(お話の構成を変更いたしましたので再度投稿させていただきました🙌)
こんにちは♪あるいはこんばんは♪瑠兎奈です♪
現在の表紙は既存絵を貼り付けただけですので時期に変わります🙌
数カ月ぶりの浮上ですね……w
新作よりもリメイクのとか怪盗とか出せやぁゴラァッッツ!という方が多いかと思いますが気長に……気長に待って頂けると幸いです…。
本当に、…本当に忙しいんですッッツ!
息抜きに描きたいものをちまちまと書いているんです!!完成したらすぐ更新しますので!!!
それでは注意事項後、スタートです!
◤ 注意 ◢
この作品には以下のものが含まれています。
・nmmn
・兄弟、双子設定
(黄&青)(白&水)
・曲パロ
・現代ではなく異世界(神話などをイメージしていただければ…)
・notハッピーエンド(気が向いたら書くかも…、)
・裏切り、死ネタ
上記の物が1つでも地雷でしたらブラウザバックをお願いします。
それでは良い旅を。
桃)りうらー!起きてるかー?
外からの激しいノックと頭に響くような大声と共に目を覚ます。
まだ寝ていたいが、残念ながらこんなにもうるさい所で寝られるほど図太い神経は持ち合わせていない。
何よりドアが何分持つかがわからない。
仕方がなく、おぼつかない足取りで玄関へ向かい、扉に手をかける。
ぐっと少し押した瞬間、自動ドアのようにぐわんと勢い良く扉が開かれた。
赤)ふぁっ、!?
やばっ、こける…ッ!
そう思い反射的に目を閉じる。
………しかしなかなかその感覚がない。
桃)朝から積極的だね〜♪
俺がそんなに恋しかった?
ばっと目を開けると集中し過ぎてゆっくりと感じていた訳でも時が止まっていた訳でもなく、家のドアを自動ドア化させた犯人の胸の中にいた。
赤)ばッ、!そんなわけ無いじゃん!!//
離れようと身動ぎするが中々桃色髪の犯人が離してくれない。
このピンク頭……ッッ
桃)りうらはツンデレだね〜♪
赤)りうらツンデレじゃないし!ってか放せよ!
話をきいているのだろうか。
こう言っているのに全然放す気配がない。
しかも頭を撫でてくる始末。
…仕方がない、しばらくこのままで居るか…//
赤)ねぇ、ないくん
今日どうしてこんな朝からうちに来たの?
そう問うとピタリと撫でる手が止まった。
事前に言ってくれていればきちんと早起きをして身だしなみもこんなパジャマじゃなかったものだ。
それ相応の理由がなければ許さない。
桃)……、可愛いりうらが見たくなって見に来た、じゃだめかな?
そう言うと同時に心なしか抱き締める腕に力が入った気がした。
そんな理由でりうらの安眠を妨げたのかと少し呆れる。
赤)たらしの村長…
桃)りうら限定だからさ♪
赤)そんな限定要らないですー
そんな他愛もない会話を交わす。
朝からとんだ贅沢をしてしまったものだ。
しかし普段早朝から忙しく村の為に働いている彼が、突然わざわざ向こうからやって来るのは何故なのだろうかという疑問も拭えない。
まぁ、そんなことをりうらが考えてもわかるはずがない。
今を噛み締めて置こう。
──────────────
桃)健やかなるときも病める時信じ続け、共に分け合って行くと誓います。…なぁんて、笑
赤)結婚式じゃあるまいし、笑
こんなこっ恥ずかしい事を照れずに堂々と言えるのは彼の才能なのだろうか。
もし彼に思いを寄せられた人が居たらその人は幸せだろう。
まぁ、こうやって1村人をすぐ口説くのはどうかと思うが。
赤)でも…(村のみんなと)そうでありたいな…、
桃)お?結婚する?
青)ん?お前らもうそんな仲やったん?
突然左側から声が聞こえる。
声の主を確認してみると何やらやけに大荷物を持った青髪の青年が居た。
赤)ねぇ!まろ来ちゃったしいい加減放せよっ!!//
りうらの抵抗は虚しく、このピンク頭からはりうらを開放させる気配が全くない。
桃)わー、まろいい所だったのにだめじゃ〜ん
給料カットで♪
青)無理無理無理!
お邪魔虫は撤収しまぁ〜す♪お幸せに〜♪
赤)あっ!待ってまろッッツ!!
十中八九この青髪は誤解をしていてもしてないにしろ、このことを広めるだろう。
変にいじられるのだけは御免だ。
脳内ピンク頭村長、いつまでも可愛い可愛い最年少だと思うなよ?
赤)ふんぬっ、!
勢い良く垂直にジャンプをする。
すると予想通り、ハグをしていて少し前かがみになっているピンク頭にりうらの頭が勢い良くぶつかる。
その拍子に少し腕の力が抜けたので腕の中から脱出をした。
青)うわ痛そ…いい音したぞ…笑
桃)りうらからの贈り物だと思えばなんとも…ッ
赤)ないくんきもいよ あと強くやり過ぎてごめん
桃)りうラァ…♡
吐息多めにりうらの名を呟きつつ再びハグをしようとしてきた。
流石に先程とは違い、大分目が冷めている為きちんと避ける。
何なんだこの人は。
赤)まろ、このバカ村長仕事場に連れてって
青)へーへー、ってかそのつもりで来たわ
そんちょー、仕事に行きますよ〜
桃)りうらぁぁぁぁあ〜!!(大声
仕事が嫌でこちらに逃げ出してきたのだろうか。
てっきり仕事大好き人間だと思って居たので案外拍子抜けした。
桃)あっ!!また夜ご飯に会おうなーーー!(大声
部下に首根っこ掴まれて引きずられている権力者が言う。
近所迷惑極まりない。
しかし先程同様、心が少し暖かくなったような気がした。
突然だが、この村は普通の村とは少し変わっている。
この村には若者しか住んでおらず、人数がとても少ないのた。
どんなに年が上でもでもアニキ、ないくん、いふまろの最年長組でも20だ。
何故こんな年齢層しか居ないのかは検討もつかない。
そして当然、人数も少なく大人もほとんどいないこの村でたった一人で生活することはほぼ不可能である。
なのでここは成人していない子も皆働き、協力し合いながら日々を送っている。
だからそこらにある村よりも団結力と信頼関係はとても厚い。
りうらは器用なこともあって、みんなの服や売る為の衣装などを作る針子をしている。
みんな働きに出払っているので外からのガヤが一切ない。
そんな中で家で1人作業しているのは中々に寂しいものだ。
だから誰かの服が破れてりうらの所に来ればいいのに、と無粋な事を考えてしまうのも許してほしい。
?)ねーーー!早くしないとーー!!
?)わぁかっとるって!
突然家の前にある大通りの方から大声が聞こえる。
このキンキン声と少し低音で訛りがある話し方は恐らくこれは羊飼いの双子だろう。
牧場自体は少し先の丘の方にある。
今はお昼すぎで仕事中のはずだがどうしたのだろうか。
寝坊か?………、ありえるのが少し怖い。
もしそうだとしたら夕飯の時にピンク頭の村長が二人を叱ってご飯に遅れることになってしまう。
決してちょっと会えないから寂しいとかではなく、ただ全員で同時に席につけないのが少し、ほんの少し寂しいだけだ。
突然ガチャリと勢い良く玄関が開く音がした。
この村には強盗や空き巣などはいない為、恐らく先程うるさかった二人だろう。
水)ねーーー!!りうちゃん!!
仕事してたら、遊牧犬に噛まれちゃってオーバーオールの肩の部分全部切れちゃったッッツ!!!
どーしよッッツ!!!
ノックもせず部屋に入ってきて第一声がそれかよ。
だいたい飼い犬に肩などという中々噛まれにくそうな所を何故噛まれたのか、要因を知りたい。
赤)はぁ、りょーかい
それ脱いで、縫い合わせるから
呆れつつそう答えると、水色頭のバカは腕を交差させて体をくねくねさせていた。
こいつの中で流行っている何かのダンスなのだろうか。
赤)なに、…
早く脱いでくれないと困るんだけど
白)りうちゃん脱げだなんて大胆やなぁ♪
水)僕……恥ずかしいなぁ//
何なんだこの二人は。
赤)ほとけっちの裸なんて何回も見てるわッッツ!
早く脱いでこれでも着てろッッツ!!
言い切ると同時に、手元にあった作りたてのズボンを水色頭の顔面に投げつける。
水)ブァフッ!?
あぁ…、りうちゃんの匂い……♡
赤)いや俺一度も履いてないから
流石ないくんに次ぐ変態。
年が近いこともあってよくこの二人とはお泊りをしたものを。
だから当然お風呂も共に入っていたのに何を今更言い出すのだろうか。
白)何回も……!?
赤)何驚いたような顔してんの…
しょーちゃんも一緒に泊まったり、お風呂入ったりしたでしょーが
白)まぁな〜笑
わかってるくせに敢えてからかってくるのが初兎ちゃんだ。
朝のを見ていたのがこのうさぎじゃなくてよかったと少しほっとする。
水)お嫁に行けない…ッッ!!
このバカをどうしてやろうか。ってか服はよ着ろ。
あの二人が去り、そろそろ日が暮れてきた頃、村の終業のベルが街中に鳴り響いた。
この鈴がなると、皆仕事を終わらせ、村長の大きな家に食事へ集まって来る。
りうらも糸やら針を仕舞わねば。
村長の住まいに行くと既に自分以外が着席をしている状態であった。
普段、りうらは村長の家に比較的近い自宅で仕事をしている為、比較的早く食事の場に着く。
そして羊飼いの二人は村の端で仕事をしている為りうらよりも早く来ることはほぼないのだ。
恐らくオーバーオールの件の後そのまま近くでサボって居たのだろう。
黒)今日は魚料理、焼き立てのパン、デザートにはフルーツ、ワインもあるで〜!
桃)あ、未成年はクソうまい葡萄ジュースね〜
青)今日は晩餐やぁ!!
年長組が上機嫌で言う。
料理や家事全般は基本アニキが担当してくれている。
料理は特に美味でもうアニキの料理じゃなければ満足できないような域だ。
それはそうと、今日は誰かの誕生日だっただろうか。
晩餐をするような日だった覚えが全く無い。
不思議に思い村長のピンク頭に視線を送ると、にこりと笑顔が返ってきた。
恐らく後で説明してくれる奴だ。今は待とう。
桃)どれも美味そ〜〜!!ささっ!みんな食べよっ!!
青)ないこ全部一人で食べるなよ〜?
黒)まろも全部酒樽飲み干すなよ?
二人ならやりかねない…。二人は村随一の大食いと酒飲みなのだから。
まぁまろはお酒に強いのではなく、歯止めが聞かないだけなので後が大変なのだが。
桃)じゃあ、
村長の合図で皆祈りの姿勢になる。
食事前は必ずこうするのがルールなのだ。
全員)命の恵みに感謝を
そう言うと皆祈りの姿勢から一変して賑やかな晩餐の姿勢になる。
みんなの楽しそうな、美味しそうな表情を見ていると自然に笑みが零れる。
こんな時間がいつまでも続きますように、そう心から願った。
白)もうお腹いっぱいやわぁ〜
水)僕も〜
食事を始めてからしばらくした頃、年少組の三人が脱落した。
年長組の三人は未だに飲みながら食べ続けている。
さすがとしか言いようがない。
これから何をしようかぼーっとしていると、村長が手を止め真剣な顔つきになった。
桃)今日なんで晩餐をしているかというのをそろそろ話そうか
やっと聞きたかったことを話してくれるようだ。
先程まで話さなかったと言うことは然程重要なことだったのだろう。
桃)この世界はメシアによって命を繋いでいることは知ってるよね?
恐らく村長が言っているのは子供の頃絵本でよく聞かされる゙祝福の塔゙のお話のことだろう。
確かこんな内容だった気がする。
15年に一度、神から選ばれだメシア゙と言われる者が現れる。
その者が西にある古塔、゙アイの塔゙と呼ばれる塔へ向かう。その塔には5つの゙祝福゙が奉られており、その祝福をメシアは授かりに行く。
そうして5つの祝福全てをを賜わったメシアは塔の最上階にある世界の灯火に火を灯し、この世界の平穏を紡いだのだった。
村長が同じような大まかな内容を話す。
頭の中で照らし合わせても特に違う点が見つからないのでりうらが思っていることで正しいだろう。
しかし今回の宴と何が関係するのだろうか。
桃)今日、王国からの使者が来たんだけど遂に神託が下ったらしい。次のメシアが決まった、と
要するに世界を救うものが再び現れたと言うことだろう。
宴をした理由に合点が行く。
そして終わりかと思えた村長の言葉は続く。
桃)それでね、次のメシアば りうら ゙なんだ
一瞬時が止まった。
他人事だと思ってた物が一瞬にして自分の事になったのだから動揺してしまう。
赤)え…りうらが選ばれたの…!?ただの針子だよ!?
しかしこの桃色の瞳が嘘を付いているようにも見えない。
ただの針子、ましてや子供の自分が世界を救えるようには全く思えない。
ましてやアイの塔と呼ばれる塔は牧場の更に向こう。
そんな所に一人で行くことすらかなわないのに。
すると突然ないくんが立ち上がり、こちら側まで来て朝と同様に抱きしめられた。
桃)おめでとう、りうら。 おめでとう…、!
静かだった空間に皆の拍手が鳴り響く。
揺らいだ視界のせいでみんなの顔が見たくても見れない。
赤)ありがとう……、
赤)でも…、りうら…ッ一人でメシア…ッできる気がしないよ…ッ
みんなと離れ離れになりたくないよ…ッ
安心感と悲しみで抑えていた涙が溢れる。
メシアの役目を果たすということはこの村からでなければならない。
そして塔への道は道が悪く、馬すら通れず歩きだ。
いつ帰って来れるか、そもそも村の外に出たことのない自分が村に帰ってこれるかすらわからない。
桃)安心して、俺らも一緒に行くから
黒)俺らがお前だけに大変な使命やらを背負わせるわけ無いやろ?
青)一人で抱え込んでも良くないで?
白)辛いときも楽しいときもはんぶんこ♪
水)一緒に分け合わないと♪
赤)へぁ…ッ、?
素っ頓狂な声が漏れる。
メシアに付いていく。
それは本来メシア一人で神の神域に入る所ををみんなで入るという事、それは禁忌になりかねない。
こんなにも暖かい、愛に溢れている仲間が居てもいいのだろうか。
自分には勿体無いほど仲間に恵まれている気がする。
赤)みんな…みんなありがとぉ…笑
水)あっ!やっと笑顔になった♪
ないちゃんずるいから僕も〜♪
そう言い座っている横から水色頭が勢い良く抱きつく。
白)じゃあぼーくもっ♪
前者と対象的にふわりと反対からりうらを抱き締める。
3方向から抱き着かれ、少し暑い気もするが全く気にもならない。
青)まぁろもっ!
赤)うげっ、!
青髮も酔っ払っているせいかタックルのような勢いで後ろから抱きつく。
アニキも来ないのかな、と少し期待したのだが残念ながら声が聞こえなかった。
少しがっかりしていると顔の目の前に赤色の宝石が降り掛かってきた。
目線をずらしてみるとアニキが静かに全員の事を静かに抱きしめているようだ。
赤色の宝石は一人一人デザインが違うものを村の全員が持っており、目に見える絆のようなものに見えてりうらは気に入っている。
これを見るとついニヤついてしまう。
桃)りうら、大好きだよ
黒)俺も、
青)まりょも〜♪
白)僕も〜♪
水)僕も!
止まりかけていた涙腺が再び緩む。
赤)みんな、愛してる…ッ!
桃)一人でなんていかせやしないから
赤)うん…ッ!
そうしてメシアと5人の仲間たちはメシアと共に世界を救う旅にでるのだった。
前編 旅の知らせ :+。end。+:
りうら : 15歳 この物語の主人公 この村の中で最年少
ほとけ : 18歳 主人公達が住んでいる村の羊飼い 初兎という双子の兄がいる
初兎 : 18歳 主人公達が住んでいる村の羊飼い ほとけという双子の弟がいる
ないこ : 20歳 主人公達が住んでいる村の村長 みんなから親しまれている
イフ : 20歳 主人公達が住んでいる村の幹部 悠祐という兄がいる(年子)
悠祐 : 20歳 主人公達が住んでいる村の剣士 イフという弟がいる(年子)
この世界では成人は20歳
親がみんないないため、夜ご飯は村のみんなで食べています
※今作品では人数の都合上省いている物があります。解釈違いがありましたらすみません…
𓇬𓂂𓈒 幸せは儚いもの 𓈒𓂂𓇬
next➶➶➶♡1000⤴⤴
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