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視聴環境には十分気をつけてください
ー
nmmn⚠
くどいですが、閲覧は自己責任なので誹謗中傷や通報はお控えください…💦
そして、公序良俗に反することはもちろん✗です(無断転載、内容のパクリなど)
二次創作物なので、登場する人物様とは関係がございません🙏
二次創作の常識を守って、一緒に楽しみましょー!
ワンク。
(苦手な方は、↩お戻りください)
ーーーー
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gk様→🦊「」
ty様→⚔️「」
・交際済
本編伏字無し✗
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ヴヴヴ…
スマホが震える。
⚔️(…誰からだろ?)
今はもうすっかり日の落ちた夜で、しんしんと静謐が広がっていた中だったから
突然の物音にびっくりした。
作業していた手を止めてスマホを手に取り、電話に応じる。
🦊『やほっす〜!とやさん!』
⚔️「あぁ、ガッくん!」
聞き馴染んだ明るい男の声で一息安心する。
言えないけれど、こうして電話が彼からだと僕はしっかり喜んでしまう。
🦊『今何してましたかー!』
元気な声を聞いてふふっと微笑んでしまう。
ニコニコしている彼の姿が目に浮かぶようだった。
⚔️「とくに、ちょっと作業してたくらいですよ。どうしましたか?」
🦊『そっすか…!』
ちょっと間が空き、僕はなんだなんだと次の言葉を待ち構える。
⚔️「ガッく…」
🦊『今から!会えません…か…?』
……ちょっと俯いて、指先に視線を落としているのが目に見える。明るい茶髪を前に垂らして、目はかっきり開けたまま体をカチコチにしているんだ。
⚔️「あ…会えますよ?」
🦊『じゃ、じゃあ〇〇駅周辺で…待ってますっ!もちさん!気をつけてね』
⚔️「はぁい…がっくんもね」
プツリと電話を切る。いつも、ガッくんからは電話を切らないから、僕が通話終了を押すのだ。
⚔️「はぁ……」
今はもう夜だ。そして…
⚔️(〇〇駅周辺って…ホテル街じゃん、)
あらぬ考えばかりがよぎる。
まさか、そういうこと…?
⚔️「いやいや!考えすぎ。たぶんただ、飯食って帰るだけだわ」
うんうん。そうそう。
そう、だよね………?
いや、でも。だとしたら…?
⚔️「あ゛ー!もうっ…いってきます!」
思考回路を回しすぎて熱くなった頭をブンブン振って、家をあとにした。
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駅の前は流石にちょっと混むっスねぇ…。
コンビニで買ったホットティーを片手に、恋人を待つ。
🦊「あぁ…駅で恋人待ってるって、なんか…オレも大人になったかも…?」
今誰かと会って、なにしてるのって聞かれたらどうしよう!
というか、聞かれたい!
大好きな恋人が居て、今日も電話したらすぐ出てくれて…って、勢いつけてまくし立てたいよ。
🦊「でも、言えないっすよねぇ…だって流石にぃ…」
俺の相手は高校2年生の男子生徒だ。
同性がどうとか、今の御時世少ないが……
未成年に手を出しているのは十分体裁が取れない。
🦊(でも、俺も恋人っぽいことしたい…!ペアルックとか、恋人メニュー頼んだりとか…)
ガッくん!ガッくん!っと、他には見せないようなデレた部分を顕にして手を引いてくれる刀也さんを想像して、俺はドキッと顔を赤くしてしまう。慌てて頭をブンブン振る。
⚔️「…い、おーい!ガッくん?」
🦊「…うおっ!とやさん!」
しまった、誰かに呼ばれてる。と、身構えたがそこにいたのは待ち人──剣持刀也だった。
⚔️「おまたせしましたよー、で?何処行くんですか」
🦊「え、あぁええとね。とりあえず着いてきてほしいっす」
刀也さんの顔が一瞬曇る。俺は内心焦ったが、これからご機嫌取りに努めることを決めて刀也さんの手を取って歩き始めた。
つかんだ手は女の子のように華奢…ではなく、さすがの剣道部。少し硬いけれどすべすべした手は握るとほのかに温かかった。
⚔️「ガッく、あの…どこに…?」
🦊「ここっす!ここ!」
目的地にたどり着くと、俺はにこやかに刀也さんを引き連れて扉をくぐった。
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はぁっ…!?ちょっとキレそうなんですが。
⚔️(なんで…!なんで普通にご飯屋さんなの?)
🦊「刀也さーん、何食べます?ってか、飲み物…お酒は…まだですよね」
⚔️「あ、う、うん。ええと…ガッくんと同じやつで良いかな…僕は。」
別に期待してた訳じゃない。出かける前によぎった可能性が当たっただけだ。
いや?これから…?食べたら誘われるのかな…って、
⚔️(ぼ、僕ぜんっぜん期待してないですけどねっ、?)
そういうことは愚か、キスだってまだ。そもそも手ぐらいしか接触していない…なんて、これでも恋人って名乗って差し支えないんだろうか?
🦊「おそろいだぁ〜!わっかりました、頼みますね」
店員さんとやり取りをしている年上の彼氏をじっと見つめながら、僕は固くしていた身体の緊張を解いていった。
今日も普通に話して、普通に食べて、普通に帰る。
⚔️(……あれ、なんか…。)
🦊「とやさん?どうしました?」
ちょっとだけ、薄暗い感情が混ざったような…?
⚔️「ねえ、ガッくん。僕達さ…」
「失礼します、ご注文のお品です」
🦊「あ!とやさん、来ましたよ。ありがとうございます!店員さん」
⚔️「あ…」
──僕達さ、付き合ってるんだよね?
🦊「とやさん?」
⚔️「な、なんでもないからっ!食べましょ」
🦊「そうっスか…?は、はい!食べましょう!うわ〜美味しそ〜」
言えなかった。聞けなかった。なんで?
店員さんが、間悪く来たからか?
いや…
⚔️(もし、違うって言われたら…)
よく考えれば、彼がそんな事言うはずないが、僕に恋愛感情があるのかわからない素振りにいつも頭を悩まされる。僕のこと、本当は恋人なんかじゃなくて友人と思ったままなんじゃないだろうか。
こんなにずっとドキドキするのは、僕だけなんだろうか?
⚔️(僕はずっと考えてるよ、あなたの事。)
電話がくれば素直に喜ぶし、手を引かれればドキドキした。目が合うとやっぱり嬉しいし、僕以外だとちょっと妬く。
僕だけこんなに想っていて、相手はそんな事なくて…この想いが不釣り合いだったら一体どうする?
🦊「刀也さん」
⚔️「えっ…は、はいっ」
🦊「なにか、悩まれてますか?俺、話…」
⚔️「あ……え、」
言えない。僕の悩みのタネを自分以外だと思い込む人。僕の考え事はいつだって恋人である自分のことだと思う厚かましさを持ってない彼には。
僕はいつから女々しくなったんだろう?あぁ、もう!
⚔️「……ガッくんの事だよ」
🦊「…へ?」
⚔️「だ、だからっ…ガッくんが指一本僕に触れようとしないから!僕ガッくんのこi…」
🦊「とやさん…!店、出ましょう」
⚔️「…」(え?そんなに聞かれたくない話…?)
モヤモヤしながら僕らは会計をして、店を出た。もう一度話をし直そうとガッくんに向き直った瞬間だった。
🦊「とやさん、」
バッとガッくんがこちらに近づいたと思えば、引っ張られて路地裏に入り込み…
⚔️「へ…?」
覆いかぶさられるようにしておでこにキスをされていたのだ。
🦊「わわっ…すいません、刀也さん…俺…」
⚔️(え、ぇ、…)
ボッと身体が数秒のラグを経て熱くなる。僕が口を開こうとすると、ガッくんは遮るように言葉を落とした。
🦊「…ごめんなさい、とやさんに不安かけてましたよね…俺」
⚔️「ガッ…いや、僕こそ…」
🦊「でも!俺にも言い分があるんですっ!」
コメディのようにわちゃわちゃ叫ぶと、ガッくんは改まったように僕から一歩下がり目を合わせてきた。
🦊「とやさん…高校生じゃないですか…。俺から手は出せないし、その…刀也さんを怖がらせても嫌だから…」
シュン…と縮こまっていくガッくん。
⚔️「…ふっ、はははっ…」
🦊「んなっ…俺…!」
僕は吹き出して笑ってしまった。ばーかばーか、生真面目誠実男め。
⚔️「路地裏に連れ込んじゃってるのはもうアウトじゃないですかぁ?あとおでこにキスも」
🦊「なんだとぉ…!?」
顔を赤くして嘆くガッくんを自分のほうに寄せて、僕は自分からキスをした。
🦊「へっ…と、とやさ…いま、く、口…?」
⚔️「ウブかよ…」
🦊「あ!でも、とやさんもちょっと赤くないッスか!」
⚔️「ネオンのせいだよ!誠実すぎる意気地なしに言われたくないね」
言い合いながら僕らは路地裏から出て、帰路をたどった。
僕の彼氏は律儀に僕を家の前まで送り届ける。電話は自分から切れないくせに。僕からじゃないとチキるくせに。
🦊「また遊びましょ!おやすみなさい、刀也さん…」
⚔️「おやすみ、ガッくん。気をつけて」
僕は見えなくなるまで手を振ると、安心と嬉しさのため息をついた。
彼と一緒にいた空気が口から出ていくのも惜しいくらい、僕はガッくんを好きだ。
彼は僕が大人になるまで、一緒に居てくれるよね?
───また遊びましょ
また会える。恋人だから。
⚔️「お前から、キスくらいしろっての」
まだ悶々とするけれど、さっきのとは違う…
恋のお悩みなのだった。
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ちょっとお久しぶりです!〆鯖です。
咎人素敵ですよね…
大学生と高校生って、BLだと悶々としそう。
続編…⚔️さんが大人になったときのも書いてみたいんですが、見たいって人いますかね(。>﹏<。)
いつも♡、フォロー、コメントありがとうございます!
失礼します!