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自室のベッドに成瀬を静かに下ろしてそのまま自分もベッドに腰掛ける。
…久々に女持ち帰ったけど、ここまで無抵抗だと気が抜けちまうな。
電球色の光が成瀬の輪郭全体を鮮明に照らしている。シンプルな花火柄の浴衣とか控えめな三つ編みとか、そのくせ仄かに色付く唇とか…性癖すぎて最早笑えねぇ。
寝ている生徒を舐めるように観察するってのは我ながらとんでもねぇ変態だと自覚はするが、今夜コイツを帰す気は更々ないのでどーでもいい。
「あ」
そこで、成瀬の足の靴擦れの傷に気付く。慣れねー草履履いてんじゃねぇよと思いつつ、その見た目に不釣り合いな天真爛漫さが可笑しく、愛おしく感じる。
ーー丁寧に消毒して絆創膏を貼ってやると、成瀬は気持ちよさそうに寝返りを打った。
…その拍子に浴衣が乱れて太ももまでが露わになった。
瞬間、今まで見てきた女の裸に感じるモノとは全く異なる情欲的衝動で理性が壊れそうになる。
…このまま成瀬に触れたら、越えてはいけない一線を確実に越えることになる。本能的にそう感じた俺はひとまず部屋を出ることにした。
「はぁ」
いつもなら据え膳食っちまうんだがな。どうやら成瀬に対する感情は一方的な性欲だけではないらしい。どっかで『愛されたい』っつう気持ちが芽生えてる気がする。
とはいえ、身体に溜まった熱を放置するワケにもいかねぇし…と長い夜を過ごす予感を滲ませながら俺はリビングへと向かった。