さみしい
泣かないから
おねがい
おれをみて
ひとりにしないで…
ー
心地よい晩春の夜。
目が覚めたttは起き上がるとベッドの上で膝を抱えた。
久しぶりに嫌な夢をみた。
忘れていたはずの昔の記憶が蘇る。
ズキズキと痛む頭に、体を縮こませて耐えていた。
「…tt?」
寝起きの少し高めの声に隣を見るとjpが薄目を開けてこちらを見ていた。
ゆっくりと起き上がり、眠そうに目を擦っている。
「どうしたの?目さめた?」
「…なんでもないよ」
「起こしてごめんな」ヨシヨシ
嫌な夢と頭痛の事は隠して笑ってみせた。
「緊張してるのかな?大丈夫だよ」ギュ-
「もう少しだけ寝よ?」
「ん…」
「おやすみ、tt」
jpはttを抱き寄せ、また眠りに落ちるまで優しく頭を撫で続けてくれた。
この手がある。
jpがいるから大丈夫。
俺の居場所はここだから。
そう思いながら目を閉じた。
コメント
4件
最終章…、、もうこの時点で神作の予感がします…✨️ttさんの過去…気になりますね…
嫌な夢、?!またなにかが起こる予感ですね😌💕💕💕💕💕