コメント
1件
最高すぎる………(*/□\*)♡
F:「」
K:『』
※登場人物および物語は全てフィクションです。
F side
ハアッ…ハァッ
ベッドに仰向けに転がった二人の吐息が重なり合う。
「……俺、ちゃんと上手くやるから」
『なに?今まで通りってこと?』
「外面だけは良いだろ?俺もお前も」
『ん〜どうしよっかな』
「お前は、自分を守れよ」
『何があっても俺が守る、とか言わないんだ』
隣で寝そべる綺麗な顔は、いつもよりなんだか疲れていて。
「疲れた?」
『まあね、あれだけ求められちゃ…』
「ごめん」
『これまでで一番幸せな疲れだよ、とろけきったの』
『ねえ、もう一度好きって言って』
「……好きだよ」
こんなに本音をポンポン出したら、お前の顔を見るたびに漏れてしまうだろ。
どれだけあしらったって、お前を好きな気持ちだけはどこへもやれなかった俺なんだぞ。
『愛してるよ』
ほら、そうやってまた俺の真ん中を突き刺しにきてどういうつもりなんだ。
『俺、もしかしたら言ってしまうかも』
「なにを?」
『みんなの前で、好きだって』
「はあ?!」
『言ってしまったら、ごめん』
「ごめんってお前…」
『そしたら俺の事、守ってくれる?』
「そりゃ命に換えても守るよ」
『ありがと』
K side
許されない恋だと知っていて、それでもキミが欲しかった。
この世にどれだけの人間がいても、キミ以上に俺を惹きつける人はきっと居ないだろう。
キミが背負おうとしている罪をいくらか分けて欲しい。
だって俺たちはせっかく共犯なのだから。
『愛してる』
「何回言うんだよ」
『何回でも言うよ、死ぬその直前まで』
「勘弁してよ」
駆け引きよりも直球が心地いい。
二人だけの時間が限られているのなら、なおさら。
ベランダに出て冷たい空気に肌がさらされると、気持ちがいくらか引き締まる。
『あの月に誓うよ、ずっとキミを愛するって』
「やっといつものお前を取り戻したな」
『知ってる?月に愛を誓うのは不誠実なんだって』
「俺に誠実でなんて、いなくていいよ」
『そう言うと思った』
手を引き、抱き寄せ、口付ける。
その一連の動きがまるで決められていた約束事のようにぴたりと当てはまる。
キミの望む俺で、俺の求めるキミで、今だけは。
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