テラーノベル
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私は明日、同じクラスの伊佐山侑生くんに告白をする。
入学式で一目惚れしてから2ヶ月、我ながらいい感じになってきたこの時期に告白を決意した。
「神様お願いしますっ侑生くんも同じ気持ちでありますように……!」
夕方、夕日が綺麗に神社に降り注ぐ時間がとても好きだ。
カツカツ……
「……あれ、巫女?」
「!?侑生くん!?どうしてっここに……?」
「神様に用事があって……巫女も?」
「うんっそうなの!大事な用事をね……」
「そっか、じゃあもう帰るの?」
「そのつもり!」
「じゃあ、俺が終わるまでここにいて。寂しいから」
ほえっ!?ここにいてですって?そんなこと言われちゃったら
「もちろん!」
「何をお願いしたの?」
「教えるわけないじゃん?」
「けちんぼだなー」
「明日になればわかるさ」
「え?」
「にしし、お礼、送ったぞ。」
「ほんとだ!もうお家!短いな、意外と」
「そうだな」
「うん!じゃあ、またあした!学校でね!」
「あ、なぁ、明日一緒に行こうぜ」
「え、?いいよ!行こう!楽しみにしてるからね」
「ふ、うん、バイバイ」
「うん!」
遠ざかる背中を見つめながら両手でハートを作る。
「言いたかったこと、先に言われちゃったなぁ」
その日は明日のために入念に準備をして、早く寝た。
パアァァァァァ
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