この作品は、実在する実況者様たちの名前をお借りした二次創作となっております。
御本人たちとはなんの関係もございません。
腐向けではありません。
nmmnを取り扱っております。
それでは、どうぞ_______________
決して可愛くはなかった子供時代から考えていた。12/31の夜と1/1の朝に違いはあるのかと。
世間的に見れば、新しい年が始まる素晴らしい時に間違いないだろうが、自分が変わるわけでもないその一秒に毎回首を傾げていた。それは二十歳になる夜も例外ではなかった。一秒経てば酒と煙草が許される。警察署のド真ん前で、19歳最後の夜に酒を飲んで、果たして逮捕されるのか。屁理屈だと分かっていても考えることは止められなかった。
そんな曲がりに曲がって一周してしまった程の持論に、無駄に顔が整った先輩は言い放った。
『親が他人と違いあるかっちゅう話や!』
その後大学の講義中だというのに豪快に笑い飛ばし、教授に蹴り飛ばされていたのを鮮明に覚えている。はて、そのときの自分は?
納得したのか、呆れ果てたのか、ともかくその瞬間の感情を覚えてすらいない。あのときの先輩ごと廊下へ放り出されてしまったのか。まだ聞こえる笑い声に掻き消されてしまったのか。
02:02
いくらか思考力が溶かされたアタマで、床に無造作に置かれた誰かの時計を見た。世間一般的に年を越した。今回も大して変化ナシ。
苦学生のころひっそりと買ってつまんでいたモノより格段に美味しい旅館のアテ。メンバーの話をぼんやりと酒の回った頭で聞いていると、大学生時代を思い出していた。
レポートの提出期限は守らず、講義すらマトモに出席せず、単位用のものは堂々と教授の前で寝る。試験はなんとなくでパス。高校のときに留年した経験を忘れてはいないが、大学に入った理由ですら親が押し込んだ以外になかったので、がむしゃらに勉強する気力も湧かないということで。
賢く見えるんかなと理系を選び、昼寝用の図書室でいきなり見た目から煩い人に話しかけられ、避けても逃げても付きまとわれた。その人は自分より上の学年で難しそうな小説を漁って読む変わり者という印象しかなかったが、ある日突然「ゲーム好き?ホラゲは?」と半ば強引に引きずり込まれた。
――いやワイ喋れないんで。特に知らん人とは。あとアンタも好きじゃないです。むしろ嫌いです
――大丈夫やお前オモロイから!安心しい、大学の奴らにはばれへんって。報酬といっちゃなんやけど、なんか奢るから!!
――その報酬とやらを貰っていつか殺します
――アア”ーッハッハァ”!!!
自分をこの混沌とした組織にしょっぴいた先輩は、今目の前でぐっすりと寝こけている。傍らにはビールが半分ほど入った瓶。いつも酒なんて飲まないくせに、大学のサークルでも頑なにコーラかお茶しか飲まないくせに。アンタにとってどのくらい大切か、なんてクサイことを言うつもりは無いけど、少なくとも煙草と同じくらいには無いと生きていけない程のこの組織では無防備に酒を飲んで喉元をさらけ出して、俺の前で寝るんやな。
ふと前を見やった。
いつも通りベロベロになって熟睡中のチーノに、甲斐甲斐しく毛布を掛けるトントンさん。たしかこの人が、チーノを連れてきたのではなかったか。
視線に気づいた彼が、優しい笑みでこう言った。
「そいつ、ホンマに気に入った奴しかココに連れてこんよ」
思考を読まれていた。
どうもみなさん、夜魔です。
明けましておめでとうございます。今年もどうか夜魔にお付き合いください。
実際この二人が同じ大学かなんて知りませんよ。捏造ですからね?あしからず。
年明け一発目のしょーてんで忘年会をされたとおっしゃっていたので、そこで思案するショッピさんを書かせてもらいました。まだ続きます。題名に燈色と表されている本人は絶賛酔っぱらい中なのでまだ出てきません。しばらく寝ていてもらいます。
それでは次の作品でお会いしましょう。
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