テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
お義母さんのことは気になったけれど、夫の気遣いをありがたくお風呂へ入る。
本当に夫は変わってくれた……
そう思うと、千愛の言ったように慣れない部屋だったにもかかわらずよく眠れた気がする。
大晦日に千愛の寝るのが遅いこともあって、元日の起床時間はゆっくりしていた。
前は、朝から台所であれこれしなくちゃ、と早くに起きていたのだけれど、夫が千愛を起こすなと言い出したから。
9時頃に千愛と一緒に起きてから一階へ行くと、まだお義父さんもお義母さんも起きていない。
が……私たちの起きた気配で、すぐに起きてきた。
そして賀詞を交わすとすぐ
「1時間で出るから、とりあえずパン」
とお義母さんが、予定通りだと感じるくらいのタイミングで言う。
「はい、すぐにできます」
私たちもパンを齧るつもりで、用意してきたから。
お義母さんが“とりあえず”と言うのは、もうすぐ他の兄妹がくるからだ。
お雑煮はそのあと、全員で11時過ぎに揃って食べるのが恒例行事。
「ハナちゃんたち、もう来る?」
「10時に来るからもうすぐだ」
牛乳を飲みながら時計を見る千愛は、4人いるいとこの中で最年少。
会えば可愛がってくれるいとこたちと会えるのは嬉しそうだ。
簡単な軽食を済ませて、簡単にお化粧をしてから台所で片付けをしている間に、全員が揃ったのか
「風子さん、私たちお詣りに行くからわかっているわね?お雑煮を作っておいて」
ダウンコートを持ったお義母さんが台所の私に言いに来た。