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#紗祐コンテスト
第3話 「合宿前夜」
木葉「なんで言わなかった」
放課後の体育館。
木葉の声は低かった。
床には散らばった画鋲。
赤葦は視線を逸らしたまま、小さく答える。
赤葦「合宿前に問題起こしたくないんです」
木葉「だからって我慢していい理由になんねぇだろ」
赤葦「副主将ですから」
その言葉に、木葉は言葉を失う。
赤葦は、自分が耐えれば済むと思っていた。
チームのため。
木兎のため。
梟谷の空気を壊さないため。
全部、自分一人で抱え込んで。
ガラッ!!
突然、体育館の扉が開く。
木兎「おーい赤葦!次の練習――って何この空気」
現れたのは 木兎光太郎 。
だが床の画鋲を見た瞬間、その表情が止まった。
木兎「……誰やった」
静かな声。
逆に怖いほど冷たい声だった。
赤葦が慌てて口を開く。
赤葦「木兎さん、これは――」
木兎「赤葦」
遮るように名前を呼ばれる。
木兎は苦しそうな顔をしていた。
木兎「お前、なんで黙ってたんだよ」
コメント
1件
ああ、もう、やばかった……木葉の「それでも我慢していい理由になんねぇだろ」の言葉、重くて刺さったよ。赤葦が全部一人で背負ってるところが切なくて、でも最後の木兎さんの「なんで黙ってたんだよ」で一気に崩れた感じがして鳥肌立った。合宿前にこの空気、この先どうなるんだろ……続きすごく気になる!