊躇いながらも、真剣な表情で視線を合わせる。
「オレ、ずっと…おまえのこと好きだ」
麗奈は驚くが、心の奥ではずっと待っていた答えだった。
「マイキー…私も、同じ気持ちだよ」
月明かりの中、二人の距離はぐっと縮まる。
友情だった日常が、恋に変わった瞬間——。
外からは、メンバーたちの笑い声がかすかに聞こえ、
その幸せな空気の中で、麗奈の心は満たされていた。