翔は耐え切れず、ついに屈辱の瞬間を迎えた。顔を赤く染めながら、その場に崩れ落ちる。少女はその様子をじっくりと見つめ、口元をほころばせる。
「やっぱりね~!お兄さん、思った通り可愛い顔してるじゃん♡」
「くっ……くそ!」翔は悔しさで声を震わせた。
だが、少女は容赦なくその場を仕切るように動き始めた。どこからか取り出した透明な瓶を手に取り、翔の足元にしゃがみ込む。
「ちょっとじっとしててね。これ、私のコレクションに加えなきゃだから。」
「な、なにやってんだよ!?」翔は驚愕し、少女を止めようと身を乗り出すが、結界の影が再び彼を縛り付ける。
「ふふ、これでいいの。お兄さんの恥ずかしい思い出、ちゃんと形にしておかなきゃね~♡」
少女は瓶を慎重に翔の足元にかざし、液体を集めていく。その姿に翔は羞恥と怒りを覚えるが、反撃する力は残されていない。
「おい、いい加減にしろ!何が目的なんだよ!」
「目的?そんなの決まってるでしょ?」少女は瓶を掲げ、不敵な笑みを浮かべた。「お兄さんを支配すること。それが一番楽しいんだから!」
翔は歯を食いしばりながら叫ぶ。「このままやられっぱなしだと思うなよ……!」
だが、少女は余裕たっぷりの態度で答える。「まだまだ足掻くつもり?うーん、でもお兄さんってば、もう私の手の中じゃない?」
少女が瓶を手に踊るようにスキップすると、結界の中の影がさらに強く渦巻き、翔を押し潰すような圧力を増していく。
「これが『神隠しの庭』の力だよ。お兄さんがいくら童貞パワーで頑張ったって、私には勝てないんだから!」
翔は唇を噛み締めながらも、内心で次の一手を考えていた。この屈辱を糧に、必ず反撃してみせると決意する――。
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