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最初のきっかけは、ほんの些細なことだった。あの日のリハで、元貴に言われた「お前、最近ずっと同じだな」って言葉。
悪気なんてなかった。
けど、涼ちゃんにはそれが胸に刺さって抜けなくなった。
誰よりも努力してるのに、何も変わってないってことなのか。
何かが欠けてるのか。
笑って「ごめん、そうかも」って言ったけど、心の中では崩れていた。
それから、夜になるたびに音を消して泣いた。
誰にも見せないように、泣き声を飲み込んで。
それでも朝になれば、笑ってスタジオへ行く。
「大丈夫」っていう言葉だけ、うまく使えるようになっていった。