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羽海汐遠
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MaruM
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#アクション
妄ねるね
46
サイドメニューが殆ど無くなり、食べ終わりに差し掛かる頃、私の方から話題を出した。「例の事だが…五条の考えていることが何かを教えてもらいたい。」
残り少ないポテトを頬張り、それを食べ終えてから五条は淡々と答える。
「何かさ、去年は割と遠い場所やったり、他校で例の子探しとったやろ?今度はさ、自分らの学校の生徒の中にあ、おったわ。とかならんかなー、とか思っとって。校内で一日一人生徒捕まえてこのコ!?てやる!?」
「いや、それはまずいだろう。」
とは言いつつ、彼女目線で考えると真っ当な意見ではある。
実をいうと去年から、五条に人探しを手伝って貰っている。自分より他人を優先させてしまうくらい優しい人だ、とか、恐らく背は低いかもしれない、などといったかなり抽象的な特徴、確信のあまりない事しか伝えることができていない。ここまで無謀すぎる人探しに一年も付き合わせてしまっていることに、申し訳無さは当然感じている。
「でもな、琴美が分かってるんやし無理に言わんでええし、…琴美が言える範囲で伝えてくれたらそれでええと思っとる!」
正直に何故そうなっているか伝えないと…とは思うが、これを言えばどうなってしまうか、と思ってしまう私がいる。本当にこんな曖昧どころか確信のない情報伝えられていない中、それでもここまで共に探してくれていることに感謝しかない。そのお礼も兼ねて、五条の分の食事代を出せたことはよかったと思う。
「そういえば、自分の学校内は全然調べていなかったな。一度そこも探すことにしよう。ありがとう、五条。」
遠いところばかりに目がいって、近しいところは見えていなかった。凄く有難い事だ。
「いえいえ!どいたまー!こちらこそありがとやで!ほとんど楓ちゃんの分やったのに申し訳ない!めっちゃ美味しかった!」
トレーを見ると、綺麗に全て無くなっていた。よく、あんだけの量を食べたな。そんなことを思いながら色んな意味で関心していたら、
次はフラペチーノ飲んで、柳駅前のどでか苺増し増しクレープ食べるぞ~!とか目の前でほざいた。
お前は一体どんな胃袋してるんだ。力士かよ。
「じゃ!探索けってーい!!わくわくするわ!」
「この学校は生徒の人数が凄く多い上に、現実を考えると放課後しかまともに動けない。空き教室は人が来ないことを踏まえ、調べ物をしたりする五条が好きなことをする場所として、空き教室を使わせてもらえるよう、私の方から先生に交渉しよう。」
「おお!さっすが琴美ー!次期生徒会長候補やー!」
教室使えたら期間限定占い部でも開くぞー!わっしょーいとか言っているがそこはスルーする。
…こいつ、身近なことであろうが何であろうが全力で楽しむことが出来るんだろうな、なんて事を思いながら残りのアイスコーヒーを一気に飲み干した。
空き教室を使って調べ物をしたりする側に回っても、探索をする側に回ってもどちらでも構わないと思っているのが…どうしようか。
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