💙「俺5回は断念したな」
と、しょっぴーは言っていた。
岩本くんにも
💛「俺らは傷つける側だから。相手のペースに合わせないといけない」
と言われてわかったつもりでいたけど、初めてした時、阿部ちゃんはガチガチの身体で『ごめん、無理』と泣いた。
その涙を見て、やっぱり無理させたくないと思った。
あれから阿部ちゃんは力の抜き方も調べてきたらしい。
それでも、辛そうな顔をされると『やめておこう』と言ってしまう。
阿部ちゃんは大丈夫だと言うけど、無茶して出血でもしたら大変だし、そうなったら二度とできる気がしない。
💚「俺大丈夫なのに…」
🖤「だめ、阿部ちゃんが大事だから。無理して欲しくない」
💚「うん…」
そんな事をやっていたら6回してもできなくて、そこから俺たちの間には少し距離ができてしまった。
🖤「付き合ってエッチするのってこんなに難しかったっけ…?」
もはや定位置となりつつある岩本くんの横で頭を抱える。
岩本くんはちょっと考えて
💛「なんか俺らと似てるかも」
と言った。
🖤「…そうなの?」
💛「1回さ、佐久間に話聞いてみる?向こうの立場がどう思ってるかわかるかもよ」
『向こうの立場』で言えばしょっぴーもだけど、多分ズケズケ文句言ってるだろうから阿部ちゃんとはタイプが違うし参考にならなそうだ。
その場で連絡してくれたけど、佐久間くんは夜まで仕事だという。
終わったら会う約束をとりつけた。
コメント
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お疲れ様です!第1話からむちゃくちゃ楽しませていただいておりますが、まず言いたいのは筆早くないすか?もしや書き溜めたものをアップしてるとか? 私は書きながら考えていくので書き方をぜひ参考にさせていただきたいです!