テラーノベル
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煩く鳴いた
マンションにすんでたから迷惑なのは分かってた
だけど、鳴き止めなかった
親も帰ってきてないからよかった
後で苦情が来ても反論の余地があるから
なぜ、こうストレス発散に鳴きたくなるのだろう、
文字盤を見てた
そこにはなにもないのに、馬鹿馬鹿しいね、
きっときっと鏡越しマジックミラーじゃないから私は、見えていない、どうせいないようなものなんだからいいだろう
ただ、鏡に写る自分が憎らしい
ああ、親が帰ってきてないのに、もう、八時過ぎのにおい
しらけた顔変わってなくてよかった、
私にはこれが似合っている
これ以外の顔は認められない、
わたしじゃない
ピンクの植木鉢のグチョグチョした心のそばにあるものはなんだろ、
このピンクの植木鉢は小学生の頃に珍しくて親にねだったものだ
だけどこの気持ちは、
大きく育ったもの、かれ落ちたつぼみがこんなにも懐かしい、なぜだろう、
親が帰ってきた
ああ、(表情が)化石になっちまうよ、
ああ、取り繕っていたいな、
ちゃんと笑えなきゃねたいした取り柄もないから、
でも、親は優しいな、取り柄があるといってくれた、お世辞でも嬉しいの
空っぽが埋まらないこと、全部バレてたらどうしよう、
夕食だ
私は、単身赴任で家には母しかいない
だから、夕食も母と右隣
私、ぎゅうくらりん、(抱き締められて、ふらつく)
「学校はどう?」
いつも聞かれること
私は、ちゃんと取り繕わないと、
「「優等生」」なんだから、
「うん、楽しいよ」
私は、わざと口角をあげて笑顔のふりをして
楽しそうに答える
「そう、学習ついていけてるか心配だったのよ、」
あー、そっちなんだ、やっぱり、私は、
「「優等生」」なのにな、
「学習に?めっちゃついていけてるよ。学年十位以内にはいつも入ってるし」
事実なのに、おかしいよね、嘘が入ってるような気がする、
「そうなの!凄いわね!」
なんで知らないんだろ、面談いつもいってないのかな、まぁそりゃそうだよね、
仕事が忙しいんだか
いつも、一緒にいれるのは夜ご飯の間だけ
だから、朝私が学校行ってるのかも先生から連絡がなければ分からない
お母さん自身は優しいのにね、
仕事に縛れてて、可哀想、
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