「はぁっ、はぁ、はぁ、、、」
「ヒッ?!まだあいつ追いかけんのかよ!!」
「はやく、、はやく逃げないと!」
いつものように俺は目を覚まし
飯を食って、学校に行って、授業を受ける。
そして家に帰り両親と他愛のない話をして
夜に更けそのまま一日が終わる。
つまらないというのには贅沢な毎日を送っていた。
あの日、までは
それは、何気のない日に来た。
それは、たくさんいた。
それは、人を襲った。
それは、日常をぶち壊した。
卒業間近だからその日は卒業式練習をした。
ただひたすら座って立っての繰り返しなので正直眠い。
俺がふとあくびをした瞬間に、あれは現れた。
あれは、人形ぐらいの高さと容姿で変なものを手に持っていた。
その変なものをたまたま近くにいた教師にコツンとぶつけると
教師は、頭から血を流し死んだ。
そこからは覚えていない。
気がついたら辺り一面真っ赤になっていた。
目の前には友達だったものが転がっている。
どうやらあれはいなくなったようだ。
俺の他に生き残りはいたが少なかった。
怖くなったので今日はもう、家に帰った。
こんな所にいるとまたあれが来る可能性がある。
そして、今日家には母がいるから生存確認のためだ。
そう考え俺はいつもより緊張しながら急いで家に帰った。
「かあさ、ん」
「、、、なんで」
家に、帰らない方が良かった。
ドアを開け母さんのいそうなリビングへ向かったところ
そこには赤しか残ってなかった。
、、、いや、細かく言えば母さんがあった。
どうやら学校以外にあれは現れてたんだと察しそれと同時に吐き気に襲われた。
だけど、まだ家族が生き残ってるかもしれないと希望を抱き電話で兄さんと父さんに連絡しようとした。
誰も来なかった。
一人になった。
またあれが現れて生徒が消えた。
一人になった。
友達ができた。
友達があれにやられて消えた。
一人になった。
それでも、俺は生きる。生きたい。
死にたくない。殺されたくない。
みんなに会いたい。けど会いたくない。
誰もいなくなった。慣れてきてしまった。
今日も俺はあれから逃げながら生き続ける。
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