tykさんとkcさんが協力してくださることになってから数日後 。
怪しまれない程度に変装をして外を出歩いていた 。
セーフハウス内でずっと作業で机に向かっていたので 、
気分転換をしようということで散歩することになった 。
ここら辺は人外しか暮らしていないはずだし 、人間にも見つけられていないはずなので 、
特に問題はなさそうだけど 、この間、例のrkがいたっていう目撃情報が合ったんだから
念には念をということで変装している 。
rimr「 こうやって気軽に散歩できるとは … どことなく懐かしさがありますね 」
rimrが懐かしそうに目を細め空を眺めている 。
今日の空は雲が少なく快晴に近しい天候 。
偶々 散歩に行くのに丁度いい天候で本当に良かった 。
「 それを当たり前にするのが私達の目的でしょう 」
私はきゅっと目を瞑り 、ポツリと言った 。
私がそんなことを言うとは思わなかったのか 、少しばかり驚いていた 。
それもつかの間 、tykさんが眩しいくらいの笑みで言った 。
tyk「 なら … 、当たり前になったときまたここを散歩しましょうよ!! 」
その笑みに妙に明るけがあり人間ぽさがあるけど 、tykさんは信頼できる素敵な仲間 。
そんな彼女の様子にくすっと笑いがこぼれ落ちた 。
「 そうですね 、そのときはまた ……… 皆 一緒に 。 」
本当に遠い夢のように感じてしまうけど 、
今の私にはそれを信じて今を頑張るしかできない 。
そう楽しく会話しながら街の端の方まで来た 。
事前に言ってた話だとこの辺でUターンしてセーフハウスに戻るつもり 。
そう思って道を折り返したとき ────
大きな物音が私達の間後ろで聞こえた 。
この音は ……… ?
tyk「 な 、なんの音ですか !? 」
驚きで反応が少しばかり遅れてしまったけど 、慌てて後ろを振り向く 。
そこには 、あったはずの地面が抜け落ちていて 、下には少し見ただけで、自力で這い上がることは不可能だと分かるような深い穴が掘られていた 。
「 …… これは 、まさか … 罠ですか 」
rimr「 人工的に作られた落とし穴に見えますね … 」
なんとなくの可能性が過ぎる 。
tykさん・kcさんが狩人を見つけたのはこの辺りだと聞いているし 、これは明らか意図的に作られたもので 、土を見る限り最近掘られたものの可能性が高い … 。
「 狩人が … 仕掛けた … ? 」
私がポツリと呟くと 、その場の全員の顔が引きつる 。
rimr「 ま … まさかぁ … 狩人が仕掛けたってなると 、もう バレてるかもしれないってことですよ … 」
rimrが焦ったように詰め寄ってくる 。
確かに狩人にバレてると思うと絶対に信じたくないけどその可能性が明らかに高い 。
するとkcさんが静かに後づけしてくださった 。
kc「 でも 、この辺は最近狩人を見たところ 。
ここは人通りも少ないし 、仕掛けるとしたら十分な時間はあったはずだし 、人外がここに仕掛ける意味は皆無 。 」
そう 、ここは静かな一本道 。
たまにの 、気分転換で散歩をする以外は基本的通らない 。
それに人外がここにこんな仕掛けをする意味は当然ない 。
それに狩人を見たとの目撃情報と合わせると狩人の仕業としか考えられない 。
tyk「 なら … やっぱり本当に ……… バレてるんですか 」
tykさんは少し失望したかのように俯く 。
ただ 、バレてるということだけを考えては意味もない 。
「 逆に考えてください 。ここに狩人が来ているとして 、この落とし穴が開いた場合 誰かが仕掛けを作動させている ─── つまり誰かしらが通ったという証拠となります 。だからきっと狩人さんはいずれここにまた戻って来る可能性が高いということです 。 」
私は冷静に落とし穴を分析し 、ゆっくりと伝える 。
せっかくの希望を捨てたくない 。
そんな気持ちで私は私達の可能性を見つけ出す 。
「 つまり 、私達も仕掛ければいいんですよ 、罠を 。 」
私が力強く言うと 、rimrもtykさん kcさんも大きく頷いてくれた 。
きっとこうするしか追い出せないような気もしている 。
「 でもただただ仕掛ければいいわけではないです 。相手はあの狩人 、それにrkもきっといる 。単なる罠では見透かされてしまったりするかもしれません 。 」
rimr「 … 具体的に 、どうするんですか ? 」
rimrが急かすように聞いてくれる 。
本当 、話が早くて助かる 。
「 ここの穴にカメラと “ アレ ” を設置しましょう 。そして落とし穴を元に戻す 。 」
私がそう言うと納得したように頷いてくれる 。
tyk「 あれってなn … あぁ 、アレですね 、アレ! 」
途中アレが分からなかったのか少しきょとんとしていたけど 、分かったようなので特に言うこともない 。
アレというのはお楽しみ 。
「 さぁ 、仕掛けましょう! 」
その合図で私達は罠づくりのため 、動き出した 。
コメント
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お〜!!頭いい!!何しかけるのか気になる〜!