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「ディサピア!」
ミライの声が響く。
「なんだ?」
「これ欲しい!」
…ミライが俺に物をねだるなんて珍しい。
値段によってだが、買ってやるか。
「どれだ?」
「これ!」
それは緑色の宝石の付いたチョーカーだった。
値段は10万G…高ッ
そんな事を思いながら悩んでいると
「…やっぱいいや。」
とミライが言った。
「あ、え、なんでだ!?」
「…これなら能力の制御が出来そうだったし欲しいなって思っただけだから…でもこれ高いし買えないでしょ?だからいいの…」
…確かにミライの能力は良く暴発する。
もしかしてその宝石に何かあるのか?
「さ、他の所も見てみよ!」
「お、おう…」
…買ってやりたい。
俺はそう思った。
そして、ミライの誕生日…
「ミライ、アンタにプレゼントがある。」
「本当に!?」
「あぁ…開けてみろ。」
ミライは目を輝かせながらそのプレゼントを開けた。
「わぁ!あのチョーカーだ!ありがとう!」
ミライはお礼を言うとすぐに身につけた。
その日を境にミライの能力は本当に暴発しなくなった。
それと同時にチョーカーを外そうとすると能力の暴発と何か白いバグのような物が発生するようになった。
「…ミライ、そのチョーカーはもう外すな、アンタに危険が及ぶ可能性がある。」
「分かった…」
ミライは優しく微笑み、頷いた…