テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
目が覚めると、そこは雲の上だった。
外の涼しい風が俺の髪をふわっと優しく撫でるように吹く。ここはどこで、俺は何をしていたのだろう。辺りを見渡してみても人らしき者は見えず、中央らしいところにはイタリア製のガゼボと花壇が目に見える。グズグズしていても仕方が無いので、そのガゼボに向かってみる。
歩いてみると床はふわふわしており、今にも落ちそうな感覚。本来なら雲の上なんて乗れるはずないのに…と考えた時ガゼボに着いた。
「…綺麗」
思わず声に出してしまうほどの絶景だった。そして今気づいたが、俺には名前がない。というか思い出せない。所々記憶が欠如しているようでとても不快だ。
「あっ、花がある__________これはワスレグサ?でも違うな」
その花壇には青色と紺色の小さな花が無数に植えられている。唯一覚えているワスレグサという名前を当てはめてみたが、少し違う。形が少し歪でよく分からない。
収穫はほぼなし。別の場所に移った方が効率が良いかと考え始めた時、ガゼボの中心地に線らしきものが書いてあった気がした。
恐る恐る近づいてみると
「….なにこれ、扉?」
その扉は人が入るには小さすぎるもので、地面に設置されている。でもそこから何か不思議な力が働いている。
「あっ!」
考えるよりも先に手が動いてしまい扉を開けてしまった。けれどそこには何も無かった。
「なんなんだよ…気になったから開けただけのに」
不貞腐れるように呟き、その場を去ろうとしたその時。後ろからとてつもない違和感が走った。振り返ってみるとそこには宙に浮く水晶らしきものが
「…これ水晶?なんでこんなところに」
そう大きな独り言を呟き水晶を手に取ったその時、強い光が俺の視界を奪う
「うわっ!なんだよこ.._______________」
言葉を言いかける前に俺はどこかへとワープされた。