⚠️注意⚠️
アイスバース 短編
玲=アイス 凪=ジュース
——-❁ ❁ ❁——-
酷く蒸暑い夏の日に、いつも通り部活を終えて2人で下校していた、
その日はいつもより暑かったから、近くの自販機でジュースを買って2人で飲んでいた。
ふと横を見ると、暑さのせいで赤く染まった頬に日差しで輝く白く透き通る髪がついていた。
見蕩れるほど綺麗な横顔。こちらへ振り向く時に少しだけ微笑むその表情も、
「玲王」って話しかけてくれる声も、
俺にはとても心地よかった。
嗚呼、これが恋ってヤツなんだ。
ぽたっと水滴が履いてたスニーカーに触れた時
俺は凪にいってしまったんだ。
玲「 凪、大好きだ… 」
咄嗟にいってしまった言葉。本当は声に出すつもりはなかった。
でも今言ってしまわないと次、また次といえるタイミングが無くなってしまうんじゃ……と、不安だった。
だからこそ今は言えてよかった思えた。
俺は「これは違くて」と、必死で弁明しようとあわてている姿を凪は見ながら、少し考えてハッと息を飲むような、赤く染まった顔で言った。
凪「…俺もだよ。」
そんな甘いジュースの様に、じんわりと甘い言葉が耳から脳へと響いていた。
玲「…凪、愛してくれてありがと」
ジュースがカランッと、音を立て手から溶けるように落ちた。
俺の淡い恋も溶けたアイスクリームの様に一瞬で消えてなくなってしまった。
大好きって、言えてよかった
凪「…玲王、?」
地べたについたアイスクリームは、ジュースがかけられたかのように甘く溶けて行った。
コメント
1件
😘