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「最近三人がおかしい?」
しゅうとは私にそう言った。
「そうなんだよ、主。最近妙なんだよ」
「妙って...どんな感じ?」
しゅうとは首を少し傾けながら答えていく。
「隙あれば俺に近づいてくるし...出掛けようとしたらついてくるし...夜毎日のようにマイクラ誘ってくるし...」
最後のはいつも通りだろ。と頭の中でツッコむ。
「別にいいんじゃない?迷惑ではないんでしょ」
「そうなんだけどさ...ちょっと気味悪い」
「それを言うな。三人泣くって。...まあ、しばらく様子みれば?やめてくれるかもしれないよ」
「...ま、そうか。ありがと、主」
しゅうとが、少しホッとした様子で部屋から出ていった。
そして、私はため息をする。
「なんであんな鈍感なんかなぁ...」
ああは言ったけど、あの三人がやめるわけないんだよなぁ。
三人がしゅうとに近づいたりする理由?そんなの決まってるだろ。
三人は、しゅうとに惚れてるんだよ。
まじ、鈍感&天然すぎ。あれはまじ重症よ。可愛いかよ。
まぁ、妙っていうこともちょっとわかる。急にそれをしだしたからな。
でも流石に気づけよ。自分に気があるってこと。
まあ私がそれを言っても、しゅうとは「馬鹿なことを言うなよ」って言うだけでしょ。
だから言っても無駄。三人が直接言うしかないのだ。
まじめんどくさい。あいつら恥ずかしがり屋だし、それまで待つのとか無理すぎ...
え?なんでこんな早く告ってほしいかって?
気になるんだよ。この恋の、結果が。
しゅうとが、誰を選ぶのか、気になりすぎてしょうがないんだよ。
マイペースですごく優しい、ふうはや。
好奇心旺盛なおふざけ係、りもこん。
少しクールで恥ずかしがり屋、かざね。
この中で一人選ぶんだぞ。無理すぎないか?
私だったらまず無理だね。優柔不断だし。
でも、しゅうとだったら、こういうのバシッと決めちゃうでしょ?
この三人の中から、誰を選ぶか、めちゃめちゃ気にならない?気になるよな?
だから私は、四人の恋の行方を応援し見守る、壁となります。
さぁて、恋の行方はどうなるのでしょうか。
それがわかるのは、まだまだ時間がかかりそうです。