【⠀フリージア 】
桃赤♀
17歳
死ネタ注意
『 』赤
[ ]桃
りうらは最近ずっと仲良くしていたないこが転校することになり、落ち込んでいた
『寂しいな….』
[私も寂しいよぉ〜りうらぁ〜]
そう言うと彼女はりうらに抱きつく
『こういうことされなくなるのは嬉しいな….』
[えっ!?これ嫌なの!?]
今更気づいたのか….という顔をしながら
少し頷くりうら。
[うっそー!全然気づかなかったや!あはっ]
『….』
[ ….も〜しょんぼりしないで?連絡はいつでも出来るし!また会えるんだから!]
『 ….そうだね。また….会えるもんね』
[あ!もうここに着いたんだ!りうらといると時間がはやく過ぎるねw]
『それは分かるよw』
2人ははくすくすと笑い合う
『 じゃあまた明日ね。』
[ うん!また明日!]
こうやってしゃべる時間も少なくなるのかと思うと少し寂しい気持ちになるりうら
『….少しでもないちゃんに喜んでもらえるようなことをしたいな….』
そう言うと、りうらは歩きながら考え始める
『 ….花でもあげようかなぁ….』
ふと横を見ると、綺麗なフリージアが咲いていた。
『 あ….これって確か….』
ドォンッ
『っ!?』
突如大きな音がなり、驚く
『今あっちから….まさか….!』
嫌な予感がし、大急ぎで走り出す
救急車呼んで!女の子が血を流してるわ!
『 ….ない….くん?』
嫌な予感は….的中してしまっていた。
何とか一命を取り留めたが、油断は出来ない状態らしい。事故から3日後、まだ彼女は意識を取り戻していなかった
『….もう3日だよ。ないちゃん』
ボソッと小さく呟くりうら
『いつまで寝てるんだよ….寝坊助め….』
[….パチ ]
『!ないちゃん….!』
ないこが目を覚ますと、りうらは泣いた。
安堵の涙だ。
[ ….ごめんね….私、事故っちゃったんだ….]
『 ….大丈夫….無事で良かった….ッッ』
[ ….ぶじなのかなぁ….この身体….]
[ 骨とか多分折れてるはずだよね….でも]
何も感じない
『 え….?』
[眠気も凄いや….これが….死ぬっていう事なのかなぁ….]
『 !!』
こう呟く彼女の瞳は….もうハイライトがなかった
『 ないちゃん….!待ってよ….りうらまだ何も貴方に….っ!』
[りうらは….もう十分私に楽しさを与えてくれたよ。]
[….あぁ….もう眠いや….]
『ッッ!待って….お医者さん!誰か….!』
[ ….いいの。呼ばないで。]
『 !でも….ッッ!』
[ 最後に言わせて。お願い….]
そう言うと彼女はりうらの手を握る。強く握る
『 ないちゃん….ッッ?』
[ ….私、りうらと過ごせて良かった。ずぅっと楽しかったよ….ありがとうりうら。]
大好き
彼女はこの言葉を最後に息を引き取った
『 ….ッッ私も大好きだよ….ないちゃん….ッッ』
『ねぇないちゃん….ッッいつもみたいにりうらを抱きしめてよ….ッッ笑ってよぉ!』
りうらは冷たくなったないこの手を強く握って泣いた。
後からないこの母親と医者が来たらしいが、
りうらはもう記憶がなかった
『ないちゃん。』
りうらはないこの墓に語りかける
『 ないちゃんはさ、フリージアっていうお花知ってる?』
『 これの花言葉はね、友情とか、感謝っていう花言葉が込められているんだって、ぴったりだね。りうら達に….』
そう言うと、りうらは泣いた。
『遺言に大好きなんて言われたら….』
『 りうらも大好きなんて言いたくなるじゃんッッ….ばかぁ….ッッ!』
りうらは花を花瓶に刺したあと、墓を抱きしめて泣いた。沢山沢山….泣き続けた。
『 りうら….ッッないちゃんの分まで生きるから….ッッ向こうで待っとけよ….ッッ!』
めいっぱい泣いたあと、りうらは満面の笑みを浮かべた。
突如ふわっと包み込まれるような温かさを感じた
『 !』
まるで、向こうで見守っているよと語りかけるような温かさだ。
『 ….うん。じゃあね。ないちゃん、また来るから』
にこっと笑って….りうらは墓を去った
いかがでしたか?
慣れないノベルですので少しあやふやな
表現もありましたが見て頂きありがとうございました!
ちなみにフリージアは私の大好きな花の1つです。良かったら見てみてね!
それでは!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!