コメント
2件
🇯🇵「お帰りなさい」
🇺🇸「!起きててくれたのか。ただいま」
🇯🇵「だって、一緒に寝たいんですもん」
私は彼の上着を受け取りながらそう言った。その上着から、鼻腔を刺激する濃い血液の臭いがした。
彼は私が気づいていないと思っているのだろうか。
🇺🇸「かわいいこと言う」
この人が昼間何をしているのか、私は少しも知らない。そもそもこの人について私が知っている情報はあまりにも少ない。
ただ、毎晩彼が連れて帰ってくる夜の匂いは嫌いではない。
🇯🇵「…あいしてます」
合言葉みたいに、彼が帰ってくると私はいつもそう口にする。そしてちゅっ、と部屋に甘いリップ音が響く。甘ささえ感じた触れ合いに私は思わずびくりと肩を揺らす。
彼は私をその長い腕で引き寄せて、もう一度、今度は深い接吻をした。
🇯🇵「ぅ…♡ッん…ふ、」
🇺🇸「…ッ♡」
何も知らない。でも知ろうとは思わない。私が外の世界を知ろうとするのを、きっとこの人は嫌がるだろうから。
彼の為なら、この鳥籠に仕舞われていても構わない。そう思うのだ。
***