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歩く。人の間をスイスイと通り抜け、廊下を歩く。ここは見慣れた学校。良くも悪くも無い平凡な高校。その廊下を歩く。その途端、私の居た教室の方向から断末魔が聞こえてきた。私は不思議に思いつつ振り返る。勘弁してほしい。今日は新作オンラインゲームの発売日なんだぞ。私は軽く後ろを振り返ったことを後悔する。血の、匂い?いや……まさか?そして、逃げ出す生徒。自然と何故か私の足は教室へと進む。そして__
暗い。何、ここ。てか私、生きてる?いや、待てよ、駄目だ駄目駄目。考えるなー、よーっし。えっと、私は確か学校に居て、で、振り返って教室に戻ったらはい、今の状況。は、ははは。マジか。あれか?私が掃除当番サボったバチがあたったのか?その説については……ずびばぜんでじだ(ズビー。って、のはいいとして、ここ何処?
『君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君君???』
おわあっ!?突然、小さな女の子っぽい声が頭に響く。誰よ!?
『私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私???』
ぶえっふ!!だから、やめて!?んがーっ、頭がかち割れそう。そう!だから、あんたは誰!?てか、まずそのエコーやめい!
『無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理。』
ぶはーっ!?分かった!分かったから、ゆっくり出来れば手短に言ってね!?
『了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了了。』
ぐおえっぶ!!うん、知ってた。こうなるって知ってた。もういいよ。
『私、∀∂∃世界管理人の一柱、ルキス・スターテス。』
……ワッツ?え、何?普通に喋れるの?
『イエス。』
え……あの、失礼ですが、もしや遊んでました?まさかと思いますけど。
『ザッツライト。』
……は?マジっすか?
『マジっすよ。』
は、はあああああ!?おま、ちょ、ふざけんじゃねーぞ!?っと、言いたいところだけど、私は大人なので黙ります。世界の人は皆ともだーち、なかーま、博愛主義って、素敵ですね。
『素敵だよね。』
はははは。
『はははは。』
……えっと、ルキスちゃん?さん?えっとそのですね、私の夢落ちとかだったらいいんですけど、ここ、何処か知ってますか?てか、君は誰?
『ここは私の家。そして、私は神。君にはこれから∀∂∃せか、間違った、異世界に行ってもらう。』
……ワッツ?いきなり話ぶっ飛びましたね。えっと何?異世界転生してほしいってか?で、因みにルキスちゃんは神とな?しかも、ここ、家?
『ザッツライト。』
うん、あれだ。今流行りの異世界転生。無職のおっさんか、年頃のJK&平凡男子がよく行くあれだよ、あれ。私も見てたな、異世界もの。チート貰って無双してスローライフしてハーレムして。いいね、やっほい。でも、ねぇ?流石に現実はちょっと、ねぇ?いや、憧れたけど、ねぇ?簡単に言うけど家族も居るんでっせ?まだまともな親孝行も出来てないってのに。
『もう、決定しているよ。そういう流れ星の約束だから。流れ星が頼んだんだよ。私は知らないよ。だだでさえ、こっちは忙しいのに。あの神は何を考えているのだか。だから嫌だったんだよ。もう、厄介事はうんざりだよ。こちとら、サゴンだけでも懲り懲りなのに。大変だったのに。』
知らないワードが出てきましたね、うん、はい。ツッコまないでおこ。てか、ルキスちゃん、愚痴になってますよ。
『知ってる。わざと聞かせてる。それとも、何?嫌なの?』
ひえっ。滅相もございません。ははーっ。ルーキースーさーまー。
『うざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざい。』
ばぶべあーっ!?すんませんした!私が悪うございやした!だからそのエコーやめてくんなまし!
『………』
……ルキスちゃん?
『…ちっ、邪魔が入った。じゃあ、雑魚なりに精々足掻け。期待して……無いかぁ。』
ゾッと私の魂が警戒音を鳴らす。これはまずい、と。次の瞬間、私の体に異変が起こる。そして、
「遊びましょ、遊びましょ。今日はきっとお天道様はにっこり笑って皆、皆嬉しいよ。今日も元気に遊びましょ。あらあら、こんなところにうさぎちゃん?可愛いよ、可愛いよ。今日はきっと楽しい日になるんだよ。嬉しいね、嬉しいね。一人じゃないよ、一人じゃないよ。楽しいね。」
眼の前でくるくる踊る眼を見張るほど綺麗な幼女。しかし、その幼女から只者では無い気が感じられる。少し青みがかった銀髪。感情の感じられない狂気的な白眼。そんな君の悪い幼女が雨の中くるくる踊る。ふと、幼女とうさぎは目を合わす。うさぎの頭に雨に擬態しきれなかった赤い雫がぴちょんと弾ける。いつの間にかうさぎは何処かに消えていた。その赤い雫がまた、幼女の頬を紅に染める。この幼女は十大管理人特権スキル、『ジェノサイド』保持者。危険分子、分類:転生者。人々はアネモネの地に降り立った『堕天使』と呼んでいる。この『堕天使』のまたの名を、清水志奈。
ザー……ザー
い……だ。い………。いや……。こん……、こんな…、こんなのに!乗っ取られたままでたまるかああ!!
届かぬ敗者の声が響いた。
ども、メラです。始まりました。志奈ちゃん編!どんどんぱふぱふー。いやあー、ね?らぎはやくんさ、おもろねーんだわ。うん、いやこれほんとに。て、事でらぎはやくん消して、志奈ちゃん編でーす!主人公じゃ無いよ、志奈ちゃんだよ。口調は似てるけどね。え?何で志奈ちゃん選んだかって?だってー、これ、過去編だから。な、何ー!?そうね、これ以上のネタバレは出来んね。ま、ま、主人公編でもあともう少しで明かされるから。因みに勿論かなりの時間がかかるけど志奈ちゃんと主人公は繋がるからね。大丈夫だよ。別の話じゃないよ!てかさ、私悩んだんだよね。だってこの話もかんなーりあるから。ふ、ふふふ。ははは。また、まただよ。随筆活動。は、はは。では、アディオス。