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~明日…~
今日はまふくんとデートの日。昨日急に言われたため、色々と忙しい。
やばいな。そろそろ出ないと…
雲)行ってきまーす
誰もいない家に向かって、誰に言ってんだろ。と思いつつ、実家暮らしの癖と泥棒対策のため、そう言い放つ。
まふくんに言われた集合場所に5分前行動で着くようにする。
予定通りだ。
集合場所に着いた。
まふくん…まふくん…と探すが何処にも見当たらない。
“噴水の近くで待ってる”
そう送ろうとしようとした時、
“ごめん!ちょっと遅れる!”
“本当にごめんなさい!!”
とLINEが来た。
打った文字を消し、
“了解!ゆっくりで大丈夫だよ(*´ー`*)”
と送る。
“本当にごめんね…”
これでLINEは終わり。
携帯をしまおうとした時、
??)ねぇ、お姉さん。
知らない声だ。顔を上げると、そこには知らない人がいた。
雲)なんですか?
a)お姉さん、今1人?
あぁ、俗に言うナンパか。
はじめての出来事なので、身構える。
b)そんなに身構えないでもw
ちょっと俺らと遊ばない?
a)俺らなんもしないから。大丈夫だよ?
雲)はぁ…
すみません。ちょっと友達待ってるんで。
a)じゃあ、その友達も一緒に誘おうよ!
ん~…と悩んでいると、
??)お兄さん!ちょっとお茶しません?
と、ナンパ男に話しかける、聞いたことある高い可愛らしい声。
その人の容姿を見ると、白髪の可愛い子。
まふ?)お待たせ!
雲)…?まふくん…?
まふ?)ううん!わたし、まぬん!まふまふはお兄ちゃん!
雲)お兄ちゃん…???
まぬん)ちょっとお手洗いに行ってきても良いですか?行こ!
雲)え?え?
そう言って手を引っ張っていく。
トイレ前まできて、まふくんの妹でまぬんと名乗る、白髪ロングの可愛い子。どう言う状況なんだ…
まぬん)ごめんね~…
そう言いまぬんちゃんは髪をずらした。
そこにはいつものまふくんがいた。
雲)え?ん?え?どう言うこと?
まふ)実は、雲ちゃんをびっくりさせたくて、女装してきたんだ…そしたら、雲ちゃんがナンパされてて…
なるほど、え?
雲)なるほど…
まふ)本当にごめんね…てか、物分かり良。
雲)自慢ですw
まふ)ナンパのことなんだけど、まぁ、ボクに良い案があるから!任せて!
雲)え?!付いてくの?!
まふ)あーゆーのってどうなるのか気にならない?ついてく人、あんまり見たことないじゃん!
雲)え…
まふ)てか、雲ちゃんめちゃくちゃ可愛い…♡大丈夫。雲ちゃんには指一本触れさせないから。じゃ、行こ!
雲)う、ん…
大変なことになりそうな予感…
まぬん)ごめんねぇ~!お兄さんたち~!じゃ、どこ行きます?
と、いちいち身振り手振りしてくる、女子には嫌われて男子に好かれるタイプの女子の行動してるまぬん♂ちゃん可愛い。
a)どこ行きたい?
b)別にどこでもいいなぁ…
まぬん)雲ちゃんは?
ほんとまふくんかわいいな…
まぬん)…?おーい!雲ちゃーん!
雲)あ、ごめん…何ですか?
まぬん)聞いてなかったの…?!
雲)ごめんね…
まぬん)これからどこ行くかって話!
雲)私はどこでも大丈夫です…
まぬん)じゃーカラオケ行こっか!
まぬん)私、歌っていいですか~?
a)いいよ~
まぬん)じゃー、一曲目は「女の子になりたい」で!
点数は100点…やっぱりまふくんだわ。
まふくんは、「あ、ついつい本気出しちゃった…やば…」って顔してるwかわいい…w
a)?!?!すご…!!めっちゃうまいね…!!
b)初めて聞いた曲だったけど、ゾワっとしたわ!!
目をまん丸にしたまふくんと目があって、思わず笑っちゃったw
まぬん)ふふwそうですか~?ありがとうございます~♪実は、これ、お兄ちゃんの曲で~!こういう者なんですけど~!
と、いい、携帯を見せる。
a)え…お兄さん、めっちゃ有名人じゃないですか…
と、急に敬語になるa。
b)どうせ嘘だろ?変な嘘つくなよ。
と、ちょっとガチギレするb。
まぬん)あはは~…じゃ、ちょっとト…お花積んできますね♪
雲)いってらっしゃい!
と、3人になってしまった。
a)俺はちょっと…行ってくる…
b)おう。
と、2人きりだ。気まず…
b)なあ、なんであんな虚言女と一緒にいるんだ?
雲)えっと…一緒にいて頼もしいからですかね…得しかないんで…ね…
b)へぇ…あんなやつと一緒にいるくらいなら俺らと一緒にいた方がよっぽどいいのに。
そう言い、どんどん近づいてくる。私は逃げるように近づいてきた分だけ離れる。
b)てか、めっちゃスタイルいいね。かわいい。
…やばい、角に来てしまった…
b)なぁ、あいつらもいなくなったんだし、ちょっとくらいいいだろ?な?
と、圧を感じる。
雲)や…で、す…
と、声を絞り出すように必死に、拒否する。
ぷるるるるるるるぷるるるるるるる
と、私の携帯が鳴る。
雲)ッ…すみません…
b)チッ…
よかった…と、安堵し、電話に出る。
まふ)雲ちゃん!大丈夫…?何かされてない…?
雲)うん…大丈夫…
まふ)今から、そっち行くからね。ごめんね…
雲)うん…ありがとう…
まふ)あと、男に変わってくれない?ごめんね…スピーカーでもいいよ。
雲)うん…分かった…
雲)友達が代わって欲しいって言ってて…
と、いい、携帯を出す。
b)はぁ…
と、ため息を出し、電話に出た。
まふ)もしもし。
b)なんすか?
まふ)ごめんなさい、いきなり。まふまふと申します。
b)あぁ、はい、どうも。
まふ)あの、妹…まぬんがぼくに連絡してくれたんです。ナンパされて、カラオケまで来ちゃった、どうすればいいかわからないから助けて。って。まぬんは避難したみたいですけど、ぼくの雲ちゃんに何かしたら、怨みますからね。覚悟しておいてくださいね。
と、切ってしまった。
数秒後。廊下で誰かが走っている。
ドタドタと聞こえる。
急にドアが開き、びっくりした。
そこにはまふくんがいた。
まふ)雲ちゃん…!!!大丈夫?!
雲)うん…大…じょ…ぶ…
と、私が泣きながら言うもんだから、まふくんはすごい怒った顔をしている。
b)じ、じゃあな。
そう言い、bは帰ろうとする。が、まふくんによって塞がれてしまう。
まふくんが色々解決してくれたみたいで、私は緊張が一気に解け、まふくんの胸を借り、泣いて、眠ってしまった。
お金やら色々、bが払ったそうだ。
まふ)ごめんね…僕がついていこうなんて言ったから…
雲)いいよ、別に。気にしないで。
一件落着だ。