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制服のリボンを結び終わったとこで、家のチャイムが鳴った。まだ準備終わってないのに。来るの早いんだから。
準備を終えて出てくると、彼は爽やかな笑顔を見せた。なんて純粋無垢な顔なんだ。
校門をくぐると、生徒達の視線が集まる。
私は彼の手を取り、
「ほらっ早く行こっ」
と笑顔を見せた。
彼は少し驚いた顔をして、すぐいつもの笑顔に戻った。
彼というのは立花陸のこと。私の幼なじみで、好きな人。
でもね。私は好きになっちゃいけないの。
なぜなら私は……
心臓があんまり良くないみたいで、手術しないといけない。だからドナーが必要で、手術も移植を2、3ミリズレたら死んじゃうんだって。もし私と陸が同じ気持ちだとしても、付き合わない。陸を悲しくされるだけ。
あぁ……ほんとに、