橙side
俺って、いつからこんなにも周りが見えていなかったのだろうか。
自分がしたいことは、ある程度、我慢が効くはずだった
だって、昔から我慢だらけだった
お母さんと居たかったけど、
桃に、嫌いな祖父母の家に連れていかれ、
その後、お母さんと会うことはなかった。
ずっと会いたかった。
けど我慢。
それに、おばあちゃんだって
殆ど歳の変わらない桃を贔屓して、
桃は俺に気を使ってくれていたけど、
本当に嫌だった。
“だから”祖父母が好きじゃなかったのかも。
それで、一刻も早く、家から出たくて、
高校生になったらワンチャン家を出れるから、
頑張って、
我慢して、勉強とか部活とか頑張って、
我慢我慢我慢…
おかしくなってしまったのか、
ここから。
桃に言われて気づいた
でも、それは分からない
もっと前からだったのかもしれないし。
桃「橙…お前、どうすんの」
どうすんのって言われても…
橙「俺は…紫ー君に一生癒えない心の傷を負わせてしまった」
桃「そうだな」
俺は、できることをするッ…!
橙「紫ー君が望むことを、全うする」
桃「それ、出来なかったら?」
できない?
何をそんな…
桃「俺、お前がそんな事、完璧にできると思ってない」
橙「なッ…!」
桃
「橙を信じていないわけじゃない。
でも、我を忘れて、自己中心的な行動を取る人が近くに居ては、
紫さんの心も休まらない」
橙「ッ…」
プルル…プルル…
桃「!出なよ、電話」
橙「うん…」
“紫先輩と距離を取りなよ”
分かっていた
俺が近くに居ると、
紫ー君に負担がかかってしまうこと
俺のせいで、紫ー君がそうなってしまったのだから
俺が居なければ、
産まれてこなければ、
紫ー君は今頃、
誰かと幸せそうに
手を、繋いでいたかもしれない。
病院になんか居なくて、
大切な人と、笑い合っていたかもしれない。
俺が全てを狂わせた__
桃「橙、本当に行くのか?」
橙
「うん、、紫ー君に危害を加えないように
知らないうちに傷つけてたり、ストレスになってたら
…って考えると怖いんだ」
桃「そうか…」
俺は、今住んでいる所とは
とても離れている場所へ
行くことにした。
持ち前の剣道のおかげで行く所を探すのは
簡単だった
……To be continued
コメント
3件
あの…おれお?私ね、りりなんだけど、垢替えしたから、こっちから感想言わせてもらうね!最高だった、!今までの見てきたんだけど、ちゃんとしたストーリー性があって、でも、軸はブレなくて…みたいな?ごめんね、!語彙力なくて…