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個室の居酒屋で食事をする。拍子抜けするくらい、何もなかった。久しぶりにリラックスした雰囲気で、食事も話も楽しむことができた。めめと阿部ちゃんはいい雰囲気だ。楽しかったせいか、それも気にならなかった。



💚「あ。もうこんな時間だね。そろそろ帰らないと」


💛「阿部と俺は方向一緒だろ。タクシー相乗りしよう」


💙「俺は一人で」


🖤「しょっぴーは俺と同じだよね」



最悪だ。

なんでここでめめと帰ることになるんだ。でも、テーブルの下で俺の手首を見えないように掴んでいるめめを無視することはできなかった。




阿部ちゃんと照の乗ったタクシーを見送り、次のタクシーを待っていると、耳元でめめが呟いた。



🖤「うち来る?」




めめの家に着いた途端、乱暴に髪を掴まれた。



🖤「岩本くんが好きなの?しょっぴー?」


💙「ちがっ…」


🖤「欲しいのは、俺だろ」



強引に服を脱がされる。

今夜は酷いことになるぞ、と全身が緊張していた。てか、なんで俺なんだ。阿部ちゃんは?阿部ちゃんにはこんな酷いこときっとしないくせになんで俺だけにこんなこと…。


ベッドまでは行けず、めめに、ソファに無理やり突き飛ばされるように押し倒された。

めめの目がぎらぎらしている。灯りもつけない部屋で、俺は身を縮こまらせた。それでも俺はどうしても聞きたかった。



💙「阿部ちゃんと付き合ってるんじゃないの?」



めめの動きが、止まった。



💙「俺はめめの何なの?」


🖤「帰れ」


💙「めめ?」


🖤「帰れよ。もう、お前とは寝ない」



訳がわからず、俺は服を身に付けた。めめは無表情に寝室へ消えた。俺は俺の恋がやっと終わったことを理解した。

もう、ここへ呼ばれることもないだろう。

【企画】踏みつけ

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