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最近幻想郷全体が何やらきな臭い。
近々幻想郷は消えるだの終わるだの面倒くさい噂も流れてきた。非常に厄介である。
妖怪は人間の想い、噂で出来ていると言っても過言ではない。こんな噂が立っていては本当に滅んだらどうするんだ。フラグじゃないか。
「早苗、重大な話がある。ちょっと来なさい。」
おや、神奈子様がお呼びだ。やはり近頃の噂の話だろうか。
「はーい神奈子様!今行きます!」
縁側を通りいつも神奈子様と諏訪子様がいらっしゃる所へと向かう。
「なんでしょうか神奈子様。」
「来たか、ここに来なさい」
そう言い神奈子様は座布団を指差した。
言われた通りに座布団に座った。
なんだろう、こう面と向かってお話するのは久しぶりだ。お説教を思い出す…
「霧雨魔理沙が八雲により外の世界へ向かった」
「……?!?ま、魔理沙さんが?!」
「ああ、それを聞いて早苗も調査に行かせようと思ってな。確か高校に行くだとか。八雲からも嫌そうな顔をしていたが二つ返事をくれたぞ。」
勝手に色々決められてた。拒否権は無しのようだ。
「で、でもこ、戸籍とか、見た目とか、ほ、ほら私は前外の世界に居たじゃないですか…」
「戸籍は八雲がやってくれるし見た目は術をかければいい。」
「な、なるほど?名前はどうなるんですか…?」
「あーそれねー、洩矢だよね?早苗?」
「ふざけるな。八坂に決まってるだろ。」
「えーー八坂早苗って語呂微妙じゃん!それなら洩矢の方がいいよねー!ねーー早苗ー!」
お二人が喧嘩を始めてしまった…今のうちに止めないと凄い事になる…
「い、やあの、じゃ、じゃんけんで決めたらどうですか…?」
お二人がこちらをじっと見る。怖いです。
「いーね!それ賛成!」
「このままだと埒があかないからな、じゃんけんでいいぞ。」
「「さいしょはグー!じゃんけんポン!!」」
結果は…神奈子様がグー!諏訪子様がパー!!
「えーと…諏訪子様の勝利です!」
「わーい!!!!よし!!今日から早苗は外の世界では洩矢早苗だー!!!」
「負けた…」
「ところでどうやって外の世界に行くんですか?」
「それはしばらくこの守矢神社に外の世界に繋がる結界を貼るんだ。」
私が尋ねると快く教えてくれた。
「そんな楽な物があるんですね…」
「じゃあ早速張ってくるねー!もう八雲と山のみんなには伝えたしー!」
「…見た目の術はどうするんですか?」
「それはこのアクセサリーを着けておけばいい。」
神奈子様の手のひらにはいつものカチューシャのカエルをそのまま小さくしたピンがあった。
「これをつければいいんですね!」
「ああそうだ。………さて、そろそろ結界が張り終わった頃か?」
気になって境内を覗いてみると神社の周りに透明な壁がある。
「結界張れたんですね。」
そういえば高校に行くんでしたっけ。
高校、懐かしいな。
「…もしかして私高校に通うんですか?」
「そうだよ〜確か宮益坂女子学園って言ってた気がする!」
「進学校&お嬢様学校じゃないですか?!?!?!」