注意事項
・前回参照
ワンクッション
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【 ??? 】
おめでとうございます。
貴方は世界へやってきました。
貴方は勇者です。
この世界には、13名の悪魔がいます。
彼らは、世界を彼ら色に塗り替えようと悪巧みをしています。
貴方はそれを阻止しましょう。
貴方の選択肢は世界を変えます。
ただ、貴方は死んでもリスポーンする事が出来ます。
だからといって、簡単に死ぬのはやめましょう。
世界が変わってしまいます。
それでは、貴方は選択肢を得ます。
1.橙色 ✓
(隠しステージ.青色と紫色)
2.赤色 ✓
(隠しステージ.黒色と深緑色)
3.茶色 ✓
(隠しステージ.桃色と緑色)
4.水色
(隠しステージ.黄色と白色)
『4.水色』
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目が覚めた。
視界全体には、水色のもふもふが広がっていた。
なんとか身体を起こす。
そこは、水色の絨毯に、水色のカーテン。
全てが水色で統一された広い部屋に俺はいた。
剣を何とか持つ。
大丈夫だ。今度こそ勝てるはず。
kn「お!!お前やっときたんか!!!」
大きな声が響いた。
その声の方を向くと、水色の毛並みの…。
い、いぬ!?
kn「はっはっは!!!ようこそ!!knハウスに!!」
ボブんという音とともに、犬は悪魔の姿に変わった。
ああ、なるほど。水色、knだ。
犬、確かチワワ。
チワワに変身する能力を持っている。
今回は隠しステージ解放よりも、こいつを倒すのを優先にしよう。
そう考えた瞬間だった。
いきなり、水色の壁と床が黄色と白色のマーブルのような色に変わった。
knは、大きく雄叫びを上げた。
何かと身体を構える。
ポメラニアンが現れた。
sho「乱入〜!!!」
kn「だアぁぁぁ〜!!!!!」
ボブんと音がし、ポメラニアンは黄色、shoの姿に変わった。
な、なんで!?
俺は何もしていないのに、隠しステージが解放されてしまった!!
ht「君、強いらしいね。是非戦わせてよ。」
sho「混乱してるやん!!ぷふふッ。」
kn「なんでくんねん!!今から俺とタイマンやったのに!!!」
ht「ええ〜。shoが行く行くってうるさいから。」
sho「htも興味津々だったくせに〜!!」
わちゃわちゃと騒ぐ3人。
俺はなんとか平常心を保ち、剣を構えた。
後ろ姿を晒すkn。
今ならこいつは殺れる。
俺は剣を振り上げた。
kn「おっ??」
ガチンッ。
knは片手で剣を止めた。
力を込めて剣を下ろすが、全然斬れない。
まるで、金属のような身体だ。
sho「ぷははッ!!片手で止めよった!!」
ht「君〜。今隙ばっかだよ。」
そう言われ、咄嗟に身体を引く。
knは手をぱっぱっと払った。
kn「いってて〜。案外強いわ。」
sho「ほんまかぁ??」
くそ、人数差があるんだから手加減くらいしてくれよ。
俺は呟き、剣をもう一度構えた。
sho「次俺!!おれおれ!!!」
shoはシャベルを取り出し、ぶんぶんと振った。
シャベル…。俺は剣を持ってるんだぞ。
勝てると思って…。
ガキンッ。
sho「しょうもないことしてんと、はよ来いや!!」
剣にシャベルがぶつかる。
剣の方が強いはずだが、shoの方が動きが早く、止めるので精一杯だ。
ガキンッガキンッと、金属の当たる音が鳴る。
sho「ぷはははッ!!ほら、負けちゃうで〜!!」
煽りか。気にしなければいい話だ。
俺は剣を素早く振る。
sho「わおッ…。今のええんちゃう!!ビリッと来たわ!!」
手をフリフリとしながら笑顔で話す。
余裕…ってことかよ。
ht「ねえねえ、次やろうよ。」
sho「え、今俺と!!」
ht「次。」
sho「うぐッ…どーぞ。」
htは刀を取り出した。
3人でかかってこないだけマシか。
俺はなんとか体勢を直し、剣を構えた。
htの構える刀はキラリと光った。
その瞬間、目に追えないような速さで斬りかかってきた。
なんとか剣で止めるが、力が凄まじい。
剣越しでも、ジリジリと圧力がかかる。
カキンッ。カキンッ。
剣と刀がぶつかり合う。
それをshoとknは見ていなくて、ずっと談笑していた。
ああ、ここのステージイライラ製造機か。
そう考えていると、2人がこちらに走ってきた。
まさかと思ったが、2人が攻撃したのは俺ではなく…。
ht「あ"でぇッ!?!?」
仲間だった。
htの頭をゴチンと殴ると、ケラケラと笑いながら逃げた。
sho「ほらほら!!ht、勇者くんに負けてまうで!!」
ht「え、ちょ!!」
俺はそのチャンスを掴み、なんとか攻撃を始めた。
knの五月蝿い笑い声が耳障りだ。
だが、これはチャンス。
今なら殺れる!!
…あれ。
急に身体が重くなる。
ずるりと倒れ込んでしまった。
くそッ。チャンスだったのに!!!
目の前を見ると、htがshoを追いかけていた。
knがいない。
あの五月蝿い笑い声はいつの間にか聞こえなくなっていた。
…いや、まて。それよりも。
こんなに静かなことあるか?
ほら、あそこの2人は喋ってるような口の動きじゃないか。
なのに…。なのに。
ま、まさか!!
knが突然目の前にやってきて、俺の手のひらを取った。
そして、そこにゆっくりと文字を描いた。
kn「鼓膜潰れちゃったな」
…そう書かれた。気がする。
こいつ、笑い声で俺の鼓膜を潰しやがった。
そんなことが有り得るのか!?!?
いやいや、悪魔だから…当たり前なのか。
くそッ。
にしても身体が動かない。
これは…なんでだ!!
すると、まるで心を読み取ったかのようにknが手のひらに文字を描いた。
kn「脳震盪的なやつ。俺の笑い声の威力が強くて、脳にまでいったわ。」
…は?
うん?え?
笑い声で脳震盪?!?
頭おかしいんじゃねえの!?!?
ああ、これはもう…負けてしまった。
俺の視界はゆっくりと暗くなっていった。
『GAME OVER』
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『4.水色』
任務済み -GAME OVER-
『隠しステージ.黄色と白色』
解放成功 -GAME OVER-
解放条件 不明 (気まぐれや、気に入られると現れるのではないかと言われている)
『3.水色』
攻略方法⇢knの笑い声を聞いてしまうと、鼓膜が破れ、最悪脳震盪を起こしてしまうため、knを笑わすと負け確。shoは近距離戦が強すぎて攻略不可能なので、なるべく遠距離戦にしよう。htの攻撃を1度受けると、守るのが精一杯になってしまうので、shoとknの内ゲバに巻き込まれるのを待とう。htは基本的に巻き込まれる。ちなみに、この狂犬らは手足が金属のように硬いので剣で斬るのはほぼほぼ無理。
いやいや。チートすぎますねww
にしては終わり方がしょうもない😭
それよりも、1話の視聴数が200を超えました!!ありがとうございます!!
見てくれて嬉しい限りです😭
前回もいいねが500を超えたので、おまけです!!
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ヒラヒラ。
蝶々が各々飛び回る。
zm「emさん、もうアイツおらんで。」
rb「なんや。めっちゃ弱いやん。」
zm「emさん。ほら、戻ってきぃや。」
蝶々に指を差し出すと、ピタリと止まった。
そして、次第に集まり、emの姿に変わった。
em「ぅ"ぅ…また見られたぁ。」
rb「そろそろ育毛剤買ってくるか。」
em「いやや!!それはハゲを認めたみたいになるやんか。」
zm「いい加減認めたらどうやw」
em「いや、認めてますけど!!でも!!それとこれとは別やで?」
rb「どこがや。ほら、買って来たるわ。」
rbはそういうと、体に似合わない大きな羽をバサリバサリと動かした。
em「いやいや!!いいですって!!」
zm「ハゲが弱点なんやから、ずっと蝶々の姿になっとけばええやん。なんでわざわざ悪魔の姿に戻るんよ。」
em「蝶々が私自身だとしても、色々と難しいんよ…。全部が私でも、100を超えた意識を、一斉に動かさなきゃいけないし。」
rb「確かにな。そう思うと凄いわ。」
em「でしょう。これは私にしかできないと思うんですよ。ハッキリイッテ!!」
zm「確かに凄いですねえフンハンハッキリイッテ!!」
rb「当たり前ですよね。ンフ。」
em「はい皆格下ですね。フン。」
zm「格下のカスしかいませんねえ。ハッキリイッテ。」
rb「当たり前ですよね。ンフ。」
書斎に、emが大量発生するのは日常茶飯事とも言えるだろう。
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コメント
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shoさん元気でかわいいな🫶🫶🫶 おまけ爆笑しちゃいました( ´꒳` ) 笑い声で鼓膜破れるのはknさんぐらい… shoさんの煽りめっちゃ好き笑 おまけが神すぎます!!!!今回も最高でした!!!!
htが内ゲバに巻き込まれるのすき... kn...笑い声で脳震盪か...knならリアルでもある気がしてきた、、 knが手のひらに文字書いて教えてあげてるの可愛すぎるんですけど毎回毎回どうやったらそんなかわいいシチュが思いつくんですか!?!? 最後のemzmrbのem大量発生好き...!!