ほぃっ・3号 様より、英独英攻守逆転
※R-18
ある穏やかな午後、珍しく晴れた薔薇の咲く庭で茶会が行われていた。
茶会と言っても、参加者は2人。
かつて大英帝国として世界に君臨していたイギリスと、欧州連合の設立者でありヨーロッパのリーダードイツ。
EUから抜けた国と、EUの設立メンバー。
仲が悪そうに見えても、意外と気は合うのだ。
自由奔放なヨーロッパ諸国に比べ、2人とも真面目で大人しい部類。
そのせいか、時折このように話すことがあった。
「ふぅ…相変わらず、お前は紅茶“だけ”美味しいな」
「『だけ』は余計ですよ、ドイツさん。まあ、お口に合うのでしたら幸いです」
仄かに香る薔薇の香りと、どこか甘い紅茶の香りが混ざり合う。
ウェールズが用意したらしいケーキを摘みながら、とても愉快に過ごすことができた。
落ち着いた休日には、落ち着いた相手と美味しいものを飲食するに限る。
「…気温が上がってきた。少し暑いな」
きっちり着こなしていた服のボタンを外し、袖を捲る。
「おや、そうですか?特に変化していないような気がしますが」
「いつも暑苦しい格好をしているから、感覚が麻痺してるんじゃないか?俺、今ものすごく暑いぞ…」
日光によってというよりは、なんだか体の内側から熱が発しているような感じだ。
「顔もお赤いことで、よほど暑いようですね。ここらでお開きといたしましょう。先に屋敷で待っていてくださいね、涼しいですから」
「あぁ…悪いな… 」
ニコリと笑顔を返され、ドイツは大人しく屋敷へ戻って行った。
残った食器類を簡単に片付け、残りは北アイルランドに任せる。
さっさとドイツの後を追うイギリスの服のポケットには、桃色の怪しげな液体が瓶の中で揺れていた。
「…はぁ……あつい、なぜだ…?それに、なぜだかすごく…」
誰かを抱きたい
小さな声で呟かれた言葉は空気に溶け、誰に聞かれるでもなく散っていく。
それでも欲望は確かに存在しており、このままでは熱に溶かされそうだった。
誰かに薬か何かを盛られたというのが1番有力だが、そうなれば犯人は1人しかいない。
「…イギリス…」
今日、自分を茶会に誘い込んだイギリスである。
ウェールズがそんなことをする理由はないし、ケーキに盛られていたとしても、最終的にはイギリスに行き着くだろう。
「呼びましたか?」
「!」
噂をすればなんとやら。
いつも見ている紳士な笑顔で、背後に立たれていた。
「…お前、何か盛っただろ…」
「おやおや、私を疑うのですか?あなたとは良き友人だと思っていましたのに…体調不良まで私のせいにされてしまっては困ります、中東じゃないんですから」
「あれはお前のせいだろ…で、そろそろ嘘をつくのはやめてくれるか」
「ふふ、ジョークを楽しむ余裕もないようで。いいでしょう、自供して差し上げます。私がやりました♡」
「だろうな…」
さらに何かが回ってきたのか、視界が茹だったようにぼやけてくる。
モノクルの奥で見つめてくる青い瞳が、やけに扇情的に見えた。
「さあさあ、媚薬なんて摂取してはお辛いでしょう。私の部屋で、ゆっくりとお休みください」
なるほど、それが目的か。
「あぁ…♡」
最強の免罪符ができたことで、ドイツのタガは外れてしまったようだ。
イギリスの部屋に入ってすぐ、2人は大きなベッドへと向かった。
少しずつ衣服を脱いでいって、綺麗な部屋に似合わず散乱していく。
ベッドに横たわれば、イギリスは積極的にキスをしてくる。
長い舌を絡め、口内を荒らされた。
「ん…ふッ…♡ろいつ、しゃ…♡」
自分より小さな体を抱きしめ、どちらの唾液かもわからないものを口の端から垂らし、大人のキスをする。
数分か、数秒か、けれど彼らにとってはとても長い時間だった。
ようやく口を離してみると、イギリスは妖艶に笑って楽しそうにしている。
「あは、ここ勃ってますね♡私が楽にしてあげます♡」
「ッ…随分手慣れてるな、今まで同じようなことしてたのか?」
「ええ、まあそれなりに?今回あなたに目をつけたのは、欧州の覇者を食べるのも一興かなと思いましてね♡」
「はっ…とんだビッチ様だことで」
細い手指を器用に動かし、立ち上がっているそれを扱かれた。
言い方からして何人も食ってきているであろうイギリスは上手く、力が抜けてくる。
整った顔をしているだけに恍惚とした表情はまさに美しく、油断すればすぐ果ててしまいそうだ。
「我慢なんてやめにしてくださいよ♡それとも、咥えてあげましょうか?」
何か言う前に小さな口いっぱいに咥えられる。
ハートを浮かべて上目遣いをしてくるイギリスに、ドイツの理性がプツンと切れた。
「それじゃ、よろしく頼もうかな♡」
形の良い頭を片手で掴み、思い切り動かす。
「んぐッ?!♡」
じゅぽじゅぽと音を立てて喉奥まで陰茎を突っ込んだ。
「♡♡こりゃいいな、最高だよイギリス♡」
「んッ♡ぉごッ♡ぉ♡んぐッ♡」
息が苦しいのか涙目になり、けれどつらくはなさそうで。
自分が果てるまで動かした。
「全部飲めよッ…♡ッ〜〜♡♡」
「んぶッ…♡げほッ…ん、♡」
コクンと上下した喉を見て、また何かに火がつく。
「口開けろ」
「ん…なんですか、ちゃんと飲みましたよ…♡」
両手で口の中を見せてくれると、白いものが糸を引いているのが見えた。
「よしよし、良い子だな。じゃ、本番な♡」
頭を撫でて押し倒し、足を開かせる。
イギリスは特に抵抗することもなく、むしろ頬を赤らめて楽しそうだ。
「せ、積極的ですね…♡」
「お前が言えたことじゃないけどな。にしても、まだ解してないのにゆるゆるじゃないか。今まで何人食ってきたんだ?フランス、アメリカ、カナダ、イングランド、スペイン、ロシア…この辺りとはもうヤってそうだよなァ。な、尻軽紳士さんよ?」
無遠慮に指を挿れ、イギリスの中を掻き回す。
「ん゛ッ♡あッ♡それ、だめれすッ♡」
長い指はイギリスのナカを荒らし、熱をもたらした。
生暖かく柔らかく、ぬるっとした独特の感触を味わう。
「イ゛、くッ…♡イきます゛ッ♡イっちゃい゛ます゛ッッ♡♡♡」
「早くイけよ、ドM野郎♡」
「んあ゛ぁあッ♡♡♡」
更に奥までいくと指が前立腺と思わしき箇所に引っかかり、同時にイギリスは足をガクガクと震わせて果てた。
きゅっと指を締め付け、はぁはぁと息をついている。
「指だけでこんなになって、俺のを挿れたらどうなるんだろうな♡」
指を引き抜き、張り詰めたモノを押し当てた。
「はーッ…♡はーッ…♡え、遠慮は、いりませんよ…♡それより、はやくください♡」
「後悔するなよ♡ 」
細い腰を掴み、覆い被さるようにして穴に突き挿れる。
ただ勢いがありすぎたのか、どちゅっと肉壁にぶち当たる感覚がした。
「んお゛ぉッ♡♡ぁ゛〜〜♡」
イギリスは天を仰ぎ、弓形に背を反らせて震えている。
急すぎたあまり、快楽を受け止めきれなかったようだ。
「ん゛ッ…はぁ…♡きもち…♡」
体格差が激しい2人なので、ドイツにとってイギリスのナカは少し狭い。
寝そべるイギリスを抱きしめ、更に奥を目指す。
「だめぇッ♡♡も、はいんないれしゅッ♡♡そこ、げんかぃッ♡♡ぱんぱんッ、しないれッくらひゃッ♡♡」
犯人はイギリスだが、ドイツは媚薬を盛られているのである。
いくら我慢強いドイツとて、その効果には抗えない。
イギリスの言葉など耳に入らず、ぐりぐりと肉壁をこじ開けんとしている。
「はーッ♡はーッ♡ん、れろぉ…♡」
「ひッ♡ゃ、そこッなめないれッ♡」
激しく動きながらも、ドイツは口に寂しさを覚えた。
なので、目の前にある突起にしゃぶりついただけ。
ドイツの中では「誘ったのはイギリスだから何をしても良い」と思っているため、もう言葉如きで止まることはないだろう。
「ぢゅーッ♡んッ…♡はぁッ…はぁッ…♡」
「ぃッッ!?♡す、すわ、ないれッ♡ひあぁッ♡うごいちゃらめッッ♡♡きもちッ♡あ゛ッ♡きもち、のッ♡どぉじはッ♡むりらからぁッ♡♡」
上はこねくり回され、下は散々に荒らされ、そろそろキャパオーバーになりそうだ。
ゴポッ
「ひゅッッ…♡♡」
「ッ〜〜だすぞッ…♡」
「ぇあッ」
ビューーっとナカに熱いものが溢れる。
「ぉほぉおお゛ッッ♡♡♡」
急な強い快楽の連続で、ついにイギリスの意識が飛ぶ。
バタバタ体を暴れさせたかと思えば、電池が切れたようにベッドの上で寝始めてしまった。
まあ、そんなことドイツには関係ないわけで。
たった2回果てたところで、精力に劣れは見られない。
そのまま結腸口付近でごぽごぽと出入りを繰り返して慣らし、引き続き欲のままに犯す。
「んあぁッ?!♡♡」
イギリスのことを一切考えていない攻め方だが、今までに無いくらい気持ちよかった。
快楽に意識を飛ばし、快楽に目を覚まさせられ、絶頂して、この繰り返し。
こんなに激しいのはいつぶりだったろうか、真っ白な頭の片隅に思うのは、今まで抱かせてきた男ども。
「いぎりす…ッ♡いぎりす…ッ♡」
「あぁッ♡ぁへッ♡ろいちゅ、ひゃんッ♡」
水気を含んだいやらしい音が、腹の中から鼓膜を揺らす。
甘噛みされて乳首イキまでしながら、イギリスは段々夢中になってきた。
かろうじて抱きしめていた腕に力を込め、震えてばかりの足も回す。
「ナカ゛ッ、くらひゃぃッ♡♡どいちゅひゃんのッ、ほしぃれ゛ひゅッ♡♡♡」
「ん゛…ッ♡」
「ぅぁ゛ああ゛あッッ♡これッ♡くしぇなりゅッ♡♡すきッ♡しゅきしゅきッ♡♡」
イきっぱなしでナカのドイツを締め付けながら、イギリスは快楽に負けて腰を振る。
そんな淫乱ぶりに興奮し、ドイツもイギリスの体を貪るように抱いた。
生々しい音と甘い甘い喘ぎ声を部屋中に響かせる。
そのうち、2人して意識を飛ばして行為は終わった。
「ん…ぁ…?」
数時間後、窓から差す西陽に目を覚ます。
ドイツはまだ寝ているようだ。
「ぁ…そうでした、わたし…ドイツさんに、薬盛って…そのまま…」
ヤって寝てそのままになっているため、自分の体がひどく汚れている。
噛み跡やらキスマークやら精子やら潮やら、更には涙と唾液でベッタベタ。
ありとあらゆる体液で汚れていた。
シーツもまだぐちょぐちょしているし、早く処理をしなくては。
「あ…まだ、挿入ったまま…ドイツさんも、寝落ちちゃったんですね…」
隣…というか、ほとんど自分の上で眠るドイツに軽くキスして、もう熱くもないそれを抜いた。
「うあ…すごいことに…全部出さなきゃ…」
ゴポリと垂れてくる精液に手を当てつつ、ベッドから抜け出す。
腰の痛みがひどいものの、歩けないことはない。
部屋にあるシャワールームに移動し、1人で掻き出す。
少し寂しい気持ちはあれど、一時の快楽に負けた結果だ。
戻ってもまだ裸体で眠るドイツにため息を吐きつつ、シーツも変えた。
「もう…ドイツさんってば、お寝坊さんですね」
フランスたちは目覚めた時にいなくなっていることが多いので、こうしてゆっくり抱かれた相手といることは少ない。
「…♡」
気持ち良いからやっていたはずなのに。
ぐっすり眠っているドイツを見たら、唇を合わせるだけのキスがしたくなった。
コメント
5件
スゥッ、好き、、、←遅れて申し訳ございません🙇 ちゃんとみっちゃエッツィし尊すぎる。途中からイギリスの余裕が無くなってって結果的にどっちともガチでヤッてんの最高結ばれろや!! 最後イギリス、ドイツに対して気ぃある感じなの焦れったい、、、!もう夫婦だろと思いながらもイギリスは認めないのがセットなんだよな、そうだよな。ドイツ押せ。押しまくれ。ちゃんとビッ〇だから上手いしそれでドイツも火ついてく様子が本当に、本当に、、、エロスギマス、、、! リクエストに応えていただきありがとうございます🙇時間に追われていたっぽいのにこんな神作書けるの凄すぎます大好きです!!!! 遅れて申し訳ございません!!ありがとうございました!!!!!
ああ'''あああぁ!もう、推しと推しが愛し合ってるだけで幸せなのに、その小説が上手くて、尊敬している人が書いてる事が嬉しいよおおぉ。
純愛エンドでした ドイイギはもうなんと言いますか、とても好きです🫶 稀に見ますけど、やっぱり大人っぽくてどこか愛らしい雰囲気に癒されてます 軍歌と国歌聞きながら書いてたんですけど、丁度イギリスとドイツしか流れなくて申し訳なかったです