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#### 第8話「笑ってる人が、一番怖い」
放課後。
教室には、まだ数人残っている。
(今日は平和かも……)
そう思った瞬間。
「ねぇ、いちか」
後ろから声。
振り向くと——
クラスの女子。
でも。
今までの子たちとは、少し違う。
やけに落ち着いてる。
「ちょっと、いい?」
にこっと笑う。
その笑顔。
(……なんか、怖い)
空き教室。
扉が閉まる音がやけに響く。
「いちかってさ」
女子がゆっくり近づいてくる。
「すごいよね」
「え?」
「転校してすぐ人気者になって」
くすっと笑う。
「みんなに守られて」
——ゾクッ
「……なにが言いたいの?」
少しだけ警戒する。
すると。
その女子は、あっさり言った。
「いじめ、やらせてたの私だよ」
——え。
頭が、一瞬止まる。
「……え?」
「教科書隠したのも、制服なくしたのも」
楽しそうに言う。
「全部、私が頼んだ」
(……なんで)
「どうして…」
やっと出た声。
すると、その女子は少し首を傾ける。
「気に入らないから」
シンプルすぎる理由。
「いちかさ」
一歩、近づく。
「“特別”って顔してるでしょ」
「……そんなこと」
「してるよ」
即答。
「シャルナークも、クロロも」
名前を出されて、心臓が跳ねる。
「みんな、いちかばっかり見てる」
その目、笑ってない。
「……ムカつくんだよね」
空気が冷える。
その時。
ガチャ
「やっぱりここか」
📱「探したよ、いちか」
シャルナーク📱。
📕クロロも、その後ろにいる。
(……よかった)
少しだけ安心する。
📱「で?」
部屋の空気を見て、すぐに理解した顔。
📱「こいつが黒幕?」
「……そう」
女子は、あっさり認める。
「バレても別にいいし」
📕「随分と余裕だな」
クロロの低い声。
女子は笑う。
「だって、何も証拠ないし?」
(……確かに)
📱「証拠とかどうでもいい」
シャルナークの声が低くなる。
📱「いちかに手出した時点でアウト」
(……)
さっきと同じ。
でも、もっと怖い。
🪡「へぇ、あんたが」
いつの間にか、マチ🪡たちも来てる。
💧「いちか泣かせた人」
🔫「なるほどね」
女子は少しだけ顔をしかめる。
でもすぐ笑う。
「で?どうするの?」
挑発するように言う。
「まさか、手出すの?」
一瞬の沈黙。
そのあと——
📕「出さない」
クロロが言う。
📕「いちかが望んでいない」
(……!)
「でも」
続ける。
📕「それで終わると思うな」
目が細くなる。
📕「この学園で居場所があると思うな」
ゾクッとする一言。
📱「あとさ」
シャルナークが一歩前に出る。
📱「いちかにもう関わらないで」
笑ってる。
でも。
📱「次やったら」
声が低くなる。
📱「本気で潰す」
(……怖い)
でも。
その言葉が、なぜか安心になる。
女子は少し黙る。
でも最後に——
「……ほんと、つまんない人たち」
そう言って、出ていく。
静かになった教室。
「……大丈夫?」
📱が優しく聞く。
「……うん」
少しだけ震える声。
📱「怖かった?」
「ちょっとだけ」
正直に言う。
📱「もう大丈夫」
そっと頭に手を置かれる。
📱「俺たちいるから」
(……うん)
小さく頷く。
📕「一応、これで終わるはずだ」
クロロが言う。
📕「あれ以上は無意味だからな」
でも。
(さっきの顔……)
最後に見た、あの女子の表情。
ただの嫉妬じゃない。
もっと、深い何か。
いちかの周りで——
まだ何かが、動いている。
コメント
4件
え、ほんとにさぁ!懲りないな。いちかちゃんが手を出すのを望んでなくても〇すよ?