「……とおい………かれた………びわ……」
「!主様の声…!?ハウレス!!!」
「っああ、模擬戦は中止だ!行くぞ!!」
「チッ……!」
「主様……主様……!!」
ハウレスとボスキの模擬戦を見ていたフェネスがいち早く主様の声に気付き、珍しく声を荒らげる。フェネスの言葉を聞き剣を放り投げる勢いで剣を地面に置き走り出すハウレス。先程までぜぇぜぇと息を切らしていたボスキは誰よりも速く主様の元へ向かっていた。アモンは歌を聞く前から軽くパニックを起こしている。大丈夫か
近付くにつれどんどん声は大きくなり何を言っているか聞き取れる所で立ち止まった。
「…ねぇ……い子……苦しいねぇ____」
愛してと何度も呟き、手で首を抑え苦しそうに歌う主様。苦しい呪縛とはなんだろうか、これまでの話を要するに主様は自分を失敗作だと自称し偽り、そんな自分なんて死ねばいいのにと思うが俺達がその思いを止めている_けれど、苦しい事には変わりない。今だってあんなに苦しそうに愛してと叫んでいる。どうしよう、どうすればと考えるが体が動かないフェネス。
手を握り拳を作るハウレスは握る力が強すぎてギリギリと音が鳴っていて、手袋が無かったら血が出ているだろう。いつも笑っている主様が苦しそうな姿を見て何も出来ない自分が酷く不甲斐なく感じた。これまで以上に敵からだけでなく、主様の心も守ると誓った。因みに目は濁りハイライトは無くなっているので立派な闇落ちである。
ボスキは何に対してか、とても苛立たしく感じた。何も言わない主様に対してか、主様をここまで追い込み苦しませた周りにか、はたまた何も出来ずここにいる自分にか。こういう時、知識があればこの苛立ちの正体を突き止められるのだろうか?主様を慰めれる言葉を掛けられるだろうか?何を考えても自分だけでは完結せず、自問を繰り返している。
ズモモモと擬音がつきそうな程闇オーラを抱えているアモンは子供が見ただけで泣き崩れる程の形相だ。なんなら大人も裸足で逃げ出す。脳内では主様を苦しませた周り(空想)を自己規制が掛かりまくりのお見せできないようなR-18Gのグロ映像も吃驚な惨状になっているのでここでは言えないが取り敢えずこちらも闇落ちしているとだけ言おう。
「ごめんなさい、でも愛して欲しいの。もっともっと愛して、苦しいの、ごめんなさい、愛して、愛して、愛して、お願い…」
ごめんなさいと謝りながら愛して欲しいのだと懇願する主様は見ていて痛々しい。嗚呼、と叫んでいる主様に我慢出来ずに4人同時に飛び出す。執事だとか恥ずかしいだとか歌の途中だろうがなんだろうがここで主様を1人にさせる訳には行かねぇ!!
「…主様…………」
「よーしよし、大丈夫だよ」
「主様………俺が守るっす……全てから……」
「うん、頼りにして…うん?待ってアモン魔導服から黒いモヤ出てる!!大丈夫!?」
「俺が傍に居ます……ずっと………」
「私も傍に居るよ」
「なんかあったら言え…………守ってやる」
「うん、ありがと」
わちゃわちゃぎゅうぎゅうと4人で主様を抱き締める。しかもそれぞれ自分のタイミングで言うので聖徳太子の気分だ。因みに聞き取れていない部分を補足すると、以下の通りになる
「主様…監禁すれば、傷つかずに過ごせますか……?」
「主様を囲ってでも俺が守るっす…全てから、絶対に…」
「俺が傍に居ます…永遠に…ずっと離れませんから…」
「なんかあったら言え。閉じ込めて、そいつから守ってやる」
どいつもこいつもヤンデレになってやがるのでとりあえず主様は監禁されないようにしばらく2階組に近づかない方がいい。
監禁されそうになった主様⤵
名前:星歌 夜美(せいか やみ)
名前あるけど多分ほとんど出てきまてん(◜ᵕ◝)
過保護が過ぎるので何かあったのではと心配しているが原因が自分の選曲にあることに気付かない超鈍感。
「皆過保護になったような気がする_」
フェネス・オズワルド
ヤンデレ描写ないがこの人もヤンデレ。まだ理性が勝つので頭に微がつく。なんらかのきっかけで完全にヤンデレになる。吹っ切れたとも言う。
この件以降一人でいる時に負のオーラ全開でぶつぶつ呟く事が増え、それを偶然目撃したボスキから若干引かれた。
主様は傷付けたくないのでどうにか互いに幸せになれないか考える。
「洗脳すれば…傷つきませんか……?」
ハウレス・クリフォード
自分が酷い事をしているとふと気付き苦しむ系のヤンデレ。それでもこの感情をどう処理していいか分からず主様を閉じ込める。
この件以降主様をこれ以上傷付けさせない為に訓練に力が入る。
後にフェネスから洗脳という選択肢を与えられ真剣に悩む姿が見られる。多分ハウレスの場合洗脳と言うよりかは依存になると思われる。
「いっそ、俺なしではいなれなくなるくらい」
ボスキ・アリーナス
イラつきは取り敢えず空想の犯人をボコす(グロ映像)事で発散した。この人もヤンデレ。
この件以降主様への保護欲だとか独占欲だとか諸々の感情が入り交じり数日頭を悩ませる。彼の中で決定していることは主様を傷付けたら殺すという事とこの世界で手の届く範囲に置く事。何がなんでも守る
フェネスがハイライトが消えた瞳でぶつぶつも言っている所を目撃しドン引きしたがこいつも同じ穴の虫である。暴力系にするか数日悩みました。
「暴力って何も殴るだけじゃないんだぜ?」
アモン・リード
主様をここまで苦しませた相手を嬲り殺したくて仕方がない人。(だがそれは全て勘違い)
主様がこれ以上傷付くのが嫌なので屋敷に監禁した方が良いのではと考えるようになる。(だがそれは全てry)
ドロドロとした感情は前から持っていたがこの件以降更に増加する。理性が勝ってるので無理矢理はしないが、自分の事を好きになって貰えればずっとここにいるのではと考え口説きまくるし甘やかしまくる。
「これっすか?アイビーって言うんすよ。」
花言葉:誠実、結婚、永遠の愛。そして___死んでも離さない
ここ数週間投稿止まっててすいませんでした…いや、ネタ切れというのもありますが原神にはまってましてね…空くん総受けの小説書こうかなって思ってます。ただあんまり口調掴めてねぇ……クソ、キャラが多い……ガイ空書きたい………
コメント
22件
主人公宛に危機感再注文しておきますね( 。・ω・。)ノ 凸ポチッ
おっふ…原神の更新されたら絶対見ますわ…(空くん総受け最高 ありがとう) 今回も最高!