テラーノベル
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「由夏さん! 会えて良かったです!」
何でって思ったけど、ロッカーに入れた時に一緒にいたしあり得ないことではなかった。
もしかして、ずっとここに居たのかな。
こんなに早く会いたくなかったのに。
「あー、待っててくれたんだ?」
荷物を取り出してから振り返る。
必死に笑顔を作る私と、今までにないくらい焦った表情を浮かべている隼人君。
「……帰れるわけないじゃないですか」
「そっか。ここじゃ邪魔になるし移動しよ?」
ベンチはどこも空いていなかったから、見渡した中で人が少ない場所に向かう。足を止めると突然抱きしめられて。
「嫌な思いをさせてすみませんでした」
怒ったらいい? それとも泣いたらいい?
隼人君が悪くないのは分かってる。
分かってるんだけど、どうしても思い出しちゃうの。
コメント
1件
あー、もう……由夏さんの「怒ったらいい? それとも泣いたらいい?」ってとこ、めっちゃ刺さったわ。隼人君が悪くないって分かってるからこそ余計に複雑になる心情、すごくリアルで胸がぎゅっとなった。抱きしめられた後の沈黙とか、移動するまでの間の空気感が丁寧で、読んでるこっちまで息苦しくなった。続きが気になる……!
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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