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担々麺 チャソ ✧
357
37
あ
18,694
※snem
※キャラ崩壊
※エセ関西弁
※嘔吐描写有り
※ご本人様とは関係ありません
目の前のベッドに男が眠っている。
肌はベッドのシーツと同じくらい白く、ミルクティーのような色の髪は枕の上に押し付けられ、普段よりも少し髪の面積が大きい。
眠っている彼を見るといつも、消えてしまいそうな儚さと、人形のような美しさにより、不安になる。
寝ている姿だけはおとなしく、静かな彼。
軍の中では「常識人」、「落ち着きがある
」だとか言われているが、俺はそうは思わない。
常識のラインは2、3歩踏み越えていると思う。
zmやshoも度重なる内ゲバのため医務室の利用は多いが、エーミールもまた別の理由で医務室の常連である。
うちの軍では毒耐性をつけるため、という理由で幹部は少量の毒を服用し身体を慣らしていくのだが、不味くて苦しい思いをするため、嫌がる幹部達は多い。
嬉々として毒を飲むような者はいないだろう。
そう、一人を除いて。
ベッドに横たわっている彼は毒を飲むのを心待ちにしているのである。
それだけなら良かったが、勝手に様々な毒を飲んだり、量を増やしてみたりと、命に関わるようなことをするから厄介なのだ。
大量の毒を飲んで運ばれてきたときは「美味しかったのでつい…」と、別の種類の毒を混ぜて飲んだ時も、「少量なら大丈夫かなって…」と。
そして彼はいつも「つい好奇心で」と言う。
ここまでくるともはや中毒や依存症の領域なので、行動療法やカウンセリングも視野に入れているが、まだ様子見といった段階である。
emは知識もあり、研究も行っているので致死量の毒を飲んだり、強すぎるものを飲んだりは流石にしないと思っているが、心配なものは心配なのである。
今日も、半泣きのzmに抱えられてやってきたemを見た時は焦ったものだ。
解毒薬を飲ませたのでもう大丈夫だろうが。
薬品を片付けていると、ベッドの方で物音がした。
振り返ると、丁度彼が起きたところだった。
「やってしまった」と顔に書いてある。
「おはよう、気分はどう?」
「ぁ、大丈夫そうです…。」
近寄りながら尋ねると、これからの小言を察したのか、眉をハの字にし、そう答えた。
「それで、何でこんなことしたの?」
いつもの通り、そう聞いた。
正当な理由が返ってくることはないと分かっているが。
「いや、そのぉ…ちがくて…。」
言い訳がましく言葉を絞り出してはばつが悪そうに俯く。
つい呆れてため息をつくと、急に彼が咳き込み始めたものだから、すぐ近くにあったゴミ箱を手渡した。
「飲み込まなくていいから。吐き出して。」
そう言うと、胃の中にあった毒を胃液とともに吐き出し始めた。
背中をさすりながら吐瀉物に目を移すと、血も結構混ざっており、かなりダメージを受けていることが見て取れる。
しかも、吐瀉物は水っぽいものばかりだ。
「今日朝食食べてないでしょ。」
ようやく落ち着いた彼からゴミ箱を受け取りながら、そう声をかける。
図星だというように、目を逸らした。
「毒を飲む時は食後にしてっていつも言ってるでしょ。」
胃が空っぽの方が毒の吸収が早く、悪化しやすいのだ。
そもそも毒は飲むべきものではないが。
「すみません…。」
眉を下げ、申し訳なさそうにしているが、演技だと言うことを俺は知っている。
今まではこれに騙されてあげていたが、流石に身体が心配だ。
「もう、あんまり続くようだったら毒飲むの禁止にするからね?」
そう言うと、彼は必死の形相で言葉を連ねた。
「待ってください!それだけは…!」
どうしてこうも毒に対して執着があるのか、俺は知らない。
「毒耐性をつけるために飲んでねって言ったのはsnさんじゃないですか!」
ここぞとばかりに俺の言ったことを盾に い返す。
全く呆れたものである。
「俺が飲んでって言ったのは?」
「PNSです。」
「今回飲んだのは?」
「…SDPHです。」
数秒程言葉に詰まり、観念したように答えた。
何を隠そう、彼が飲んだのは俺が用意した毒とは別のものだった。
「なんで飲んだの?」
返ってくる言葉は分かっている。
「「つい好奇心で。」」
彼はいつもこうだ。
自分の健康よりも好奇心。
自分の命よりも好奇心。
もう一度釘を差しておこうかと口を開くと、丁度医務室の戸を叩く音とともに「えemさん目ぇ覚めた!?」という声が聞こえた。
全く、タイミングがいいのか悪いのか。
「ほら、君のことが心配で心配でたまらない人たちが来たよ。」
「zmにはお礼と謝罪を言っておいてね。」
そう付け加えながら扉を開けると、幹部たちが我先にと中へなだれ込んできた。
あっという間にベッドが囲まれ、医務室が一気に騒がしくなる。
皆から心配されて申し訳なさそうな、それでいて嬉しそうな表情のemの視界には俺はもう映っていない。
軍医とはこういうものなのだ。
だけど、もう一度水晶のような瞳に映ってみたいと願ってしまう。
emがまた毒を飲んでくれたら。
そう思う俺は軍医失格だ。
お久しぶりです。
一体何ヶ月空いたんでしょうか。
空きすぎて書き方を忘れました。
変なところはあると思いますが、気に留めないで頂けると幸いです。
次もいつ浮上するかは不明です。
今回は急にインスピレーションが湧いたので書いてみました。
snemありだな。
思ったより筆がのりましたね。
emさんが媚薬にも手を出して、snさんにそれを治療()してもらって…というとこまで思いついたけど書けませんでした。
今回は毒でしたけど、お薬でもありですね。
ちなみに、毒の名前は適当に考えました。
実在するものではないと思います。
処置の仕方もなんとなく書いたので、実際に処置をするときはちゃんと調べてください。
話が変わりますが、個人的にsnさんは長身でがたいがいいイメージなんですけど、emさんは背は高いけど細いっていうイメージがあります。
だから、snさん目線で見た時に、お互いに立っている時は差もそこまでなくて目線も近いけど、座るとemさんがなんかちっちゃく見えて、こんな小さかったっけ?ってなっててほしい。
語りはじめるとキリがないのでこの辺で終わりますね。
では、またいつか。
コメント
3件

うわ尊い、!emさん自ら毒持って医務室行き…だけどペ神はそれが嬉しい…みたいな、そんなストーリーもいいですね!最高です!ありがとうございます!
おお、第2話、めっちゃグッときたわ……! snさん視点で語られるemさんの危なっかしさと、それに振り回されつつも心配で仕方ない感じがたまらん。「つい好奇心で」って毎回言いながら毒飲むemさん、可愛いけどヤバすぎるやろ!笑 最後の「また毒を飲んでくれたら」みたいなsnさんの心の声、軍医失格だけど好きです。エセ関西弁とかキャラ崩壊タグも気になるし、続き読みたい…!