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夢

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3 - 第3話

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2025年05月10日

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弱い人ではない。それでも泣く。太れなくなった目黒の身体は見たくないと、愛し合うときは電気を点けない。点けても薄暗い。

怖い夢を見たと言って泣く。

こういうとき、頼りにしていた老婆は亡くなった。




寂しいから、不安定になる。目黒が愛しても変わらない。




目黒ー翔太くん、何をしてやればいい?

渡辺ーんっんっ〜んっ。

目黒ー泣いても解決しないよ?

渡辺ーもう嫌、みんな嫌!

目黒ー俺も?

渡辺ー心配かけるだけだし。

目黒ー少し離れた方がいい?

渡辺ーそんなの嫌!

目黒ー翔太くん、言ってることが無茶苦茶。みんな嫌なんでしょ?

渡辺ーだけど!1人は嫌!

目黒ー俺はそばにいてもいいの?

渡辺ーんっんっ〜んっ。




抱きついてくる渡辺。目黒は受け止めキスをする。

不安定な心は、目黒を拒否出来ないけど、一緒にいるのが辛い。

渡辺の心が疲れている。忙しい毎日。加えて老婆の死。




目黒ー翔太くん。出かけようか?

渡辺ーどこ?

目黒ーお婆ちゃんに会いに。

渡辺ーん。行く。




車内は音楽もかかっていない。渡辺は窓の外を見ている。

墓地の近くの花屋さんで、お墓には、相応しくないかもしれないが百合の花束を買った。

優しいけれど、凛とした強さで渡辺を包んでくれた人。




渡辺ーんっんっ。

目黒ー泣かないよ、お婆ちゃん笑っちゃうよ?

渡辺ーん、お婆ちゃん。久しぶりだけど、これ飾るね。




渡辺は墓石の前に座り込み、見上げながら、泣きながら話す。




渡辺ーんっんっ、俺、頑張ったけどだめみたい。目黒は元気なのに、信じられない。また倒れることばっかり考える。まだ笑えるけど、ちょっとずつ無理してる。




老婆に言ってるようで、背後に立つ目黒に言っている。もう、疲れたと言う。




渡辺ーそばにいなきゃだめなのに、いなくなる夢を見るんだ。お婆ちゃん、助けてよ?俺、どうしたらいい?んっんっ。


目黒ー翔太。


渡辺ー怖い、どうしたらいい?





目黒が渡辺を立たす。腕を掴み、車に戻る。




目黒ーもうすぐ、1年経つんだよ?

太れなくなったのは、仕方ないけど、元気なのに、何でそんなに不安なの?

渡辺ーごめっんっんっ。

目黒ー泣かないよ。まだ、夢見るんだね?

渡辺ー見たくないっ!けど見ちゃう。

目黒ー起こしていいんだよ?

渡辺ー疲れてるのに、そんなの出来ない。

目黒ー1人で泣いて、眠れなくて、そのまま仕事行くんでしょ?

渡辺ーだ、大丈夫。

目黒ー俺も、翔太くんの大丈夫は好きじゃない。




車が動く。家に帰ると思っていたが、あの小さな教会に着いた。

渡辺は不思議そうに、目黒の後を付いて行く。





目黒ーちゃんと誓う。翔太を悲しませない。どこにも行かない。

渡辺ー・・でも・・。

目黒ー夢見るのは不安定だから。ちゃんと薬飲んでみよう。

渡辺ー病院行きたくない。

目黒ー梨花さんに、相談して、マイケルからもらった。

渡辺ーマイケル?

目黒ー心療内科の先生なんだ。




目黒は、前に、渡辺が眠れないと言ったときからすぐ、梨花に相談した。マイケルが心療内科の先生とは知らなかった。

精神安定剤と睡眠導入剤をもらっている。使うつもりはなかった。

すぐ、落ち着くと思ってたから。

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