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#bl注意
ゆゆゆゆ
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#Nosferatu
ゆゆゆゆ
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コメント
1件
うわこれ…息するの忘れて読んでたわ。 「酸素」ってタイトルがもうエグい。肺の奥まで支配される感じ、文字でこれだけ伝わるのか。スペクターの「君の肺を満たすのは私の吐息だけでいい」、ガチで心臓掴まれた。ノス♡♡♡トゥが最初は苦しがってるのに、最後には血を求めて縋る流れ、依存的で背筋ゾワゾワした。支配と渇きが相互に絡み合ってて、読み終わったあと肺が熱い。めっちゃ好きです🔥
夜は静かだった。
重たいカーテンの隙間から、
赤い月光がわずかに差し込んでいる。
ベッドの上。
ノスフェラトゥは眠っていた。
長い黒髪がシーツへ流れ、
仮面を外した顔は珍しく無防備で、
呼吸だけが静かに上下している。
その傍へ。
スペクターは音もなく腰掛けた。
赤いシルクハットの影が、
眠る吸血鬼へ落ちる。
しばらく。
ただ見つめる。
眠っている時だけ、
ノスフェラトゥは少し幼い。
反抗も、
睨みも、
牙もない。
指先が頬へ触れる。
耳の付け根を指先でなぞる。
ノスフェラトゥの喉が、
小さく震えた。
起きない。
だが身体は反応している。
スペクターは微笑むと、
静かに顔を寄せた。
そして。
唇を重ねる。
最初は優しく。
熱を確かめるみたいに。
ノスフェラトゥの睫毛がわずかに震える。
だが。
スペクターは離さない。
むしろ、
さらに深く口づける。
吐息を流し込むように。
呼吸を奪うように。
「……っ」
眠っていたノスフェラトゥの喉が震える。
浅い息。
苦しそうに眉が寄る。
それでも。
スペクターは唇を離さない。
逃がさない。
ゆっくり、
じわじわと。
自分の熱を、
肺の奥まで満たしていくみたいに。
ノスフェラトゥの指先がぴくりと動く。
苦しい。
息ができない。
頭がぼうっと白くなる。
そして。
ようやく目が開いた。
赤い瞳。
涙で滲み、
焦点が揺れている。
スペクターはその顔を見て、
満足そうに微笑んだ。
「おはよう」
唇がほんの少し離れる。
その隙間で、
ノスフェラトゥは反射的に空気を吸い込もうとした。
「っ、は……」
だが。
スペクターの指が顎を押さえる。
逃がさない。
低い声が、
熱い吐息と一緒に落ちる。
「良い子だ、ノスフェラトゥ」
赤い瞳が細められる。
「君の肺を満たすのは、私の吐息だけでいい」
「……ッ」
ノスフェラトゥの背筋が震える。
次の瞬間。
再び、
激しく唇が重ねられた。
「……ぅ、っ……!」
今度は深い。
容赦がない。
息を吸う隙を与えず、
スペクターは自分の熱い吐息を、
無理やり流し込むみたいに口づける。
ノスフェラトゥは体を捩る。
肺が熱い。
頭が痺れる。
苦しいはずなのに。
身体のどこかが、
それを求めてしまう。
唇の端から、
小さく息が漏れる。
スペクターはそんな姿を見ながら、
さらにゆっくり、
支配するように口づけた。
呼吸を奪う。
思考を奪う。
肺の奥まで、
自分で満たしていく。
まるで。
“生きるための酸素”そのものを、
塗り替えるみたいに。
やがて。
唇が離れる。
細い糸みたいに、
熱が名残を引いた。
ノスフェラトゥは浅く喘ぐ。
涙目の赤い瞳が彷徨う。
口が、
魚みたいに小さく開閉する。
空気が欲しい。
でも。
何を求めればいいのか、
頭がうまく働かない。
スペクターはその顔を愛おしそうに見つめた。
そして。
親指で、
濡れた唇を撫でる。
「私の血が欲しいかい、ノスフェラトゥ」
その言葉だけで。
ノスフェラトゥの瞳が揺れた。
欲しい。
喉が焼ける。
さっきまで、
呼吸を奪われていたはずなのに。
今度は、
スペクターの血を求めてしまう。
ノスフェラトゥは掠れた声で呟く。
「……欲しい」
スペクターは笑う。
「いい子」
そのまま首筋を晒した。
白い肌。
脈打つ場所。
ノスフェラトゥは震えながらそこへ顔を埋める。
牙を立てる。
甘い熱。
スペクターの血が舌へ広がった瞬間。
「……ッ」
身体が震える。
まるで。
酸素。
溺れていた肺へ、
ようやく空気が流れ込んだみたいに。
スペクターの血が、
全身を満たしていく。
頭の奥まで痺れる。
熱い。
安心する。
ノスフェラトゥは縋るように、
スペクターの服を掴んだ。
もっと。
もっと欲しい。
スペクターはその髪を優しく撫でながら、
静かに笑う。
呼吸も。
渇きも。
安心も。
全部。
自分で満たされるようになっていく、
その姿を見つめながら。